作品一覧

  • ゲノム編集を問う 作物からヒトまで
    3.6
    1巻858円 (税込)
    「ゲノム編集」とは何で、何が問題なのか。――〈狙った遺伝子を〉〈痕跡残さず〉改変できるこの技術は、生命のありようをどう変え、そしてどこまで変えることが許されるのか。規制と推進とで揺れる中、対話のために、作物や家畜の品種改良、そしてヒトの医療におけるその可能性と課題をあぶり出し、いかに向き合うべきかを真摯に問う。

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  • ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影
    4.0
    1巻880円 (税込)
    ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」は、これまでの技術とは比較にならないほど正確かつ自在にDNAを操作することが可能となった。 農業、畜産など様々な分野での利用が期待されているが、とりわけ注目すべきは医療分野だ。 ゲノム編集が「ヒトの受精卵」の遺伝子改変に利用されるという、かつてない状況のなかで、われわれは「生命」「家族」をどう捉えるべきか。 本書ではゲノム編集の可能性と課題を浮き彫りにする。
  • スポーツと遺伝子ドーピングを問う
    -
    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 金メダリストを創ることのいったい何が問題なのか? 遺伝子操作技術の急速な進化により、「遺伝子ドーピング」への懸念が高まっている。スポーツの価値を揺るがす遺伝子ドーピングが現実となった時、アスリートの身体や社会にどのような影響をおよぼし、どのような問題が起こるのか。私たちはいま遺伝子ドーピングとどのように向き合うべきかを問う。巻末には中村桂子氏へのロングインタビュー収録。

ユーザーレビュー

  • ゲノム編集を問う 作物からヒトまで

    Posted by ブクログ

    副題にもある通り、作物からヒトに至るまでの「ゲノム編集」について問題提起している。農作物→家畜→ヒト、と議論は段々重くなっていく。筆者はゲノム編集技術の向上を評価しつつ、食糧の生産効率向上や医療への応用については非常に慎重な立場を取っている。

    その背景として、生態系への影響の未知数、「例え人が食べることになる」動物であっても人の都合だけで動物の命に手を加えることへの抵抗感、そして遺伝子治療によって取り返しがつかない事態を起こした海外の例などが挙げられている。

    長い世代に渡る影響がどのように発生するかわからない状況下で「今、目の前の」都合だけで命に手を加えるのはやはり恐ろしく感じる。「デザイ

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    2022年05月29日
  • ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影

    Posted by ブクログ

    その日見た朝のニュースで中国での人のゲノム編集によりHIV耐性を得たという話があったので、遺伝子学の最新情報を知りたくて手にとった本。きちんと理解するには難しい遺伝子工学ですが、できるだけわかりやすく記載しようという意図は感じられます。
    遺伝子選別は倫理的にOKで編集はNGなのか?
    遺伝子編集のための画期的なツールが開発されているというのもこの本で知ったことだが、どこまでを倫理的にOKとするかが明確に決められなければ、遺伝子編集が行われた人間が誕生・成長するのも時間の問題(もう実験的に密かに行われている?)なのだろう。

    0
    2018年12月23日
  • ゲノム編集を問う 作物からヒトまで

    Posted by ブクログ

    農業から医療まで幅広い分野に応用できる画期的なゲノム編集技術。急速なバイオ技術の進展に驚くばかりだが、その一方で残るオフターゲット等の技術課題や倫理面を含む問題点に対して丁寧な解説がなされ大変勉強になった。

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    2018年03月22日
  • ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノーベル賞確実と言われているCRISPR/Cas9に代表されるゲノム編集技術。
    著者の石井氏はゲノム編集技術の乱用について警鐘を鳴らしている科学者の一人。
    おおよそ3割が技術的な話に、残りは倫理的な話に分けられており門外漢が読むにはちょうどよいバランス

    「交配」は同じ種同士で行う。エンドウ豆同士とか
    「遺伝子組み換え」では遺伝子を導入するので種を越えた組み換えが可能。インスリンなどはかつて、患者一人が一年間に必要な量を得るためには70頭のブタを必要としたが、今では遺伝子組換えによって大腸菌がインスリンを作ってくれる。ただし、遺伝子を放り込んだあと、実際に組み換えが起こるかどうか、それも望んだ

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    2017年11月16日
  • ゲノム編集を問う 作物からヒトまで

    Posted by ブクログ

    若干古めの本だが、知りたかったゲノム編集作物の具体例が書かれてあったのでよかった。個人的にはノックアウトとノックインどっちもの形式でゲノム編集を農作物に使うことは賛成派の人間だ。だけどなかなか市場に流通しない原因として、消費者のゲノム編集という技術に対する認識、理解があまり浸透していないこと、遺伝子組み換えの作物では消費者に利益のあるような技術ではなかったという事例からゲノム編集に不信感を持ってしまうことが挙げられていた。こうした課題に対して、研究者と消費者の間にあるゲノム編集への理解のギャップを埋める、すなわち知識の共有と、消費者にメリットのある形質を持つ作物をゲノム編集で可能にする(例えば

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    2025年11月16日

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