三枝昻之の作品一覧
「三枝昻之」の「百年の短歌(新潮選書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
身の回りに短歌を作ることを人生の支えにしている人がいるのですがその作品を共有されても感想を語る言葉がありません。短歌という表現を受け取る能力が弱いことについて別に悩みとは言えないけど、ずっと自認して来ました。濃密な感情が込められているような感じと、でも説明を聞かないとわからない背景のハイコンテクストな感じで「ああ、面倒くさい!」という距離感でずっと来ています。そこに宮部みゆき!昨年末の読売新聞の読書欄の読書委員が選ぶ今年の3冊にチョイスし「俳句びいきの私の目にも 眩まぶしく映る現代短歌の豪華アンソロジー。ぜひとも一家に一冊を。」と書いているのを見て購入。さして帯には俵万智の「近現代短歌を迷子になることなく楽しめます。」との誘いが…よし、ぜひ、なら、いざ!読んでみて迷子になるくらい入りこめたとは言いませんが、著者のすっきりした文章に入門した気分にはなりました。なによりもこんな人が短歌を作っていたんだ、という拡がりに驚きました。短歌の第二芸術論に対する柳田國男の「短歌が文学であるか否かを論ずる人は、多分えらいのでありませうが、気の毒や日本の行掛りをまだ知って居ません。」(「歌のフォクロア」昭和23年)という言葉に「はじめに」で触れ、短歌の「人界の実用」が少し理解出来たような気がしました。人生には「句」だけじゃなくて「歌」が必要ななんだと。