あらすじ
森鴎外、樋口一葉、柳田國男、斎藤茂吉、中島敦、塚本邦雄、岡井隆、河野裕子、俵万智、穂村弘……。子規の短歌革新から始まり、前衛短歌運動、口語短歌などの広がりを見せながら、短歌は日々の暮らしと密着した詩型であり続けた。105首の名歌を懇切に鑑賞することにより、作歌へのヒントが学べるユニークな短歌入門書。
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Posted by ブクログ
近現代の105首の短歌を紹介し、解説とともに作者の他の歌も紹介する。作品は歌人にとどまらず、森鴎外や湯川秀樹の短歌も取り上げており、解説は個人の立ち位置や時代背景にまで及ぶ。さらに他の歌も知りたくなった作者がたくさんいて困ったものだ。
Posted by ブクログ
身の回りに短歌を作ることを人生の支えにしている人がいるのですがその作品を共有されても感想を語る言葉がありません。短歌という表現を受け取る能力が弱いことについて別に悩みとは言えないけど、ずっと自認して来ました。濃密な感情が込められているような感じと、でも説明を聞かないとわからない背景のハイコンテクストな感じで「ああ、面倒くさい!」という距離感でずっと来ています。そこに宮部みゆき!昨年末の読売新聞の読書欄の読書委員が選ぶ今年の3冊にチョイスし「俳句びいきの私の目にも 眩まぶしく映る現代短歌の豪華アンソロジー。ぜひとも一家に一冊を。」と書いているのを見て購入。さして帯には俵万智の「近現代短歌を迷子になることなく楽しめます。」との誘いが…よし、ぜひ、なら、いざ!読んでみて迷子になるくらい入りこめたとは言いませんが、著者のすっきりした文章に入門した気分にはなりました。なによりもこんな人が短歌を作っていたんだ、という拡がりに驚きました。短歌の第二芸術論に対する柳田國男の「短歌が文学であるか否かを論ずる人は、多分えらいのでありませうが、気の毒や日本の行掛りをまだ知って居ません。」(「歌のフォクロア」昭和23年)という言葉に「はじめに」で触れ、短歌の「人界の実用」が少し理解出来たような気がしました。人生には「句」だけじゃなくて「歌」が必要ななんだと。