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ユーザーレビュー

  • バイリンガルの壁 子どものことばの発達をどう支えるか

    Posted by ブクログ

    我が子をバイリンガルに育てたいと願う保護者は多く、それを後押しする情報も世の中には溢れている。しかし本書は、そうした楽観的な言説とは一線を画し、バイリンガルに育てることに伴うリスクや難しさを丁寧に説明した一冊である。

    日本に住んでいれば日本語が「自然に」身につくと思われがちだが、実際には、特に幼児期における保護者との言語的なやりとりが、日本語習得にとって極めて重要な役割を果たす。本書は、私たちがあまりに無意識に日本語を習得してきたがゆえに、この点を軽視しがちであることを鋭く指摘する。そして、バイリンガルに育てるとは、第二言語の導入によって第一言語への接触量を必然的に減らすことでもあるという、

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    2025年12月16日
  • バイリンガルの壁 子どものことばの発達をどう支えるか

    Posted by ブクログ

    言語獲得について、とても興味深く最後まで読みました。

    母語や継承語の大切さ、
    家庭言語と教育言語、
    学習言語と会話、
    言語発達と心の発達、問題行動の関係性など、
    さまざまな角度から説明されています。

    外国語と日本語、手話と音声言語など、様々な場面を想像しながら読みました。

    日本で暮らし、海外に出る予定のない私ですが、外国から来られ、子育てされる方も増えてきている今、本書の内容を1人でも多くの方と共有していきたいと思いました。

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    2025年11月30日
  • バイリンガルの壁 子どものことばの発達をどう支えるか

    Posted by ブクログ

    まず、バイリンガルの人が羨ましい。憧れる。素直にそう思う。
    この本は、最新の研究成果をもとにバイリンガル教育の落とし穴、効率の良い言語獲得などについて興味深い材料を与えてくれる。
    小さなお子さんを持つ教育熱心なお母さんにぜひ手に取って貰いたい本。

    人間が言語を獲得し、操る力をつけるためには、生まれ育つ環境が非常に大事。
    新生児は母親が母語で話しかけてくれるとき、最も正確に相手の感情を理解する。
    乳幼児期に子どもは親しい養育者との会話を通じて愛着を形成し、心に関する語彙を習得する。
    子どもの健全な言語と情調の発達を願うなら、養育者は母語で子どもとたくさんの会話をすることが大事。
    改めて子どもと

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    2025年11月11日

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