【感想・ネタバレ】バイリンガルの壁 子どものことばの発達をどう支えるかのレビュー

あらすじ

バイリンガルの人が羨ましい? 子どもはバイリンガルにしたい? けれどもそこにはさまざまな「壁」が立ちふさがっている.内外の研究の最新成果をもとに,乳幼児期に子どもが母語や第二言語をうまく獲得するために必要不可欠な環境とは何かを問う.周囲の大人にできること,すべきこととは? 大人の外国語学習の驚くべき効能も!

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Posted by ブクログ

私自身が6歳まで第一言語で小学生から第二言語で教育言語をうけて今第二言語が母語になりました。
第一言語は母が頑張って現地の小学生3年レベルの国語の教科書を音読、そこでストップでしたが大人になってから仕事で使ったりしてレベルが少し上がりました
うちの母の考えは大学レベルの言語力がないと思考力が低い大人になるから留学するなら大学院からでも良いのではないかと。でも自分は英語はかなり成績は良かったしビジネスでも使えるがネイティブレベルでは到底なれない。
プリスクールに通う人が増え、ネイティブレベルになるには本書の
5-6年かかるという内容を見ると
小学生3年までインターにいきその後日本の学校へ転校すればと思っていたが、それだと日本語がかなりビハインドして英語力も低いままだと他の勉強にも支障をきたしそう
第一言語を英語にするならもうずっと英語力の高いインターに高校までいくコースもいいのかもしれない

この本でくりかえし強調するのは、母語(第一言語で家庭言語の学習を強化すべきだということだ。


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2025年12月28日

Posted by ブクログ

とても冷静で丁寧な語り口で、バイリンガル(教育)についての誤解を解きほぐしてくれている。その界隈に届くといいのにな…。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

我が子をバイリンガルに育てたいと願う保護者は多く、それを後押しする情報も世の中には溢れている。しかし本書は、そうした楽観的な言説とは一線を画し、バイリンガルに育てることに伴うリスクや難しさを丁寧に説明した一冊である。

日本に住んでいれば日本語が「自然に」身につくと思われがちだが、実際には、特に幼児期における保護者との言語的なやりとりが、日本語習得にとって極めて重要な役割を果たす。本書は、私たちがあまりに無意識に日本語を習得してきたがゆえに、この点を軽視しがちであることを鋭く指摘する。そして、バイリンガルに育てるとは、第二言語の導入によって第一言語への接触量を必然的に減らすことでもあるという、いわば「当たり前だが見過ごされがちな視点」を改めて提示している。

さらに本書は、今後日本社会で増えていくと考えられる、日本語を第一言語としない家庭で育つ子どもたちの言語教育をどのように考えるべきかという問題にも踏み込む。とりわけ、言語発達の遅れが見られる場合に、それが環境要因によるものなのか、あるいは障がいによるものなのかを判断することの難しさについて、これまでの研究を踏まえながら解説しており、実践的にも示唆に富む内容となっている。バイリンガル教育や多言語環境での子育てに関心のある読者にとって、必読書と言えるだろう。

一方で、著者が研究者として誠実であるがゆえに、研究結果の差異や解釈の幅がある点については、結論を断定せず、慎重で曖昧さを残した書き方がなされている箇所もある。研究者であれば理解できる姿勢ではあるが、一般書として読む場合、読者によってはやや分かりにくく、混乱を招く可能性もある点は指摘しておきたい。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

言語獲得について、とても興味深く最後まで読みました。

母語や継承語の大切さ、
家庭言語と教育言語、
学習言語と会話、
言語発達と心の発達、問題行動の関係性など、
さまざまな角度から説明されています。

外国語と日本語、手話と音声言語など、様々な場面を想像しながら読みました。

日本で暮らし、海外に出る予定のない私ですが、外国から来られ、子育てされる方も増えてきている今、本書の内容を1人でも多くの方と共有していきたいと思いました。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

まず、バイリンガルの人が羨ましい。憧れる。素直にそう思う。
この本は、最新の研究成果をもとにバイリンガル教育の落とし穴、効率の良い言語獲得などについて興味深い材料を与えてくれる。
小さなお子さんを持つ教育熱心なお母さんにぜひ手に取って貰いたい本。

人間が言語を獲得し、操る力をつけるためには、生まれ育つ環境が非常に大事。
新生児は母親が母語で話しかけてくれるとき、最も正確に相手の感情を理解する。
乳幼児期に子どもは親しい養育者との会話を通じて愛着を形成し、心に関する語彙を習得する。
子どもの健全な言語と情調の発達を願うなら、養育者は母語で子どもとたくさんの会話をすることが大事。
改めて子どもとの会話が言語習得にとって大事なことであると理解する。

本書のメインテーマはバイリンガルの知られざる苦悩であると思うが、僕にとっては、人間がどのようにして言語を習得していくか、モノリンガルとバイリンガルの言語習得の違いについて考えながら読み進めた。改めて、人間の言語習得は本当に高度な能力だと思う。これを幼児期の子どもが普通に行っていることに驚きを覚える。

おわりにで、大人の外国語学習について少し語っているが、「新しい語彙を学習する能力に臨界期はない」との主張、加齢を言い訳にする自分が恥ずかしい。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

英語圏在住だと、子供は外で英語しか使わない。家で日本語で話しかけても英語で返答してくる。
家の言葉と学校で使われる言葉、への配慮が必要。
語彙の数は、バイリンガルの子供のほうが少ない。
幼児にとって、日常的に耳にする言葉を聞き分けられるようになる=母語の獲得。
3歳までにバイリンガル環境で育つようになると、同時性バイリンガルと同様の発達を遂げる。学習に適した時期は臨界期という。生後10か月くらいまで。
新しい語彙を学習するスピードは、バイリンガルの子どものほうが遅い。おいつくのは69歳。語彙の獲得には臨界期はないので、いつまでも増加する。
バイリンガル環境では、切り替えが得意。

時々英会話に触れさせる程度では、早期バイリンガル教育には当たらない。
文法獲得の臨界期はもっと後になる。17歳程度ではないか。
日本の家庭に育って、英語で教える学校に通っても、日本語を失うことはない。
母語をしっかり獲得することが鍵。
同時性バイリンガル環境であっても、ネイティブのモノリンガルに比べれば英語に接している時間は短い=厳密な意味でネイティブにはならない。

9~10歳、抽象化が始まると、会話ができても授業についていけない子供が出てくる。4年生のスランプ。
言語学習は、長い時間が必要。日本語でも、中学生の会話や作文と大人のものとは大きな違いがある。
乳幼児期から二言語環境で育つことはもっとも効率が悪い言語獲得になる可能性がある。

日本生で日本育ちなのに年齢相応に日本語が発達しない子どもたちがいる=家庭環境での言語発達が十分でない場合。
父親が英語、母親が日本語の場合、発達障害として診断される場合がある。どちらかに統一するべきと医師にアドバイスされる場合がある。全体としては遅くなるが、問題ない場合もある。
生まれつきの発達障害か、2言語学習のためか、を見分けるのは難しい。

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2026年05月23日

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