作品一覧

  • ソフトウェア設計の結合バランス 持続可能な成長を支えるモジュール化の原則
    完結
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ソフトウェア設計に対する新たな視点を提供する一冊。 「結合」を活用し、システムの複雑性を管理、モジュール性を高める! 柔軟性の高い進化するシステムを構築。 「結合」とは、モジュール設計における基本概念の1つで、モジュール間の相互作用や依存関係の強さを表します。この「結合」を適切に管理することで、ソフトウェアシステムの保守性や拡張性、ひいては進化性を向上できます。 言い換えれば、ソフトウェアシステムの持続可能な成長には、「結合」の適切な管理が欠かせません。しかし、その重要性にも関わらず、「結合」の概念は深く理解されないまま使われているのが実情です。 本書は、「結合」という概念を現代のソフトウェアエンジニアリングに適応できる形で改めて解説することで、こうした状況に一石を投じます。 本書では、まず構造化設計やオブジェクト指向設計に用いられてきた「結合」に関するモデルや評価手法を包括的に解説します。さらに、複雑性を管理し、モジュール性を高める設計ツールとして「結合」を使用する新たなアプローチを提案します。 ソフトウェアアーキテクトや開発者だけでなく、ソフトウェア設計に関わるすべての人々にとって、ソフトウェア設計に対する新たな視点を提供する一冊です。 【章構成】 ■第I部 結合 第1章 結合とシステム設計 第2章 結合と複雑性:クネビン 第3章 結合と複雑性:相互作用 第4章 結合とモジュール性 ■第II部 次元 第5章 構造化設計におけるモジュール結合 第6章 コナーセンス 第7章 統合強度 第8章 距離 第9章 変動性 ■第III部 バランス 第10章 結合の均衡化 第11章 結合の再均衡化 第12章 ソフトウェア設計のフラクタル幾何学的性質 第13章 均衡結合の実践 第14章 結論 第15章 エピローグ ※本書は『Balancing Coupling in Software Design: Universal Design Principles for Architecting Modular Software Systems』の翻訳書です。

ユーザーレビュー

  • ソフトウェア設計の結合バランス 持続可能な成長を支えるモジュール化の原則

    Posted by ブクログ

    ソフトウェア設計では、結合をなるべく減らす「疎結合」が推奨される。では、結合は本当に悪なのだろうか。

    本書は、結合を悪と断じない。要はバランスである。結合とはコンポーネント間の相互作用だ。システムは複数のコンポーネントの組み合わせで成り立つ。相互作用がなければシステムは動かない。だから重要なのは「結合をなくすこと」ではなく、「どの程度の結合に収めるか」という見極めだ。

    では、何を物差しにバランスを取るのか。本書は三つの次元を示す。強度・距離・変動性である。結合の強度が高いものは近くに置き、低いものは遠くに置く。強度が高いのに距離が遠い関係はバランスが悪い。ただし、変動性が低いなら、必ずしも

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    2025年11月07日

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