作品一覧

  • ガロワ正伝 ――革命家にして数学者
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    代数方程式に関するガロワ理論はもっとも美しい数学のひとつと言われる。しかし、その理論が解読され、教育制度に根づくには数学者たちの多大な努力が必要であった。ガロワはまた急進的共和主義革命家としても知られた。天才数学者にして革命家―本書はその実相を描き、さらに、これまで最大の謎とされてきた死闘死の真相に迫る。決闘前夜の友人宛書信をはじめ自筆草稿を丁寧に読み、真実一路の夭折の生をまっとうした青年の稀有の生涯を再構成する。厳密な歴史学的手法を駆使し、既成の創作的伝記をトータルに超え出ようとする正伝。
  • 数学史入門 ――微分積分学の成立
    5.0
    1巻990円 (税込)
    ニュートンやライプニッツによって創造された微分積分学。それは近代西欧数学の象徴であり、今日の科学技術社会の基礎である。その学問はいったいどのような思想的・社会的前提の下に成立したのか? 古代ギリシャの公理論・解析的発見法、アルキメデスの無限小幾何学、アラビアのアルジャブル、ヴィエトとデカルトの記号代数学、無限小代数解析の形成をたどり、さらに近代西欧社会と東アジアにおけるその受容までの悠久の歴史を包括的に論じ数学的知識の本質に迫る。東京大学大学院数理科学研究科の講義のハイライトを、一般読者向けに簡明にまとめ直して成った、数学史の重厚さを垣間見せる力作。

ユーザーレビュー

  • 数学史入門 ――微分積分学の成立

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私自身数学が専攻ではないので、字面を追ってめくるという行為になるところも少なくなかった。

    ただ、数学はニュートンやライプニッツが登場するまでは、アラビア地域が古代ギリシャ幾何学を継承しており、アラビア地域が先進地域であったこと。そして代数学はインドより生まれたこと。今我々が使用している所謂算用数字(0,1,2,3・・・)はインドが源流であること、など興味深く読むことができた。
    またそれが12世紀頃に西方に移動し、それがイタリアやドイツで開花したこと、など科学の源流は欧州というよりむしろアラビアよりもたらされたことが興味深い。

    また積分も、幾何学によって解釈が可能であること。中学で習う「底辺

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    2011年08月15日
  • ガロワ正伝 ――革命家にして数学者

    Posted by ブクログ

    わずか20歳で決闘に散った天才数学者エヴァリスト・ガロワの伝記。「正伝」と第二ある通り、最新の研究成果を基にした記述を心がけてあるので信頼がおける。当時の社会状況や、ガロワ理論についての解説もある(残念ながら、私にはガロワ理論は良く分からなかったが)。ガロワに心を寄せるあまり肩入れしすぎと思われる個所もあるが、ガロワがどんな人であったかを知りたいという人には適切ではないだろうか。

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    2024年02月28日

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