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  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)
    3.8
    1巻1,375円 (税込)
    友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち……。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!(解説・三橋曉)

ユーザーレビュー

  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    超★5 四年間も眠り続ける容疑者を目覚めさせよ!彼女は事件に関係していたのか… #眠れるアンナ・O

    ■あらすじ
    心理学者で睡眠が関わる犯罪が専門のベンは、ある日上司から内密に呼び出される。かうてに発生した刺殺事件の容疑者の治療を引き受けなくてはならなくなった。

    容疑者の名前はアンナ・オグルヴィ。彼女は二人を刺殺された現場の近くでナイフを手にして発見されるが、その後四年もの間ずっと眠り続けているのだった。責任を問えるか見極める必要があるため、彼女を目覚めさなければならない。

    ベンはアンナを治療するにあたり、彼女の家族、過去、事件などを調べていくのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    超★

    0
    2025年08月13日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     二人の人間が刺殺された事件で最重要容疑者となったアンナ・オグルヴィ、通称〈アンナ・O〉は、発見直後には深い眠りについていて、以来、四年近く目覚めることなく眠り続けている。殺人罪として起訴したいという思惑が絡んで、睡眠による犯罪の専門家であるベネディクト・プリンスは、彼女を目覚めさせるために、治療を行うことになる。政治家の母を持つアンナ・Oの罪の有無をめぐっては世論が対立している。果たして彼女は殺人鬼なのか。そして彼女が執拗に調べていた事件とは――。

     というのが本書の導入になるでしょうか。なんという魅力的な導入、そしてどこに行き着くか分からない終盤の衝撃的な展開。ここまでやるのか、と感動を

    0
    2025年08月05日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夢遊病、生存放棄症候群という現実にも存在する難病をテーマに繰り広げられるミステリー。

    眠り姫ことアンナが本当に殺人を犯したのかを、犯罪心理学者のベンが解明していく展開。

    聖書や哲学色強めの作品で人によってはそこがむしろ読みにくさを助長してしまう。
    私はそういう作品が好きなので、個人のアイデンティティや存在価値とは何かを考えるテーマは受け入れやすく、ベンやアンナの心理描写を興味深く読めた。
    ベンが感じる"他人の人生を生きている気がすることがある"
    というワードが最後に繋がる。
    人生の三分の一は眠っているというが、言うなれば生の中の三分の一は死であると。
    生きることは拷問の

    0
    2025年10月06日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    友人2人が殺害された現場近くで、昏睡状態で発見されたアンナ・オグルヴィ。生存放棄症候群と診断された彼女を目覚めさせるために指名されたのは、犯罪心理学者のベネディクト・プリンスだった。彼は独自のアプローチでアンナを目覚めさせることに成功するが……。
    単純なフーダニットのプロットに、あんなことやこんなことをプラスしてサスペンスを盛り上げる手法に唸った。提示される“真実”は疑わしく、当然のようにひっくり返される。理詰めで考えれば犯人ではないとわかるので納得がいく。
    最終章で真相が明かされたときには、まったく予想もしていなかった犯人像に呆気にとられてしまった。

    0
    2025年09月23日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすく600ページもあるのにテンポ良く進みました。ラストはびっくり!だけど、こんなにうまくいくかなあ、、と疑問符わきまくり。途中の展開にも、ここまでひねらないといけなかった?という印象。なかなかこういう展開はないかなあ、とは思ったけれど、もう少し前半整理してくれても。精神医学の講義聴いてるみたいです。

    0
    2025年08月19日

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