笠間直穂子の作品一覧
「笠間直穂子」の「山影の町から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「笠間直穂子」の「山影の町から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
都心に住まいIT企業に勤めるいまの生活をどうにかしたい、と考えて訪れた益子の町の、ふらりと立ち寄った書店で、たまたま見つけて手にとった。帰りの電車に揺られる(乗り換えを待つ間もあわせた)四時間ほどで(ほぼ)読み終えた。とんでもなくいい本だった。窓の外から花のにおいが襲いかかってくるはじまりにやはり冒頭で夏芙蓉のにおいがはいりこんでくる中上健次の『千年の愉楽』を思い出した。身近な暮らしや植物を語ることが、人文学を補助線として、現代社会に浸透するさまざまのイデオロギーの批評に繋がる。仕事の場は都心に残したままの著者であるからこその感覚があると思った。著者のことは深く知らないまま手にとったけれど、終
Posted by ブクログ
年初の新聞書評(日経新聞)で知り興味を持った。
秩父へ移り住んだ文学者(大学教授)のつづる田舎暮らし、地方と都会の対比のライトエッセイか? くらいのつもりで手に取ってみたが、いやいやどうして、なかなか骨太の一冊だった。
書評子は、
「決して大きな声ではない。だが、私たちは他人の注意を引こうとして声を張りあげる本ばかり読んでいるのではないか。著者の、静かな語りに導かれながらそう思った」
と書くが、静かな語り口ながらも、その主張は力強いし、田舎暮らしへの不理解、都会者の上から目線に物申す口調、論旨には一本筋が通っていて痛快でさえある。
著者はフランス文学者。マリー・ンディアイやC・F