作品一覧

  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか
    4.2
    1巻946円 (税込)
    明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。他方で中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。  日清・日露戦争、満洲事変、日中戦争と経るなか、それは敵愾心から侮蔑、嘲笑へと変わっていく。  本書は、明治から昭和戦前まで民衆の対中感情を追う。  世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。赤裸々な図版から、古代中国への変わらぬ思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識、感情を描く。図版百点収載。

ユーザーレビュー

  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

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     明治維新後の日本は、隣国中国にどのような気持ちを持っていたのだろうか。日清戦争では、中国への敵愾心(てきがいしん)が生まれ、日本の勝利と共に、侮蔑(ぶべつ)や嘲笑(ちょうしょう)へと変わっていく。日露戦争や第1次世界大戦を経て、日中戦争期は、中国や満州の権益を守るため抵抗する中国の人々を膺懲(ようちょう・懲らしめる)する対象へと変わっていく。著者は、歴史的資料が少ない中で、少年雑誌の赤裸々な図版から、日本人の対中国感情を紐解いていく。背景には、国家、戦争、メディアが排外主義を煽り続けた歴史がある。日清戦争では、弁髪や豚の尻尾を侮蔑的表現として、中国の人々を豚尾(ちゃんちゃん)と蔑(さげす)む

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    2026年04月12日
  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

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    ネタバレ

    中国に対してどのような感情を漫画が表していたか、特に子供向けの漫画が、ということである。あとがきで示すように、これが現在の差別に用いられないようにと著者は心配している。
     わかりやすくマンガで示されるがゆえに差別を煽る画像となっているものであり、それが、意図的というよりも当時の人気を博するためのものである。これは現在のxと同じ役目を果たしている。
     よくこれだけのマンガが集まったものである。

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    2025年05月21日
  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

    Posted by ブクログ

    明治から昭和戦前期までの近代日本における一般民衆の対中国感情の様相、変遷を、少年雑誌の挿絵や漫画等のビジュアル表現に着目して展望。近代日本の一般民衆は、古典世界の中国へはポジティブな感情を抱く一方で、同時代中国には一環してネガティブな感情を持っており、日清等の戦争中は敵愾心が中心だったが、それ以外の時期も蔑視、嘲笑の対象であり続けたということが明らかにされている。
    戦前の日本人の対中国感情を明らかにするのに、少年雑誌の挿絵等へ着目するという著者のアイデアは慧眼だと感じた。豊富な図の引用などにより、戦前の日本人が中国に抱いてきた侮蔑的・嘲笑的感情が赤裸々に伝わってきて、目を覆いたくもなったが、外

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    2025年12月30日
  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近代における対中国への感情がどのようなものであったかについて、おおかた少年雑誌を通して確認する本である。
    わかりやすくまとめられていたため、読みやすいと感じた。

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    2025年10月09日
  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

    Posted by ブクログ

    「歴史はなんの役にもたたない」とよく言われるが、その実、役にたちすぎてしまうことがある。本書を通して語られるのはその好例だと思う。「プロパガンダ」といえばそれまでかもしれないが、やはりそれ以前の問題として歴史が関わることは避けられず、自らがつくりだした歴史からまた新たな歴史を生み出してしまうという悪循環的な状況が、中国・中国人を嫌悪させたといえよう。
    コロナによるパンデミックの際にも、中国・中国人に対して根拠のない嫌悪が飛び交っていた記憶がある。わたしたちが普段目にしているメディアも、こうした考察の材料たりえるわけで、今後はそういったものを相対化して捉えようと心がけるきっかけとなる一冊。意外な

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    2025年03月22日

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