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「西愛礼」の「冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「西愛礼」の「冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この新書で取り上げられている事件はすべて知っているし、
原著も読んでいる。
つい先日はノンフィクションも読んだばかり。
気が付けば検察の冤罪の本は相当読んでいるということだ。
また仕事柄、人は誤るもの、不正に走るもの、という、
人の弱さに関する知識もそれなりにある。
つまりこの本に書いてあることはたいていわかっている。
でもこの新書には意味があった。
気づきがあった。
古今東西どの国も昔は拷問で自白させる、なんてのは当たり前だった。
それがどんどん近代化されていった。科学的になっていった。
科学的、、、これも曲者で、初期のDNA鑑定には誤りがあった。
しかし、新しい手法を取り入れ、より、
Posted by ブクログ
本書をひらいて、まず序章からびっくりなのが
現在の日本には「冤罪事件の原因検証制度はない」という事。勿論、警察官や検事、裁判官だって「人間」だから、間違えることもあるだろう。でも、いつどこで、誰が、なぜ間違えたのか?それを検証しなければ、反省、学習する事も世間に知られる事もないまま同じ過ちは必ずや繰り返されてしまうだろう。昨年は長い間、無実を訴えて闘ってこられた袴田巌さんに無罪判決が出て、それ自体は本当に良かったけれど、(警察か検察が証拠捏造したのでは?)とまで疑われ、大きなニュースになったのに‥。未来の冤罪を防ぐために、今こそ仕組みづくりをしなければ。
Posted by ブクログ
咄嗟の判断で逃げ切る。生存競争に勝つために備わった本能。それは現代社会で暴走する。生き物として働く直感のバイアスが間違った見立てにつながる。認知的不協和を避けたいがために反証を否定し、誤りは正されることなく増幅する。自白強要、証拠改ざん。動機は正義感。悪意からではない。…人は必ず間違える。間違えることが前提で仕組みを作らなければいけない。失敗は学びの機会。責任追求より原因追求。過ちが起きたら振り返り、再発を防止する。当然のことが、日本の司法ではできていない。冤罪被害はまた起きる。他人事では済まされない。
某局の性接待疑惑、芸能人のスキャンダル、裏金問題。渦中の誰かを責めるだけでは、似たような
Posted by ブクログ
冤罪はなぜ起こるのか、そしてどうやったら防げるのか。多くの実例や心理学、認知科学、社会学等の知見を総合して、『冤罪学』としてまとめた著者。本書は、その成果を一般読者にもわかりやすく説明している。
本書は、日本での冤罪事件、そして日本の司法システムの構造的な問題点を取り上げる。前提として、人は必ず間違える。だから、冤罪も必ず起こってしまう。悪意ではなく、正義感によって。
読んで不思議に思うのは、冤罪を引き起こした警察・検察や裁判官が間違いを認めようとしない、頑迷さ。官僚として、国家や体制に対して盲目的に忠誠を誓っているのか。あるいは小役人として、自分の保身が第一なのか。少なくとも、冤罪被害者の人