西愛礼のレビュー一覧

  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    人間は誰でも間違える。そのことを深く刻みながら裁判に捜査に対処する事の大切さ。特に死刑冤罪の理不尽さについて具体的に述べられ、また死刑廃止論も主張されている。
    他人事のように感じてしまう冤罪、自分や親しい人に降りかかったらと思うと本当に恐ろしい。国家権力による公正な、証拠捏造などのない捜査も疑わしい上に、正しいと思われる捜査もバイアスがかかる可能性もあるとなると、死刑はとりあえずやめた方がいいと感じた。

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    2025年03月21日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    この新書で取り上げられている事件はすべて知っているし、
    原著も読んでいる。
    つい先日はノンフィクションも読んだばかり。
    気が付けば検察の冤罪の本は相当読んでいるということだ。

    また仕事柄、人は誤るもの、不正に走るもの、という、
    人の弱さに関する知識もそれなりにある。

    つまりこの本に書いてあることはたいていわかっている。
    でもこの新書には意味があった。
    気づきがあった。

    古今東西どの国も昔は拷問で自白させる、なんてのは当たり前だった。
    それがどんどん近代化されていった。科学的になっていった。
    科学的、、、これも曲者で、初期のDNA鑑定には誤りがあった。
    しかし、新しい手法を取り入れ、より、

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    2025年01月27日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    本書をひらいて、まず序章からびっくりなのが
    現在の日本には「冤罪事件の原因検証制度はない」という事。勿論、警察官や検事、裁判官だって「人間」だから、間違えることもあるだろう。でも、いつどこで、誰が、なぜ間違えたのか?それを検証しなければ、反省、学習する事も世間に知られる事もないまま同じ過ちは必ずや繰り返されてしまうだろう。昨年は長い間、無実を訴えて闘ってこられた袴田巌さんに無罪判決が出て、それ自体は本当に良かったけれど、(警察か検察が証拠捏造したのでは?)とまで疑われ、大きなニュースになったのに‥。未来の冤罪を防ぐために、今こそ仕組みづくりをしなければ。

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    2025年01月24日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    咄嗟の判断で逃げ切る。生存競争に勝つために備わった本能。それは現代社会で暴走する。生き物として働く直感のバイアスが間違った見立てにつながる。認知的不協和を避けたいがために反証を否定し、誤りは正されることなく増幅する。自白強要、証拠改ざん。動機は正義感。悪意からではない。…人は必ず間違える。間違えることが前提で仕組みを作らなければいけない。失敗は学びの機会。責任追求より原因追求。過ちが起きたら振り返り、再発を防止する。当然のことが、日本の司法ではできていない。冤罪被害はまた起きる。他人事では済まされない。

    某局の性接待疑惑、芸能人のスキャンダル、裏金問題。渦中の誰かを責めるだけでは、似たような

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    2025年01月22日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    冤罪はなぜ起こるのか、そしてどうやったら防げるのか。多くの実例や心理学、認知科学、社会学等の知見を総合して、『冤罪学』としてまとめた著者。本書は、その成果を一般読者にもわかりやすく説明している。
    本書は、日本での冤罪事件、そして日本の司法システムの構造的な問題点を取り上げる。前提として、人は必ず間違える。だから、冤罪も必ず起こってしまう。悪意ではなく、正義感によって。
    読んで不思議に思うのは、冤罪を引き起こした警察・検察や裁判官が間違いを認めようとしない、頑迷さ。官僚として、国家や体制に対して盲目的に忠誠を誓っているのか。あるいは小役人として、自分の保身が第一なのか。少なくとも、冤罪被害者の人

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    2025年04月09日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    学問としての冤罪学の入門書として秀逸である。内外の理論や定説をほぼ網羅している。ただし、その分、自分が冤罪リスクに遭遇した時(例えば痴漢など)に役にたつ一冊かと言えば、そうではない。

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    2025年01月31日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    人は過ちを犯す。それは検察や司法に携わる人びとも同様であり、重要なのは、そこで立ち止まり信じ込んでしまったバイアスから抜け出せるか否か。体裁や保身で問題を看過する姿勢は不誠実極まりない。そこで犠牲になるのは他者の尊厳であり、最悪の事態として冤罪を放置する。あってはならない悲運をどうやって防ぐか、自尊心という厄介な主体が適切な振る舞いを心がける。過ちは決して無くならないが改めることができる。"聞く力" は決して為政者の謳い文句でおさまるような言葉ではない。耳を傾けない、顧みない姿勢こそ本当の過ちといえる。

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    2024年12月31日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    数々の気の毒な冤罪の事案をしると、本人だけでなく家族の人生まで奪ってしまうことがわかる。
    あーそんな人間心理で冤罪が生まれて、さらに真実が意図的に、だけでなく知らぬ間に隠されていくのか、とよくわかる本だった。

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    2025年09月09日
  • 冤罪 なぜ人は間違えるのか(インターナショナル新書)

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    「冤罪」に関する本だが、ほとんどは人間の認知バイアスに関する話だった

    冤罪が起こる原理は
    1. 人間の認知バイアスによる誤った見識の発生
    2. 組織的なエラー増幅
    3. 冤罪に対してのフィードバック欠如
    により起こる

    これは、司法の話だけでなく、普通の失敗に関しても同じだと思うので、「人間は間違える生き物だ」ということを忘れずに、常に別のシナリオの可能性を疑う必要があると感じた

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    2025年01月13日