作品一覧

  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ
    4.3
    1巻1,540円 (税込)
    著者は公園のテントに20年以上暮らし、ほかのホームレスたちと共に生きる場をつくりながら、ジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしてきた。本書では、公園や路上での生活や、ほかのホームレス女性たちとの営み、街の再開発とホームレスの追い出しなどを伝え、現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」「隠されているもの」「消されたもの」について、読者に語りかける。

ユーザーレビュー

  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ

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    いちむらみさこさんは、わたしにとってはいちむら先生だ。20年ほども昔、わたしは会社帰りに絵画教室に通っており、そこで出会ったのがイチムラ先生だった。とても自由でindependentでpositiveな人で、わたしの描く絵に対しても詩的な言葉でアドバイスをくれて、アーティストってこういう人なんだなぁ、素敵だなぁと思っていた。
    わたしが友人と発行していた『SOY POCKET』というZINE(フリーペーパー)についてもとても興味を示してくださり、励ましてくださった。京都で置かせてもらえそうなお店なんかを教えてもらったりもした。

    そんないちむら先生がホームレスとして暮らしておられる。そのことはど

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    2025年04月23日
  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ

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    ネタバレ

    ホームレスという生き方の一部を知れる。私自身はホームレスになりたいと今のところ思ってはいないが、今後なりたいと思わないとも、予定外にホームレスにならないとも限らない。ホームレスになる=全てを失うという認識であったけれど、ここで語られる人たちはどうやら違う。不便な暮らしのなかでの工夫や、物事をじっくりと考えること、時間や季節の流れを感じること、「普通の」社会から逸脱した生活の厳しさと眩さが記されていた。生きることは抵抗であることの最も原始的な行いではないかと考えられるようになり、ある意味では希望のような一冊かもしれない。
    とはいえ私は今、「普通の」社会で暮らしている。労働によって得た賃金で、資本

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    2025年03月02日
  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ

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    表紙を見た時に見たことがあると思った。それは『小山さんノート』。同じ人が絵を描いたのか。

    82ページ、「「公共の場所」とは」。公共の場所ってみんなの場所なんだから、一部のホームレスが占有するのは良くないんじゃないか?という意見について、ほかに寝る場所のない人も「みんな」じゃないの?って。どんなに社会のしくみを細かく作ってもそこからはみ出してしまう人がいる。そんな人たちのための「すきま」、その一つが「公共の場所」何じゃないか、って。

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    2024年12月04日
  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ

    Posted by ブクログ

    『小山さんノート』に載った文章がとてもすてきだったので、刊行をとても楽しみにしていた。

    ホームレスは「仕方なくなってしまう状態」「早く脱け出さなきゃいけない生活」だと思っていたので、本書の「自ら選んで」ホームレスになるという考え方に衝撃を受けた。数ある選択肢のひとつとして、特定の家を持たず、経済に過剰に関与せずに暮らすということ。
    ときにはアートやボランティアの善意が他者の人生を壊してしまうことがある。価値観を揺さぶられる本だった。

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    2024年09月28日
  • シリーズ「あいだで考える」 ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ

    Posted by ブクログ

    公園のテント村に住む著者が見たもの感じたこと考えたこと。
    視点が変わることで見えるようになるものや、見えなくなるものがある。権威や強者や世間が作った「当たり前」から外れた時に見えるもの。
    支援者視点とも違う価値観が見えた。

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    2024年11月19日

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