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  • フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方
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    ビジネス・実用

    -
    1巻990円 (税込)
    現代の世論はSNS抜きでは語れない。 SNSによって形成される情報空間で今何が起こっているのか。 そこにはどんな特性があり、今後どうなるのか。 「ネットは信頼されていない」 「若者が見ているのはショート動画ばかり」 「世論調査の結果こそ民意」 ……これらは本当だろうか?  思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析から見えてくるSNSと「世論」の実態。 「マスメディアvsSNS」という分断軸を超えて、実態をありのままに把握する。 「はじめに」より 自分の人生の進路を効果的に操縦する(自律的である)ためには、自分の社会環境の中で自分に作用している他の力について、一定量の正確な情報を持つ必要がある(すなわち、社会の働きにはある程度の透明性が必要だ)。 この一節は、有名なデータ倫理の教科書の記述ですが、SNSについても当てはまるかと思います。私たちの生活はもはや、インターネットやSNS、動画プラットフォームなしでは成り立たなくなりました。しかし、私たちはそれらの仕組みについてどれくらいのことを知っているでしょうか。Xで、YouTubeで、今目の前に表示されている投稿や動画がなぜおすすめされているのか、どれくらい理解しているでしょうか。 私たちが自律的に情報を摂取し、自律的に判断を下していくためには、SNSや動画プラットフォームが持つ「クセ」を知り、それらが社会においてどのような役割を果たしているのかを知らねばなりません。本書は、その試みのお手伝いをする本だと思っていただければと思います。 2025年7月20日参院選の投開票日前日、筆者は各政党のマイク納め(最終演説)のライブ配信をYouTubeで見ていました。その際の各政党の最大同時接続者数は以下の通りです。 参政党-7万人 国民民主党-3.2万人 れいわ新選組-1万人 チームみらい-7600人 再生の道-7000人、ただし切り抜きチャンネルは1.7万人 日本維新の会-2000人 日本共産党-1400人 自民党-300人 立憲民主党-300人 参政党の7万人という圧倒的な数字に驚かされます。加えて、参政党が最後の演説を行った芝公園(東京都港区)には約2万人の聴衆が集まったと言われています。ライブ配信の最大同時接続7万人がどれくらいすごいかというと、近年の生配信のオーディエンス数を調べると、ちょうどアイドルユニットBE:FIRSTの生配信が最大同時接続7万人を集めていたようでした 。東京ドームの最大収容数が5.5万人であることを考えると、これはすさまじい数だと言わざるを得ません。 2024年10月の衆院選の際にYouTube上で圧倒的なプレゼンスを誇ったのは国民民主党の玉木雄一郎代表でした。選挙期間中は2~3日に一度ライブ配信を行っており、毎回2万人程度の最大同時接続を達成していました。2026年衆議院選挙の際には、高市総理を称賛する動画がYouTube上をジャックしたことは記憶に新しいでしょう。 このように、最近の選挙では動画プラットフォーム上のスターが誕生し、彼らの所属政党が大きく議席を伸ばしました。 動画プラットフォームを席巻することによる集票は、アメリカやヨーロッパ各国では以前から観察されてきた現象ですが、ついに日本にもその流れがやってきました。(略) 本書は全部で7章から成りますが、大きくは、理論編、事例編、ガバナンス編と分かれています。 理論編は、特定の事例に縛られず、科学論文を参照しながら、SNSやメディアに関する様々なファクトを学ぶセクションになっています。特に、SNSの到来によって変化が生じたエリアについて解説を行います。第1章ではSNSや世論の特性、第2章ではメディアの効果、第3章では日本の若者のメディア利用の実態について学びます。 事例編は、2024年東京都知事選挙、衆議院選挙、2025年参議院選挙、2026年衆議院選挙に加え、2024年から2025年における欧州の選挙にまで羽を伸ばし、各選挙においてSNSがどのような役割を果たしたのかをデータに基づいて概観します。 ガバナンス編では、近年議論されている「SNSの規制」について、内容に基づいた規制ではなく、これまで日本ではあまり議論されてこなかった、「個人が情報環境を選ぶ権利」という観点から、SNSの競争政策やフィードの編集権といった論点について、欧米の議論を学びます。最後に、現代のメディア環境に必要なリテラシーについて述べます。
  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻1,023円 (税込)
    「民意」を作るのは、わずか0.2%のユーザーだった! ネット上で多数派に見える意見や大きな広がりを見せた運動は、必ずしも実際の世論と相関しない。もはや「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか? 思い込みや偏見・党派性を排した定量的なデータ分析のみに基づき、ネット世論の実態や生成プロセスを解剖する。国政選挙や地方首長選挙から旧ジャニーズ事務所性加害問題まで、ネット上に形成された「民意」の正体に迫り、社会変革の可能性までを論じる快著

ユーザーレビュー

  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書は、2022年参院選や国葬問題などの実例分析を通じて、ネット世論と実際の世論がなぜ乖離するのかを統計的に検証している。解析計画や仮定まで丁寧に明示されており、論文並みに誠実な構成が印象的だった。

    単なる「ネット批判」ではなく、バイアスを理解した上でどう向き合うかまで提案している点が秀逸。
    ソーシャルメディア時代に必読の一冊。

    0
    2026年03月03日
  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    匿名

    購入済み

    面白かったです。

    「世論とは何か」をテーマに、データ分析に基づく考察が展開されており、新しい見方ができました。
    SNSという手段ができて誰もが簡単に自分の意見が発信できる現代で、情報の本質を掴むことの大切さと難しさを感じました。
    調査方法や調査対象、統計処理の方法、参考文献など細かい表記に配慮されており、「簡単に読める(ようにしてくれた)論文」のような感じです。
    SNSの特徴と社会の反応を客観的に知ることができて、とても面白かったです。

    #タメになる

    0
    2024年09月16日
  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    Posted by ブクログ


    ネット世界はマイノリティーのマジョリティー化になりやすいことがよく分った。

    フィルターバブルとエコーチェンバー下にいることに意識していきたい。

    事実と意見を分けて考えていくことが大事であるんだな。

    0
    2024年08月28日
  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    Posted by ブクログ

    自分が目にしたその情報が「事実」なのか「意見」なのか。世の中が情報であふれる今、この視点は大切にしたいと思う

    0
    2025年01月20日
  • 「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体

    Posted by ブクログ

    私はX(旧Twitter)はほとんど使わない。
    というのも最近は過激な意見が多く、殺伐としていて心が疲れてしまうからだ。
    右も左も罵倒しあって、妊婦や母親は常識がないし乗り物では嫌な思いをするし夫婦は不倫をするもので…。
    でも、それって本当かな?
    特に何もない人は話すことがないのでは?
    本書はそんな「なんとなく」感じている「印象」について、データ分析を元に構造や実態を解明しようとするものだ。

    結論から言えば、私が感じていた「印象」(イメージ)は当たってもいるし当たってもいない。
    例えば、ネット右翼は男性が顕著に多い(118頁)一方で、保守的な人の方がアクティブであるという実証はなされなかった

    0
    2024年10月21日

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