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  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    これは、「遠い昔」や「遠い場所」の話ではない。なぜ、あの独裁者の台頭を許してしまったのか――。本書は当時、ドイツの街頭や酒場で起きていた「暴力」に着目し、それが共和国の政治や社会を蝕んでいった過程をひもとくことで答えを探る。ナチスの支配が、あるとき突然発生したわけではないことを明らかにする画期的な一冊。

ユーザーレビュー

  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力

    Posted by ブクログ

    全然専門外やけど、ポイントはワイマール共和国で政治過程がクリーンになる一方で様々な政治的立場の対立による暴力の舞台が街頭に移ったこと。そして、共産党VSナチスの暴力は激化・日常化し最終的に後者が実権を握る。

    ともすれば突然ナチスが現れたと思いがちやけど、この研究によれば違うんやな。

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    2025年11月13日
  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力

    Posted by ブクログ

    所謂「欧州近現代史」という分野の本だ。専門的研究による成果を一般読者に判り易く説くという「新書」らしい感じの興味深い内容である。
    全く知らないという程でもない「戦間期のドイツ」だが、「そこまで?」と驚く他無いような様子も見受けられたということで、本書の内容をゆっくりと読んだ。本書に出会って善かったと思う。
    本書は題名に「ナチズム前夜」と在る。第1次大戦後、ドイツでは帝政が廃されて共和国が起った。所謂「ワイマル共和国」である。そして1920年代の様々な経過が在って、やがて1930年代初めにヒトラー政権が登場し、ナチズムの体制ということになって行く。それを踏まえた題名で「主に1920年代頃の事柄や

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    2024年10月24日
  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力

    Posted by ブクログ

    ワイマール共和国の成立から崩壊までの流れは何となくは知っていて、本書に出てくる年表に載ってるできごとも一通りは聞き覚えある。そんな状況で読むと酒場とか政治的暴力の話が新鮮。映画とかでもナチス支配下の話はあるけど、権力掌握過程ってあまり見たことないし。ナチス支配下の弾圧やなんかを経ての後から見ると「ナチス=悪、弾圧された共産党=善」って思っちゃってたけど、前段はともかく後段は少なくとも当時においては成立してへん、どっちもどっちなところもあったんやなぁ、と。

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    2024年10月05日
  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力

    Posted by ブクログ

    たった14年とはいえ、先進的民主主義国家であったワイマル共和国を、暴力の観点から捉えた本。ミュンヘン一揆までの国家転覆を狙う暴力、ヒトラー首相就任までのプロパガンダとしての暴力、ヒトラー首相就任後の国家による暴力と3つの時期に分けて解説する。暴力が日常的すぎる環境が描き出される。ナチスはSAによる暴力沙汰があった「のに」支持されたのではなく、暴力沙汰があった「から」支持されたという異常な文章が当時を物語る。しかしこの本の圧巻は序章と最終章にある。世界を敵と味方に二分する単純化を行い、身体的であろうが言語的であろうが暴力を用いて自己の工程と他者の否定を行う光景は、現代に通じる。その危うさと同時に

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    2024年09月04日
  • ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力

    Posted by ブクログ

    ドイツ第三帝国の前身となることになったワイマル共和国について、歴史的展開を掘り下げてどのようにしてナチスの台頭を招いたのかを分析している本。
    簡単にまとめるならば、過激派していく右翼左翼両方の激突により、政治の場は国会から奪われ路上の騒乱となった。
    その混乱をおさめるために議会を飛び越した強権的な大統領令が濫発され、ヒトラーによる権力掌握の下地を提供することとなったのだ。
    共産主義者の過激な暴力がそういった下地を招いた面もあり、ある意味ナチス独裁の成立に共産主義者も加担していると言えよう。

    両陣営専用の酒場が市中に点在しており、政治活動の場やさまざまな事件の現場となった話は初めて知って面白か

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    2025年06月25日

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