浦川通の作品一覧
「浦川通」の「AIは短歌をどう詠むか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「浦川通」の「AIは短歌をどう詠むか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
・人間が短歌をどう作っていくのかというプロセスをAIに教えるために細かく言語化された感じがあり面白かった。
・短歌の面白さを日常的に使われる言葉とのズレから生じるとして、そのズレ(=「飛躍」)をどう自然な言語を話す生成AIで実装するかという話が面白かった。
・「飛躍」の強弱を調整しながら短歌を作り上げていくプロセスの結果、自分がいいと思える短歌ができるというのは見ていて不思議だった。
・AIは入力となる上の句(最初の5文字、12文字などでもよい)がないと短歌が生成ができないのは確かになあと思ったが、人間も無から短歌を生み出しているわけではないから構造は同じだと思った。
・"AIは人が持っているような冷たさを持っていない"というフレーズが逆説的で好き。
・特に好きだったのは下の2首。
揺れている構造物があるとする場合に限り地震の揺れは
街角の影がくっきりふりかかる太陽からの冷たさに耐え
Posted by ブクログ
俵万智さんが『生きる言葉』でお勧めされていたので読みました。
人間はAIに「何を任せるか」という視点
P101
人は短歌を詠みたい「きっかけ」や「気持ち」、またひょっとすると「予感」のようなものまでが自然と湧き上がってくる。あるいは能動的に掴むことができる生き物です。
これは、短歌を簡単に生成できるAIを前にしたとき、際立ってくる性質のように感じます。
(中略)
AIによる生成では、歌をつくりたい。誰かに伝えたい、といった動機の部分が存在していません。
第3章「詠む」前に「語る」
疑似短歌を学習したAIの生成を見てみる。
P110
入力
はたらけどはたらけど猶
生成
活躍の道は限られるというわけで
(わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る)
石川啄木より
入力
春過ぎて
生成
人見知りを克服して友人も多し同性から
(夏来るらし白たへの衣干したり天の香久山)
万葉集より
第4章言葉を飛ばすより
P169
これらの生成をなぞっていくと、「ああ、なんでそんなに素直なのだろう」と言いたくなってしまうようなものばかりです。もっと言えば、「短歌にできそうなのに、なりそうなのに、絶対にそうはさせない」ようなつまらなさへの「固執」すら感じます。この結果は、私たちが歌をつくるときには「普段の日常生活で使っている言葉から一度離れる必要があるという当たり前のことを教えてくれているのかもしれません。
この章から学ぶ『短歌入門』
P182
●書きかけの短歌を用意する
●以下三つの方法で<書きかけの短歌>の続きをつくる。
①何も考えず思いつくままに言葉をつないで、続きをつくる。
②一語一語とにかく飛躍させながら、続きをつくる
③自分が心地いいと感じる飛躍の具合で、続きを作る。
●それぞれの短歌について評を書く。
どういう目的で作られた本なのかなと思いました。
これから歌壇がAIにのっとられるという話ではなさそうでした。
AIの作る短歌は面白かったです。
俵万智さんの歌で学習したAI、永田和宏さんの歌を学習したAIもでてきて、笑える短歌ばかりではなく、もしかしたら名作かもと思ってしまう歌もありました。
Posted by ブクログ
朝日新聞社で短歌生成 AI を開発している方が執筆した一冊。今熱い生成 AI に使われている技術のいくつかを、短歌生成 AI を語る中で簡潔に説明されています。「生成 AI って実際何をしているの?」という生成 AI への第一歩としてオススメの読み物だと思います。(数式は用いず概念の説明に留められているので誰にでも読みやすいと思います!)
また、短歌という創作活動を、AI を通して捉え直すことで、私のような短歌に真正面から向き合ったことのない人間でも短歌の面白さの一端を見られたような気がします。筆者の説明に乗りながら
「この設定の AI が作る短歌はだいぶおかしいな」
「これは AI 製だけどちょっと面白い?」
「いやぁ~でもその道の人の作るものには到底届いていないな」
と人や AI が作った色んな 31 文字を楽しむことができました。
そして、昨今議論が過熱している、「そもそも創作分野に AI が入ってくることの是非」という問いに対する筆者自身の視点も書かれています。もちろんイラスト、音楽、その他色々......とジャンルによっておかれている状態は異なるので一概には言えませんが、自分の専門と、知り合いで創作活動をしている人の声との間で、AI との距離感をつかみあぐねている私にとって、筆者の視点は今後の思考の重要なヒントになったように思います。