AIは短歌をどう詠むか

AIは短歌をどう詠むか

ビジネス・実用
1,034円 (税込)

5pt

開催中のキャンペーン

短歌AIを開発しながら考えた、人間だけにできること、AIにしかできないこと。
「型」と「らしさ」を身につけるには?
AIが学んでいく姿から、短歌の面白さも見えてくる!

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

AIは短歌をどう詠むか のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ・人間が短歌をどう作っていくのかというプロセスをAIに教えるために細かく言語化された感じがあり面白かった。

    ・短歌の面白さを日常的に使われる言葉とのズレから生じるとして、そのズレ(=「飛躍」)をどう自然な言語を話す生成AIで実装するかという話が面白かった。

    ・「飛躍」の強弱を調整しながら短歌を作り上げていくプロセスの結果、自分がいいと思える短歌ができるというのは見ていて不思議だった。

    ・AIは入力となる上の句(最初の5文字、12文字などでもよい)がないと短歌が生成ができないのは確かになあと思ったが、人間も無から短歌を生み出しているわけではないから構造は同じだと思った。

    ・"AIは人が持っているような冷たさを持っていない"というフレーズが逆説的で好き。

    ・特に好きだったのは下の2首。
    揺れている構造物があるとする場合に限り地震の揺れは
    街角の影がくっきりふりかかる太陽からの冷たさに耐え

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    俵万智さんが『生きる言葉』でお勧めされていたので読みました。


    人間はAIに「何を任せるか」という視点
    P101
    人は短歌を詠みたい「きっかけ」や「気持ち」、またひょっとすると「予感」のようなものまでが自然と湧き上がってくる。あるいは能動的に掴むことができる生き物です。
    これは、短歌を簡単に生成できるAIを前にしたとき、際立ってくる性質のように感じます。
    (中略)
    AIによる生成では、歌をつくりたい。誰かに伝えたい、といった動機の部分が存在していません。


    第3章「詠む」前に「語る」
    疑似短歌を学習したAIの生成を見てみる。
    P110
    入力
    はたらけどはたらけど猶
    生成
    活躍の道は限られるというわけで
    (わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る)
    石川啄木より

    入力
    春過ぎて
    生成
    人見知りを克服して友人も多し同性から
    (夏来るらし白たへの衣干したり天の香久山)
    万葉集より


    第4章言葉を飛ばすより
    P169
    これらの生成をなぞっていくと、「ああ、なんでそんなに素直なのだろう」と言いたくなってしまうようなものばかりです。もっと言えば、「短歌にできそうなのに、なりそうなのに、絶対にそうはさせない」ようなつまらなさへの「固執」すら感じます。この結果は、私たちが歌をつくるときには「普段の日常生活で使っている言葉から一度離れる必要があるという当たり前のことを教えてくれているのかもしれません。

    この章から学ぶ『短歌入門』
    P182
    ●書きかけの短歌を用意する
    ●以下三つの方法で<書きかけの短歌>の続きをつくる。
    ①何も考えず思いつくままに言葉をつないで、続きをつくる。
    ②一語一語とにかく飛躍させながら、続きをつくる
    ③自分が心地いいと感じる飛躍の具合で、続きを作る。
    ●それぞれの短歌について評を書く。



    どういう目的で作られた本なのかなと思いました。
    これから歌壇がAIにのっとられるという話ではなさそうでした。
    AIの作る短歌は面白かったです。
    俵万智さんの歌で学習したAI、永田和宏さんの歌を学習したAIもでてきて、笑える短歌ばかりではなく、もしかしたら名作かもと思ってしまう歌もありました。

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

     朝日新聞社で短歌生成 AI を開発している方が執筆した一冊。今熱い生成 AI に使われている技術のいくつかを、短歌生成 AI を語る中で簡潔に説明されています。「生成 AI って実際何をしているの?」という生成 AI への第一歩としてオススメの読み物だと思います。(数式は用いず概念の説明に留められているので誰にでも読みやすいと思います!)

     また、短歌という創作活動を、AI を通して捉え直すことで、私のような短歌に真正面から向き合ったことのない人間でも短歌の面白さの一端を見られたような気がします。筆者の説明に乗りながら
    「この設定の AI が作る短歌はだいぶおかしいな」
    「これは AI 製だけどちょっと面白い?」
    「いやぁ~でもその道の人の作るものには到底届いていないな」
    と人や AI が作った色んな 31 文字を楽しむことができました。

     そして、昨今議論が過熱している、「そもそも創作分野に AI が入ってくることの是非」という問いに対する筆者自身の視点も書かれています。もちろんイラスト、音楽、その他色々......とジャンルによっておかれている状態は異なるので一概には言えませんが、自分の専門と、知り合いで創作活動をしている人の声との間で、AI との距離感をつかみあぐねている私にとって、筆者の視点は今後の思考の重要なヒントになったように思います。

    0
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    丁度、AIが生成した短歌のクオリティの高さに驚き、これなら素人の私がわざわざ拙い歌をうんうん考えて詠む価値など無いのでは?と考え出した時に出会った本で、すぐに購入して読みました。
    読んだ結果、己なりのAIとの上手い付き合い方をしていこう思え、趣味の短歌を続ける意味も見出せました。ありがとうございます。
    分かりやすい文章でAIの仕組みについても知れて良かったです。

    0
    2024年06月28日

    Posted by ブクログ

    短歌という題材を通して、AIの文章生成について学ぶ一冊。AIは「次に来る確率の高い言葉」をつなげているだけ。それなのに、あたかも知性を持っているように感じられるし、思いがけない視点の提示や要約力、こちらが欲しい言葉をピタリと返してくれる性能は、本当に驚異的。原理は分かるけれど、そこまでのクオリティを実現できている事実に改めて凄みを感じる。実際、日々のバイブコーディングでもAIはかなり頼りになる存在だ。時々ポカをやらかすこともあるけれど、それを差し引いてもすでに手放せない。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!言語モデルの仕組みについて知って、AIが俳句を詠むとき、ただ言葉を並べるだけじゃないんだと分かった。当たり前のことを短歌にしたらつまらないから「ちょうどいい飛躍」がいる...ってなるほどなあと思った。短歌AIは「ちょうどいい飛躍」があるといい感じになるように、ほかのAIも役割や目的などによって言語モデルをいじくる必要があるんだろうな。chatGPTが肯定的な文章を生成するのはどういう仕組みなんだろうと思った。AIについて興味が増した。短歌入門にもなるすばらしい本。

    0
    2026年03月23日

    Posted by ブクログ

    AIと人間の発想の違いが具体的に感じられた。また、いい短歌や詩に感じられる共通点の「ちょうどよい飛躍」について視点が得られた。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    浦川通(1988年~)氏は、早大大学院基幹理工学部研究科数学応用数理専攻修了、大学在学中からプログラマーとしてモバイル・アプリケーション制作等に携わり、メディアアート・広告制作等を行った後、2019年より朝日新聞社で自然言語処理の研究開発に従事。
    本書は、著者が自然言語処理の研究開発の中で心血を注いできた「短歌AI」について、その仕組みを解説しながら、より根本的な「コンピューターが言語を処理するとはどういうことなのか?」から、「AIが短歌をつくる際にはどんなことをしているのか?」を明らかにしたものである。
    また、著者が短歌AIの試作を始めた頃、朝日新聞社の朝日歌壇を担当する文化部が、テクノロジーを使った新たな企画を欲しており、俵万智や朝日歌壇選者の歌人・永田和宏らの協力を得たられたことが、同研究および本書の内容に格段の厚みをつけている。
    私は、コロナ禍の頃から某新聞歌壇に投稿を始め、ときどき掲載されるようにもなったのだが、まさに「AIが短歌を詠むとはどういうことなのか? それは自らの短歌作りの参考になるのか?」と思い、本書を手に取った。
    一通り読んでみて、AIが短歌を作る仕組みについてはよくわかったが、AIを短歌作りにどう活かすかといった部分については賛同しかねるところもあった。
    まず、仕組みに関しては、ChatGPTが一般に解放された頃、生成AIの言語モデルの核心は、「膨大な言語データの中から、次に来る可能性のある言葉を予測し、それを繋いで文章を作る」ことだと知り、驚いた覚えがあるのだが、短歌AIの仕組みも、当然ながら全く同様である。ただ、(生成AI全般において)単純に最も高い確率の言葉を繋ぐだけでは、自然な文字列にはならないため、「ビームサーチ」や「サンプリング」等の様々な手法が試みられている。そして、本書では、短歌AIに、学習データをウィキペディア日本語版にした場合と、俵万智の作った短歌にした場合に分けて、様々な条件を付けて短歌を作らせ、比較をしているのだが、モデルの仕組みから考えて当然ながら、俵万智の短歌で学習した場合の方がはるかに短歌らしいものができる。これらについては、(おそらく)短歌に限らない、文章を生成するAI全般に当てはまる仕組み・特徴でもあり(「五七五七七」のリズムにする点は短歌に特有のものだが、それは本書で語られていることの本質ではない)、それについてはよくわかった。
    そして、最後段には、そうした短歌AIとの「付き合い方」として、「壁打ち相手になってくれたら」、「私をうつす鏡になったら」、「似ている歌を教えてくれたら」等のアイデアが紹介されているが、私としては、データベースとして使うことの有効性は理解するものの、それ以外については賛同することは難しい。それは、短歌AIが、過去のデータに基づいて確率的に言葉を並べているだけである以上、人が見、聞き、感じたことを言葉にする短歌とは、本質的に異なるものだからだ。(そんなことは、著者も百も承知のはずではあるが)
    「短歌AI」を通して、生成AI・言語モデルの仕組みと限界を知ることができると同時に、人が短歌を詠むことの意味を再認識させてくれる一冊と言えるだろうか。
    (2024年12月了)

    0
    2024年12月04日

    Posted by ブクログ

    AIで短歌が創れるか?
    ここで紹介されるAIは上の句の入力を受けて、下の句を出力するというもので、お題に対して一句詠むというものではない。どちらかと言うと、次のフレーズを選択・抽出するものだ。それも予めセットされるある一定の言語モデルに準拠してだ。
    なぜ、無限の言語モデルではないのだろう。そのあたりは今後さらに発展するのでしょうね。
    現段階では、歌人の凄さが際立つね。AIが出力した句でも、歌人(本書では俵万智さん)が、単語1つ入れ替えるだけで見事な句になったりする。そっか、AIはまだ推敲はできないんだね。

    0
    2024年09月03日

    Posted by ブクログ

    短歌のみに限らず、AIが言葉を生成する過程を平易な言葉で説明しており、AIの仕組みを理解することもできる。




    「AIにはつくれない歌」ばかりを志向していては、創作は「AIとの勝ち負け」という狭い対立構造のなかにとどまり続けます。

    短歌が生きる非常に長い時間の前では、人の命もAIの寿命も等しく短い。

    0
    2026年07月21日

AIは短歌をどう詠むか の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める IT・コンピュータ

IT・コンピュータ ランキング

同じジャンルの本を探す