本の内容もためになったけれども、何よりこの著者が読書の習い事というのがありそうでなかったサービスを開発したことに興味をそそられた。
ここでいう子どもの対象年齢とは小学生くらい。
親としては子どもの読書をどう広めるかという点で参考になる。
小学生くらいの読書環境は親が作るものだよなぁとしみじみ納得。
特に具体的な子どもへの声掛けは勉強になった。
ちなみに、我が子の場合、
かなり本好きだと思うが、年齢の割に少し小さい子向けかな?
と思えるような本もいまだによく読んでる。
でもやはりそれでもいいんだということが改めてわかった。(★参照)
【気づき】
・小学生のうちに読書習慣を
・「さすが読書家」「読書オリンピックで金メダル」「読んだ本でピラミッドが作れちゃう!」など読書家として意識が高まるような声掛けを
・「◯年生の本」の◯年生は気にしなくてOK
◯年生の読書好きな子を想定しているので、難しく感じることもある
★子どもにとってのちょうど良い難しさの選び方
→疲れずに読める難しさの本を探し出そう。
まず1冊選んでみて、その本よりも簡単そのものと難しそうなもの何冊か選ぶ。
できれば最初の本よりも2学年分位簡単そうな本と1学年分ぐらい難しそうな本合わせてここから6冊選ぶ。
なんとなく4学年分位の幅がある。セレクトになればOK
選んだ本を机に並べて子供にパラパラめくってもらう。この時重要なのは読まなくていいと言うこと。疲れずに読めそうな本を少なくても1冊選んでもらうと「読む力」を判断できる
★「長さ」と「難しさ」は別物
難しい本が読めるからと言って、長い本が読めるわけではない。
漢字をたくさん覚えていたり、論理的な思考力が付いている子は比較的難しい本を読むことはできる。
ただし、それは長い本でも読めるということではない。
長い文章を読むためには、読むための体力や集中力、読んで内容を覚えておく記憶力等が要求される。
それに対し、長い本をを読むのは苦にならないけど、難しい本を読むのは苦手と言う子もいる。こういう子は簡単な本であればなく読み続けることができる。
ただし難しい本を選ぶと読めない漢字が多かったり読む力が追いつかなかったりして読みにくさを感じる。
→「長さ」と「難しさ」のそれぞれの側面で調節することが必要
→理想は「簡単だけど、長い本」で長さに慣れる。
次に「難しいけど、短い本」を読むことで難しさに対応できるように力を伸ばしていく。
たくさん、楽しく読める状態が◎
・本を手に取り、面白いと魅了される本と出会えばOKと考える。百発百中を狙わない。
★本を選びやすくするために2冊の本を手に取り
「どっちなら読んでみてもいいと思う?」「どっちの方の方が面白そう?」と聞いてみるのはあり。
×どっちを読みたい→どちらか読まなければいけないと圧を感じる。
・「おもしろくない」と思った本は読むのをやめてOK
・読書家7つの技
思い描く
質問する
認める
解釈する
繋げる
予想する
見極める
・本に書かれた文字を目で追う体験だけが読書体験ではない。読書していない時間を充実させることが重要。(例 夕食の時間に本について話すなど)
・読書を習慣化させる
★読書に慣れていない子どもにとって1人で黙々と本を読むのは孤独を感じる作業でもある。
本を読みながら感じた気持ちを誰かと共有できる寂しさを抱えることがある。
・読み聞かせはぬくもりを感じることができるし、精神的な支えにもなる。
1ページずつ、交互に大人と子どもで読み聞かせするのもあり
・子どもの感想が「面白かった」の一言でもOK
否定せず
①楽しい雰囲気で
②YES NOで答えられる質問などもして本の内容を思い出す
例 【シーン】
読んでおもしろかったor no
好きな(苦手な)シーンは?
お気に入りの絵は?
行ったことある場所出てきた?
同じようなことが周りで起きたことがある?
知っている場所と似ている場所は出てきた?
一番大切なシーンはどこだと思う?
【登場人物】
主人公の好き(苦手)なところは?
自分と似ていない(似てる)登場人物は?
友達になってみたい登場人物は?
どのキャラクターになってみたい?
もし自分が主人公だったら、このときどうしてた?
登場人物にひとつ聞いてみるとしたら、誰に何を聞く?
【ストーリー】
これは本当にあったお話?
物語の終わりは好きだった?
このお話に続きがあったら、どうなっていたと思う?
表紙のイメージとお話の中身は似ていた?
読んでみてタイトルから想像したお話と似ていた?
このお話に自分でタイトルをつけるとしたら?
5w1Hを交えて
③子どもの体験と絡めるような聞き方を
例 晩ご飯のカレーはこの間読んだ本に出てきたのと似ているね
この間の家族旅行は、この間読んだ本の物語みたいだったね