作品一覧

  • 学費値上げでどうなる教育格差
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    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●コロナ禍前後の学力の変化 四つの教育政策の盲点と求められる実態把握 松岡亮二 ●〔座談会〕 落ちる「豊かさのスタンダード」 令和の大学生のリアル 岩本菜々×増村莉子×今井悠介 ●学費値上げしますか? 主要大学学長アンケート ●全31大学の回答を読み解く アンケートから見えた大学間の温度差 小林哲夫 ●なぜ国公立大学の学費150万円を提案したのか 教育の質向上で日本の危機を克服する 伊藤公平 ●放置された不平等の慣性(イナーシャ) ――授業料と財政支援の国際比較から見る日本の大学 苅谷剛彦 ●塾代は3年間で約250万円 中学受験ブーム過熱と「教育格差」論の落とし穴 おおたとしまさ ●生活は楽でなくても実験に没頭してこその今 苦学生から科学の伝道師へ 米村でんじろう
  • 体験格差
    3.7
    1巻935円 (税込)
    習い事や家族旅行は贅沢? 子どもたちから何が奪われているのか? この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは? 日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃! 【本書のおもな内容】 ●低所得家庭の子どもの約3人に1人が「体験ゼロ」 ●小4までは「学習」より「体験」 ●体験は贅沢品か? 必需品か? ●「サッカーがしたい」「うちは無理だよね」 ●なぜ体験をあきらめなければいけないのか ●人気の水泳と音楽で生じる格差 ●近所のお祭りにすら格差がある ●障害児や外国ルーツを持つ家庭が直面する壁 ●子どもは親の苦しみを想像する ●体験は想像力と選択肢の幅を広げる 「昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。 息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。 それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。私が本書で考えたい「体験格差」というテーマが、この場面に凝縮しているように思える。 (中略) 私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。そこには明らかに大きな「格差」がある。 その格差は、直接的には「生まれ」に、特に親の経済的な状況に関係している。年齢を重ねるにつれ、大人に近づくにつれ、低所得家庭の子どもたちは、してみたいと思ったこと、やってみたいと思ったことを、そのまままっすぐには言えなくなっていく。 私たちは、数多くの子どもたちが直面してきたこうした「体験」の格差について、どれほど真剣に考えてきただろうか。「サッカーがしたいです」と声をしぼり出す子どもたちの姿を、どれくらい想像し、理解し、対策を考え、実行してきただろうか。」――「はじめに」より

ユーザーレビュー

  • 体験格差

    Posted by ブクログ

    体験格差

    この観点を持ち合わせていないわけでは無かったが、体験格差についてとても分かりやすく書いている本。

    子育て世代の保護者は、一度読むべき本である。

    また、親の体験の量は子供に伝わる。
    つまり大変を不足している親の家庭では、その子も体験不足になりやすい。

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    2025年08月30日
  • 体験格差

    Posted by ブクログ

    こんな現状があるなんて、きっと、こういう本を読まないと分からないと思う。対談形式の章は、とても読みやすく心に入ってきた。最後の最後で、印税を子供たちの体験活動のために使います、と明記してあるところに著者の強い意志を感じた。

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    2025年03月06日
  • 体験格差

    Posted by ブクログ

    まず著者の真っ直ぐな姿勢に感動した。
    体験ゼロ(地域イベントにすら参加できない)子供たち、そしてその親たちをどうにか救おうと現状調査から対策までびっちり書かれている。

    私としても、自分が恵まれていることを自覚しているからこそ、読みたかった内容。本屋で見た時は、すぐ「知らないといけない」という衝動に駆られた。

    実際内容を見ると想像していたよりかなり過酷。
    経済的理由だけでなく、送迎・付き添いがでっkない問題。
    体験ゼロで育った大人たちの苦悩も描写されている。

    著者が言うように、体験の価値=必需品だと私も思う。『DIE WITH ZERO』という私のお気に入り本にもあるように、結局人は辛い時

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    2025年02月14日
  • 体験格差

    Posted by ブクログ

    スポーツや習い事の体験に格差がある、という子供からの視点で問題提起した新書。
    しかし、要は親の貧困格差の問題。
    出産、夫の裏切り、離婚、お金を入れず女性が非正規でぎりぎりの生活、、
    その中で子供はやりたいことを我慢。
    だから女性も正規の仕事を持つべき、という社会になる。
    どこかの政党が理想とする専業主婦家庭などありえない世の中。

    私はこの新書、別の視点で読んだ。
    著者自身も提起していた、親の体験経験の差が子供に影響すると。金の問題以外で。
    振り返ると私もあまり体験はさせてもらえなかった。
    自営業で、決して貧しい家庭ではなかったが、金には厳しかった。
    妹はピアノを習っていたが、小学校で通ったの

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    2025年01月04日
  • 体験格差

    Posted by ブクログ

    教育格差と比べると軽視されがちな、体験格差について書かれた本。
    個人的にタメになった点は3つ。

    1つ目は、体験格差は親による要因が大きいということ。
    親世代の金銭状況や、体験を軽視をする考え方が、子供の体験経験の少なさに繋がるというのを再確認できた。
    昨今、昔よりも学歴や教養が重要視されている中、金銭的に余裕のある家庭は、子供の習い事や塾にこれでもかとお金を注ぎ込み力を入れている。それに対し、困窮している家庭では、やらせてあげたくてもできないといったことが往々にして起こっている。どんな子供もやりたいことをやれる、格差をなくすには一筋縄ではいかないようだ。

    2つ目は、片親やハンデを持つ家庭の

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    2025年11月02日

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