作品一覧

  • パイド・パイパー 自由への越境
    4.4
    1巻770円 (税込)
    時は1940年夏。現役を退いた老弁護士ジョン・ハワードは、傷心を癒やすためジュラの山村へ釣り竿一本下げて出かけた。しかし、懸念されていた戦局がにわかに緊迫度を高め、突然の帰国を余儀なくされたばかりか、ジュネーヴの国際連盟に勤めるイギリス人の子供二人を預かって帰る破目に陥った。だが、ハワードの運命はそれだけにとどまらなかった。途中で世話になったホテルのメイドの姪や二親を失った孤児など、次々と同行者の数は増えていく。戦火の中を、ひたすらイギリスを目差す老人と子供たち。英国冒険小説の雄ネヴィル・シュートの代表作。/解説=北上次郎

ユーザーレビュー

  • パイド・パイパー 自由への越境

    Posted by ブクログ

    1942年の第二次世界大戦中に書かれた冒険フィクション。
    舞台はドイツ軍進軍直前のフランス。

    元弁護士として隠居生活を送っていた英国老紳士であるハワードは祖国イギリスで戦局のニュースを聞きながら何もできない自分に塞ぎこんでいたが、気分転換するためにフランスのアルプス付近へ釣りをするために慰安旅行にでかける。
    無事目的地で身心を休めていた彼だったが、そのフランスの奥地へも戦争の影は忍び寄り、当地で知り合った人から幼い子供を預けられてイギリスまで連れ帰ってほしいという依頼を受ける。

    老いた体で、混乱するフランス国内を、自由気ままに暴れまわる子供たちを連れて、果たして彼は無事にイギリスまで戻るこ

    0
    2024年11月04日
  • パイド・パイパー 自由への越境

    購入済み

    パイド パイパー

    第二次大戦中に少しずつ増えていく子供達と共に、フランスからドイツ軍の侵攻を避けながら故郷イギリスを目指す、元弁護士の老人の長い長い道のり。
    前知識無しに読んだので、ハラハラしながら読みました。
    お勧めです。

    #じれったい #切ない #ドキドキハラハラ

    0
    2024年02月09日
  • パイド・パイパー 自由への越境

    Posted by ブクログ

    老紳士と子供たち(他人)の冒険小説。
    第二次世界大戦下、スイス?フランス?からイギリスへの国境を越える旅の様子を、ドキドキハラハラしながら見守りました。
    人生でトップスリーに入る作品です。

    0
    2024年02月05日
  • パイド・パイパー 自由への越境

    Posted by ブクログ

    とても良い本。かなり古い本の復刻版だが、今読んでも面白かった。第二次世界大戦が始まったばかりのフランスでお爺さんと子供達がイギリスまで逃亡する話だが、悲壮感はほとんどない。最後の最後に進退極まった所を、どう切り抜けるかは見もの。映画で見たいと思った。

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    2023年09月18日
  • パイド・パイパー 自由への越境

    Posted by ブクログ

    こんなに面白い本に出会えるとは。。。
    だから読書はやめられないと思います。

    パイド・パイパーとは「ハーメルンの笛吹き」のこと。
    あるきっかけから、子供二人を連れてフランスからイギリスへ第二次世界大戦中に逃げることに。
    また様々で出来事から三人・四人と増えていく。
    無事、逃れることが出来るのか。

    もちろん、悪役はナチスドイツであるけれど、
    この小説のもっとも良いところは悪役が一人もいないこと。

    一読するべき。

    追伸…この本は出版されたその年に映画化されたそうです。
    それも戦時中の1942年。戦時中に出版されたのもびっくりだし、映画化されたのもびっくり。

    0
    2021年05月12日

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