研究室の指導教官だった大崎先生の著書。
もう退官されて久しいのだと思うけど、知的な好奇心はすごいなと素朴に感じた。
生態学のリサーチャーの道とはまったく違うものを選択した自分だけど、やはりこの分野が好きなんだな、というのをあらためて認識させてもらった。
自分も存じ上げている当時の諸先輩・先生の方
...続きを読む々の名前もちらほら出てきて少しノスタルジックな心持ちになりながら読み進めた。
生態学的ニッチを軸にこの分野がどう積み上がってきたかがわかりやすく描かれていてすごく勉強になった。でも、最後に大崎先生が実は自分としては逆の順番で把握が進んでいった、とあり、なるほどと思った。
緑の世界仮説、天敵不在空間、繁殖干渉、ひとつひとつのキーワードがうまく掘り下げれれていて読み進めるのが楽しかった。紹介されていた西田先生と高倉さんの『繁殖干渉』も近く手に取りたい。