稲村悠の作品一覧
「稲村悠」の「カウンターインテリジェンス--防諜論」「企業インテリジェンス 組織を導く戦略的思考法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
謀略の技術
スパイが実践する籠絡(ヒュミント)の手法
著:稲村悠
出版社:中央公論新社
中公新書ラクレ 849
良書 どう人から信用を得るのかを、謀略と絡めて解説しています。
帯に「『信用』という最終兵器の使い方教えます」とあり
営業にも、ビジネスにも通じるその言葉を見て、手にとりました。
人間関係のフレームワークなど、人の心にものさしを当てる。など
人間の心ほど弱いものはない
組織防衛の要諦は、今も昔も、「人間の心」である
謀略というよりも、人からどうやったら情報を得るかということを、いくつかのフレームワークをつかって
整理しています。
情報収集のための5つの手段
①オシント メディア、SNS
②シギント 通信、信号の傍受
③コリント 組織の協力、情報連携
④イミント 衛星画像の分析
⑤ヒュミント 人的情報源からの収集
ラポール(信頼関係の)形成:相手に敬意を払いながら自然な会話へ誘導する
何よりも優先すべきは、「信頼」
脅しよりも先に相手の気持ちを動かし、納得して協力する
ノンバーバル(非言語)コミュニケーション
①表情のほころび
②声の揺れやピッチの上昇
③まばたき、視線の変化
④ボディシフト
⑤言語表現とのギャップ
戦略的人間関係構築フレームワーク
①目的の設定
②選定・計画
③基礎調査
④初期設定
⑤信頼関係の形成
⑥信頼関係の強化
⑦関係の維持
MICELDS:フレームワーク
①金銭
②思想・信条
③名声や信用の危機
④欲求・承認欲求
⑤愛、恋愛、家族愛、友情、組織愛、自己愛
⑥不満
⑦ストレス
⑧秘密
RASCLS:フレームワーク
①返報性
②権威
③希少性
④一貫性
⑤好感
⑥社会的証明
EAPメソッド
①環境 周辺環境や組織的背景
②属性 経歴、役職、ネットワーク、思想
③嗜好 価値観、趣味、生活様式、性格
7Dアプローチ:フレームワーク
①理解
②支援
③救済
④承認/評価
⑤依存
⑥共鳴
⑦正当化
一貫して相手に誠実な態度が続けられるか
人間の洞察力が勝負を分ける
心理学的テクニック
①リクルート/情報収集
・野外の活用/人数の操作
・グッド・コップ/バッド・コップ
・ページング、リーディング
・イノセント・アプローチ
・サード・パーティ・アプローチ
・非言語コミュニケーション
・ミラーリング
②フォローアップ
・フォローアップ
・依存関係の構築 相手が離れられなる状態を意図的に作ること
③リクルート
・単純接触効果
・プリテキスティング
・認知的不協和理論
④情報収集
・返報性の原理
・フットインザドア お願いは小さいものから
・ドア・イン・ザ・フェイス 最初に過大な要求を
・カリギュアア効果 だめといわれるとますますやりたくなる
・環境操作 空調、室温などを調整し、
・ラビット・ファイア・アプローチ 矢継ぎ早の質問で相手を混乱に
・エゴ・アップ/エゴ・ダウン・アプローチ
・誘導質問
ヒュミント担当者に必要な要素
①文化・社会への深い理解力
②コミュニケーション能力と柔軟性
③観察力と洞察力
④長期的視野と粘り強さ
⑤自己管理と精神的タフさ
⑥問題解決能力と批判的思考
⑦組織と連携意識
⑧倫理観と誠実さ
結論は、人間同士の絆を支えるのは結局「信頼」なのである
目次
はじめに
第一章 ヒュミントとは
第一節 諜報活動の概要
第二節 ヒュミントの概要
第三節 衝撃の事件簿
第四節 ヒュミントの利点と弱点
第二章 人の心を掴む
第一節 篭絡の基礎
第二節 協力者を獲得するための手段
第三節 信頼を得る方法
第三章 露中米英の籠絡の手法
第一節 諜報大国の手法
第二節 各国手法から見える共通点
第三節 新しいヒュミント
第四章 現場が嘆く、人心掌握の難しさ
第一節 現場の声
第二節 知るべき限界
第五章 心理テクニック
第一節 情報と協力を引き出す心理学
第二節 ターゲットを揺さぶる環境操作
第三節 ターゲットを動かす心理操作
第四節 非言語コミュニケーション
第五節 情報を引き出した後の処理
第六章 実践のためのフレームワーク
第一節 戦略的人間関係構築のフレームワーク
第二節 オンラインヒュミントとソーシャル・エンジニアリング
第三節 実践における失敗の原因
第四節 担当者に必要な要素
第五節 悪意あるヒュミントへの防御
あとがき
ISBN:9784121508492
判型:新書
ページ数:280ページ
定価:1050円(本体)
2025年09月10日発行
Posted by ブクログ
【手に入れた情報は、目的や手段によって、人生を豊かにするスパイスにもなれば、人を傷つける武器にもなるでしょう】(文中より引用)
警視庁の元公安捜査官として数々の事案を手がけた著者が、ビジネスなどの対人間関係ですぐにでも使える会話の技術を紹介した作品。著者は、現在は経済安全保障等に関するコンサルティングを手掛ける稲村悠。
具体的な会話例も記されているため、紹介される技術がどのようにして情報を引き出す可能性があるかをイメージしやすい内容になっていました。実際に利用するには練習を必要とする部分も多そうですが、その道のプロが用いる方法として参考になるのではないかと思います。
心理学の要素も大きく影響していそうです☆5つ