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  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    エジプトと互角に戦った古代帝国ヒッタイトの実像に迫る! 人類の歴史を変えた鉄器を最初につくったと言われるヒッタイトだが、20世紀初頭の再発見までは長く謎の民族だった。しかし近年、粘土板の解析や遺跡の発掘も進み、その正体が徐々にわかってきた。本書では、ヒッタイト建国から帝国の滅亡、彼らの文化や暮らしぶりまでを紹介。最新の発掘調査の成果を踏まえつつ、謎の古代帝国の全貌に迫る意欲作。 ●ヒッタイト人はどこからやってきたのか? ●王位をめぐる混乱とミタンニ国 ●ヒッタイトからみたカデシュの戦い ●敵国の神も取り込んだ「千の神々」の世界 ●発見されていないヒッタイトの王墓 ●ヒッタイトは製鉄技術を秘匿していなかった ●動物はウシを重視、パンへの愛も ●聖書の中で記憶されたヒッタイト ●ヒッタイト帝国で製鉄は始まったのか? ●カデシュの戦い後、70年余りでなぜ滅んでしまったのか?

ユーザーレビュー

  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像

    Posted by ブクログ

    歴史に詳しい人でも「鉄器を用い、ラムセス2世と戦った。海の民に滅ぼされた」程度の知識しか持っていないであろうヒッタイト帝国についての一般向け解説書。入門書と言っても良いだろう。
    ヒッタイトについて語られることの少ない理由、鉄器を初めて用いたと言うのは本当か。海の民に滅ぼされたという真相はどのような物なのか?など発想すらしてこなかった疑問を投げかけ、答えてくれる本だった。

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    2025年08月24日
  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像

    Posted by ブクログ

    高校の世界史で少し触れた古代オリエント世界、楔形文字を操るシュメール人や、強大なミタンニ帝国、バビロニア王国、アッシリア帝国からのササン朝ペルシアに至るまで、横と縦の関係性が全く掴めずに苦労した記憶はないだろうか。その中で鉄の王国として印象的なのがヒッタイト帝国で、それ以降深く学ぶ機会などなく、あくまで科目としての暗記事項にとどまってしまっていたことはとても寂しい。改めてヒッタイトの歴史入門書を読んでみて、歴史、考古学というのは、断片的に得られる情報、資料の中で、当時の社会体制を構造的に描き出していく、とてもロマンに溢れる営みであると思った。数千年も前の人々の考え方、社会体制、神学、戦争、イン

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    2025年05月04日
  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像

    Posted by ブクログ

    20世紀初頭まで謎だった民族、ヒッタイト人。
    彼らは何処からきて都市を形成し、王国・帝国へと発展、
    そして、どうして滅亡してしまったのか。
    最新の調査・研究や楔形文字粘土板文書の解読から、
    その国家、外交、生活などを詳細に解き明かし、解説する。
    ・はじめに ・主要参考文献
    第一章 ヒッタイト人の登場
    第二章 ヒッタイト帝国の建国:古ヒッタイト時代
    第三章 ヒッタイト帝国の混乱:中期ヒッタイト時代
    第四章 帝国化するヒッタイト:ヒッタイト帝国期
    第五章 絶頂からの転落?:ヒッタイト帝国の滅亡
    第六章 ヒッタイトのその後:後期ヒッタイト時代
    第七章 ヒッタイトの国家と社会
    第八章 ヒッタイトの宗教

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    2024年11月30日
  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像

    Posted by ブクログ

    ヒッタイトについて漠然としたイメージ、つまり鉄器で古代エジプトを圧倒したとかいうような情報しか持たない者にとって、今まで積み上げられた発掘された遺物による考古学の成果をベースに、何が判明していて何が不明かをはっきりとさせている詳細な解説がありがたい。現トルコ各地の遺跡の情報や、特に日本で根強い「鉄の王国」のイメージができた理由などとても興味深かった。

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    2023年12月30日
  • ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像

    Posted by ブクログ

    想像の何倍も丁寧で詳しい内容だった。大満足。
    古代エジプト考古学者になりたかった時期もあったからか本屋で見つけて即断即決即買。
    碑文や書簡の日本語訳と引用されてたりして本当楽しめた。
    鉄の国っていうイメージしか持ってなかった自分としては大変勉強になった気がしてる

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    2023年11月23日

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