作品一覧

  • 解答者は走ってください
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    この世界は破壊すべきである、○か×か? 過去の記憶がない怜王鳴門にある日届いた「きみの物語」。読者を挑発する究極のマルチバース小説! 第60回文藝賞優秀作。穂村弘驚嘆! 我々も現実世界に閉じ込められた登場人物だ。小説の枠組み自体が問題視され、登場人物が複数の階層を貫いて行動する本作を、もっとも推した。 ――選考委員・穂村弘 「お前は、この世界を壊すのか」 「うん」「すべてを無へ帰す」 「なんのために」 「パパのために」 (本文より) クイズ大会、国家転覆、そしてギターケース爆弾――。 型破りな展開と、移り変わる世界線が、物語と現実の境界を突破する、破格のデビュー作!

ユーザーレビュー

  • 解答者は走ってください

    Posted by ブクログ

    ほとばしる空想に乗せられてパラレルワールド内を引きまわされる感覚。リズム感のある文でどんどん読まされていく中で、ちらりチクリと現実への批判とそれが変わらないことへの苦しみが語られる。そして最後には力強い希望が感じられた。結果が見えなくても少しでも現実を変え続ける勇気を与えられたと思う。

    0
    2024年11月28日
  • 解答者は走ってください

    Posted by ブクログ

    わけがわからない!笑
    1文1文は読めるのに、どんどん意味が分からなく、脳から溶けだしていくような感覚になる。なのに物凄い勢いで読まされてしまった。疾走感が凄い。残念ながら私は、内容を全て読み取れたとは言い難いけれど、各シーンの文章から感じる絵力がすさまじい。なんだったんだろう。
    内容がさっぱり分からないのに、面白かったような気がする。その訳の分からなさが面白かったんで、個人的にはとても好き。

    0
    2024年04月16日
  • 解答者は走ってください

    Posted by ブクログ

    この世界は破壊すべきである、○か×か?過去の記憶がない怜王鳴門にある日届いた「きみの物語」。読者を挑発するマルチバース小説

    次の瞬間・隣の行の展開が予想できないカオスの魅力。夢の中で見るような、これこそ小説でしかできないエンタメ…!

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    2024年11月03日
  • 解答者は走ってください

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気に読み切ったが逆にそうしなければ、途中で話の展開についていけなくなっていたかもしれない。そのぐらい複雑な話だった。

    27才になった怜王鳴門は、なぜ自分が部屋を出たことがなく記憶がないのか不思議に思っていた。パパ上のノートパソコンに送られていたメールをこっそり覗き見たことによって、自分が何者かを知り、行動を開始する。

    物語と現実の垣根がどこにあるのか非常に曖昧であり、読んでいて、今どの世界線にいるのか一瞬わからなくなったりする。登場人物の行動がハチャメチャであることはもちろんのこと、あの人はこの世界線ではどの人なのか、など思考が吹っ飛びそうになった。自分の拙い理解力では、誰しもが神の可能

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    2024年08月26日
  • 解答者は走ってください

    Posted by ブクログ

    人生とはクイズのようなものかもしれない。私たちは常に何かを選択しながら生きていて、ただがむしゃらに走り続けなければいけない。

    玲王鳴門(れおなるど)という主人公の名前に面食らうが、読み進めるうちに更に世界は荒唐無稽を極め不可思議に歪んでいく。訳が分からないがとにかく文章が面白くて、ページをめくる手が止まらなかった。文章のリズムとワードセンスが素晴らしいと思う。とても良かった。

    0
    2024年04月07日

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