佐佐木陸の作品一覧
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
ゴミとゴミじゃないものの境界は、私が決めていたりする。
ちょうど今、個人的に「ものを捨ててちょっとずつ部屋をきれいにしたい」欲が高まり、「毎日ひとつずつなにか捨てる」キャンペーンを開催し、「これは捨てよう」と決意しては、Xにポストしたりしているのだけれど、私が「これは捨てる」と決めた瞬間に、今まで価値があるとされていたはずのものが、ゴミに変わる。
よく、ゴミ屋敷の人はすべてゴミではないと主張するなんて聞いたりするけれど、そういうことだよね。
「ゴミ(クズ)みたいな人間だ」というような表現があるけれども、じゃあだれが、何を基準に、人をゴミだと判断するのか。社会規範?さて。
ゴミ屋敷の清掃に入っている面々も、ゴミ屋敷の主も、さらに最後にあらわれた闖入者たちも、一般的に社会から少しずれた人たちに見えるけれども、(自分が理解・共感できるかはさておき)彼らにも彼らなりの思考の流れというものがあるんだよ、というのを、じわりと押し付けられるような物語。
人の思考回路を読み続けるのは、ときにしんどいけれども、これはこれで、自分の偏見や見ている社会の狭さと向き合うような時間になる気がする。