あらすじ
独居老人のごみ屋敷でめぐりあう、5人の便利屋と3人の闇バイト。腐敗と悪臭に満ちたものたちの何を捨て、何を残すのか? 文藝賞作家による衝撃のハウスクリーニング小説。
「金も未来も、きっと見つかるにゃ。」独居老婆のゴミ屋敷で5人の便利屋が出会った「本物の世界」――熱量に満ちた言葉と圧巻の展開による、各誌絶賛の文藝賞受賞第一作。
衝撃のハウスクリーニング小説!
「あなたたちは世界のしくみを知らないの。本物の世界から捨てられた人がいることも」
独居老婆が暮らす一軒家のごみ清掃に訪れた、便利屋の社長・佐竹ほか4名。その前日、佐竹は皆の日当を含む百万円を入れた封筒を、悪臭に満ちた膨大なごみの中に落としていた。やがて老婆の過去が明らかになるにつれ、あらぬものが見つかると同時に闖入者が現れて……。
【各誌絶賛!】
惹きつけられずにはいられない――水上文
ダイレクトに五感を揺さぶる強烈作――菊間晴子
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ポップな装丁画に目をひかれるが、内容はちょっと強烈だった。
ゴミ屋敷に住む独居老婆の一軒家を清掃にきた便利屋。
社長の佐竹は前日に百万円を入れた封筒を悪臭に満ちた膨大なゴミの中に落としていた。
それを見つけなれば一緒にきた4人の日当も払えない…そんな状況のなかでゴミを処理しながら探すのだが、予期せぬものが見つかり、そして予期せぬことが起こり…と。
なんとも言えない結末だった。
ごみのはての…そのあとが続くとすれば何と表現したらいいのか…。
Posted by ブクログ
細かく視点が変化する構成は斬新だった。
キーワードになるのは、本物とは、偽物とは、という部分なのかと読み取った。
途中、
授業で習った歴史の内容も、それとは異なる説も、どっちが正しいのかは実際わからないわけで、
授業の内容を信じ何かを想うことも、
別の説から何かを想うことも違いのないことだ、
的なところからは何かを掴めそうになった。
が、着地を理解することはできなかった。
解説が気になる作品だ。
Posted by ブクログ
まず、カラフルでポップな装画が目を惹く。
これを描いたアーティストさんを検索してみると、他にも愛らしい作品が。
内容はその装画とは異なり、ゴミ屋敷を掃除する話なのだが、まずその清掃業者の社長から、他の三人の従業員へ一人ずつ、物語の中心が移り変わり、グルグルと回っていく。
四人とも、内面、外面に何かしらの問題を抱えている。
描写は細かく、比喩表現も多い。
会話はテンポ良く進み、いいアクセントに。
しかし途中から物語は、小宇宙、というより思いがけないカオスな展開に。
突然の闖入者二人へ、そしてゴミ屋敷の老婆にまで視点が移され、うつつか幻か、現実か非現実か、生と死の境界線自体が曖昧になっていく。
ただのハウスクリーニング小説で終わらない部分はかなり良かったし、面白かった。