作品一覧

  • 奥州狼狩奉行始末
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    第15回角川春樹小説賞受賞作 「狼との闘いの描出に秀でたものがある」北方謙三 「一種の『チームもの』『バディもの』としてもよく出来ている」今野敏 「時代小説の持つべき要諦を完璧に押さえている」今村翔吾 「『狼狩奉行』という役職に着目した点が鋭く、ミステリータッチの部分も効果的」角川春樹 選考委員、満場一致!静謐なるデビュー作。時代小説の本流を継ぐ、新人誕生。 江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。そのため、奥州には狼を狩る役――狼狩奉行が存在した。狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。家のため、命を受けた亮介だったが、今、狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。だが「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正問題にまで繋がり……。狼狩を通じて描かれる、自然と人。時代小説に新風を吹き込む静謐な世界。
  • 深川青春捕物控一 父と子
    3.0
    1~3巻858円 (税込)
    深川漁師町にある小料理屋「しののめ」の息子・雄太。母のあきは女手一つで育ててくれており、雄太は十七歳になった頃から仕入れなどをして店を手伝っていた。そんなある日、常連であった同心の高柳新之助から己の御用聞きの手先にならないかと誘われる。雄太の父は、新之助の亡き父で、新之助は腹違いの兄だったと告白され、信頼できる手下が欲しいというのだ。漠然としていた将来が雄太の中で見えてくる。雄太は誘いを受け、父の遺した鼻捻棒を手に、深川の平和のため駆ける! 新たな爽快時代小説、誕生!
  • 奥州狼狩奉行始末
    5.0
    1巻792円 (税込)
    江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。そのため、奥州には狼を狩る役・狼狩奉行が存在した。その狼狩奉行に就くよう藩から命じられた、岩泉亮介。父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。家のため、命を受けた亮介だったが、狼の群れは「黒絞り」という頭目に率いられ、かつてないほど凶悪になっていた。だがその「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正にまで繋がり……。北方謙三・今野敏・今村翔吾・角川春樹、選考委員満場一致の第15回角川春樹小説賞受賞作。(解説・青木千恵)

ユーザーレビュー

  • 奥州狼狩奉行始末

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    ネタバレ

    大切な藩の馬が次々狼に襲われ、狼狩奉行として役目についた主人公が、違和感を覚えつつオオカミ狩りをするものの、1匹しか捕えられない。

    その後も、馬が襲われたと知らせを聞く中で、これまでのことを調べあげて謎を解いて行くところや、途中出てくる伏線も読み取れて、とてもたのしかった。

    最後、主人公が父の仇と対面したところで、一度は敵と誤解していた狼が助太刀するかのように現れるシーンには胸が熱くなった。



    最後、主人公が次男坊ながらお役目を二つ引き受ける時、困難な運命ながら誰かが手を貸してくれる気がした…。というシーンで、相手に対して迷わず頭を下げ礼を尽くすことで、巡り巡って自分に帰ってくることが

    0
    2025年10月20日
  • 奥州狼狩奉行始末

    Posted by ブクログ

    父の死、兄の病気、狼狩奉行の御役と困難続きの主人公が次々と大きな仕事を成していくストーリーに引き込まれ、一気に読みました。黒絞りとの絆には「狼子どもの雨と雪」も思い出して、涙してしまいました。

    0
    2025年10月01日
  • 奥州狼狩奉行始末

    Posted by ブクログ

    朝日新聞の書評欄で紹介されていて、興味を持ち読みました。楽しめました。

    背景は江戸時代。馬産が盛んな地域にとって狼害は深刻な問題。そのため、奥州には狼を狩る狼狩奉行が存在した。岩泉亮介はその狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された。

    彼の父は3年前に非業の死を遂げ、兄が家督を継いだが病で寝たり起きたりのため、登城できないでいた。そのため、次男の彼がその役に就く。

    狼害を起こしている狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きなリーダーに率いられている。この「黒絞り」は頭が良く、人間が仕掛けた罠にははまらない。そこで、色んな人の力を借りながら、「黒絞り」を追っていく。
    でも、そうしている内に父

    0
    2025年11月02日
  • 奥州狼狩奉行始末

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    狼狩奉行についた亮介、狼狩りを工夫するうち、父の死の真相にも近づき、密馬の不正を暴き出す。「黒絞り」という狼の頭の親分としての格の立派さには感心していたので、最後に亮介が矢を抜く場面はぐっと込み上げるものがあった。

    0
    2024年03月06日
  • 奥州狼狩奉行始末

    Posted by ブクログ

     黒絞り、カッコいいね❢

     亮介は前向きに進むことで、近くにいる人達により活かされ、成長してゆく。
     
     現代に通じる内容である。

    0
    2025年09月02日

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