奥州狼狩奉行始末

奥州狼狩奉行始末

1,650円 (税込)

8pt

3.6

第15回角川春樹小説賞受賞作
「狼との闘いの描出に秀でたものがある」北方謙三
「一種の『チームもの』『バディもの』としてもよく出来ている」今野敏
「時代小説の持つべき要諦を完璧に押さえている」今村翔吾
「『狼狩奉行』という役職に着目した点が鋭く、ミステリータッチの部分も効果的」角川春樹
選考委員、満場一致!静謐なるデビュー作。時代小説の本流を継ぐ、新人誕生。

江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼害は由々しき問題だった。そのため、奥州には狼を狩る役――狼狩奉行が存在した。狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。父が三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病で臥せっている。家のため、命を受けた亮介だったが、今、狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。だが「黒絞り」を追う内に、父の死の真相、藩の不正問題にまで繋がり……。狼狩を通じて描かれる、自然と人。時代小説に新風を吹き込む静謐な世界。

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奥州狼狩奉行始末 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    父の死、兄の病気、狼狩奉行の御役と困難続きの主人公が次々と大きな仕事を成していくストーリーに引き込まれ、一気に読みました。黒絞りとの絆には「狼子どもの雨と雪」も思い出して、涙してしまいました。

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    朝日新聞の書評欄で紹介されていて、興味を持ち読みました。楽しめました。

    背景は江戸時代。馬産が盛んな地域にとって狼害は深刻な問題。そのため、奥州には狼を狩る狼狩奉行が存在した。岩泉亮介はその狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された。

    彼の父は3年前に非業の死を遂げ、兄が家督を継いだが病で寝たり起きた

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

     黒絞り、カッコいいね❢

     亮介は前向きに進むことで、近くにいる人達により活かされ、成長してゆく。
     
     現代に通じる内容である。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    バティー物・チーム物と言うにはあまり友情やチームワークを描いていなく、緊迫感のないままま事態はサクサク進むので、あまり面白くなかった。ただ、狼狩奉行という役が本当にあったかどうか分からないが、あったのだろうと思わせるほど詳細に書いてあった。あと、登場人物が多すぎて、途中誰が誰だかわからなくなるのが難

    0
    2024年09月19日

    Posted by ブクログ

    装丁がいい。本の雰囲気と合ってる。私好みの内容。ミステリー要素もあって、ほんわかする箇所もあり、それでいて押し付ける感じが無く心地よい。

    0
    2024年02月21日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    狼狩奉行についた亮介、狼狩りを工夫するうち、父の死の真相にも近づき、密馬の不正を暴き出す。「黒絞り」という狼の頭の親分としての格の立派さには感心していたので、最後に亮介が矢を抜く場面はぐっと込み上げるものがあった。

    0
    2024年03月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代、東北の馬産が盛んな地域にとって、狼による被害は由々しい問題であり、そのため、狼狩りの役目を行う狼狩奉行が置かれていた。
    岩見亮介は、3年前、その任務執行中に転落死した父•源之進の後を継ぐことになる。本来、父の家督を継ぐはずの兄•寛一郎は病に伏せっていた。
    狼の群れは「黒絞り」と呼ばれるとて

    0
    2025年03月10日

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