作品一覧

  • 足環をつけた鳥が教えてくれること
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    「毎年来るツバメは同じツバメか?」「小鳥も案外長生きする」「スズメの数が減っている」――本書では100年にわたる「鳥類標識調査」によって明らかになってきた鳥の興味深い生態を紹介しています。鳥に足環などの標識をつけて放す鳥類標識調査からは、渡り鳥がどこから来てどこへ行くのか、鳥が何年生きるのか、身近な鳥の数が減っているといった様々なことがわかります。本書では、日本で唯一の鳥類研究所である「山階鳥類研究所」の研究員が、この鳥類標識調査で明らかになったことを解説しました。 「はじめに」では、絵本作家・鈴木まもるさんの描き下ろしイラストとともに、鳥類標識調査について解説しています。 ■内容 はじめに ~私たちは、鳥のことを、どこまで知っているのだろう~ 鳥類標識調査100周年に寄せて 1章 渡り鳥が世界をつなぐ 鳥の渡りってなんだろう/鳥の長距離移動チャンピオン/東京と福岡のユリカモメがどこか違う/ツバメの越冬地を求めて/ベニアジサシの越冬地の発見/アジサシ類は天気を呼んで渡る?/先端技術と標識調査/日本にいるハマシギは、どこからやって来るのか/足環で判明したツル類の生態/渡り鳥がつなぐ国際協力の輪 2章 鳥はどれくらい生きる? 毎年来るツバメは同じツバメか/長生きする鳥たち/小鳥も案外長生きする/蕪島に集まる3万羽のウミネコ/アマミヤマシギの奇妙な生活/絶滅の可能性を評価する 3章 鳥たちにせまる危機 激減するカシラダカに何が起きている?/スズメの数が減っている/干潟の鳥シギ・チドリ類に未来はあるか?/温暖化で変わる? 鳥たちの渡り/トキの野外個体群を追う/じつは2種だったアホウドリ/鳥類標識調査が生息地保全に貢献 4章 標識調査でわかる、あんなことこんなこと 雄か雌か? 成鳥か幼鳥か? ~性別や年齢と、標識調査~/多くの情報を秘めた足環つきの収蔵標本/ヤンバルクイナの発見/隠蔽種の存在を明らかにする/「そこにどんな鳥がいるか」を知るためには/人獣共通感染症と渡り鳥 鳥類標識調査について 鳥類標識調査100年の歴史/世界各国の鳥類標識調査/日本の鳥類標識調査/標識調査にかかわる法律の話/バンダーになるには/標識のついた鳥が発見されたとき コラム 「幸福な王子」が教えてくれること/山岳バンディング/皇居の鳥たち/足環の回収記録が生き別れた親子をつないだ物語/鳥類標識調査への批判に応える/日本鳥類標識協会とは/標識調査と山階鳥類研究所
  • ヤマケイ文庫 山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書
    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    知っているようで知らない鳥の世界を日本で唯一の鳥類研究所「山階鳥類研究所」の専門家がわかりやすく解説。 鳥類の生態や行動、進化だけでなく、人との関係なども含めた、興味深いテーマの特別講座。 *本書は2004年に刊行された『おもしろくてためになる鳥の雑学事典』(日本実業出版社)の内容を改定して文庫化したものです。 ■内容 第1章 鳥の世界入門 第2章 鳥たちの生きる知恵 第3章 鳥たちの歴史と未来 第4章 知って楽しい鳥のトリビア ■著者について 山階鳥類研究所(やましなちょうるいけんきゅうじょ) 鳥類の研究、鳥類学の普及啓発活動を行う公益財団法人。 千葉県我孫子市にあり、鳥類の所蔵標本8万点、図書・資料およそ7万点を擁し、日本の鳥類学の拠点として基礎的な調査・研究を行う。 また、研究論文を掲載する学術雑誌や、研究活動をわかりやすく紹介するニュースレターの発行や所員による講演会なども行う。 昭和7(1932)年に山階芳麿博士が私財を投じて東京都渋谷区南平台にある山階家私邸内に建てた鳥類標本館が前身。 1986年から秋篠宮殿下が総裁を務める。

ユーザーレビュー

  • ヤマケイ文庫 山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書

    Posted by ブクログ

    面白かった。まさに鳥のトリビアといった内容。さまざまな研究員がコラム形式で鳥に関する情報を分かりやすく紹介している。ただ、読むのに時間がかかった(電子書籍だと若干頭に入りにくい。文庫がおすすめ)。
    書籍前半では鳥に関する基礎知識、後半では身近な雑学を扱っている。我々もよく知っている童謡「七つの子」、ゴルフ用語における鳥など。特に、ゲーム関連で鷽替え神事について少し調べていた経緯もありとてもためになった。

    0
    2025年11月16日
  • 足環をつけた鳥が教えてくれること

    Posted by ブクログ

    鳥の標識調査が始まって、100年になるという。
    そんなに長い歴史があったのかとまず驚く。
    口絵写真に続いて現れたのは、鈴木まもるさんの鳥の絵と「はじめに」という文章だった。絵本作家として知られているけれど、私には「鳥の巣研究家」としての鈴木まもるさんの方が身近だ。ここに持ってきたか、とまずニンマリする。
    内容は、それぞれの研究者が報告をする形なので、どこから読んでも完結した短い内容になっている。しかし、中身はとても濃く、しかも一般の人にもわかりやすく書かれているので鳥に興味がある人、環境に関心がある人なら誰でも読むことができる。
    1羽の鳥がどれだけ生きるのか、またどれだけの距離を飛び、どこで繁

    0
    2025年01月12日
  • 足環をつけた鳥が教えてくれること

    Posted by ブクログ

    共通テーマは「足環」のみで、専門の先生によって多様な鳥の知識がふんだんに盛り込まれたいい本でした。イラストに鈴木まもるを動員してくるのはさすがと感じた。ヤンバルクイナ発見時の回顧談と「日本のトキを野生絶滅させたのも自分たちで」は印象的でした。

    0
    2024年12月08日
  • ヤマケイ文庫 山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書

    Posted by ブクログ

    野鳥の本は色々あるが、その中の知識的な面をバランスよく取り込んだ良書でした。ひとつひとつが短く読みやすく、調査やデータと共に説明されているのでよかったです。文庫本として手元に置けるのも嬉しいです。

    0
    2024年11月22日
  • ヤマケイ文庫 山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書

    Posted by ブクログ

    きっかけ
    鳥についてより知りたくて読んだ本
    内容
    鳥の羽などの構造、生態、特徴などの話
    感想
    構成として章ごとに鳥の構造や行動の話が端的に区切られてて読みやすい
    3章あたりのアホウドリの話だけは長編で読み応えもあり、その前あたりに絶滅した鳥の話をされてるので、より人間の身勝手さと種の保存の難しさ大変さ、鳥以外の生物とも共存していくためにできることを考えさせられた
    あとは標識調査の話が面白く、鳥を見るときの楽しみが増えた

    0
    2025年09月21日

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