作品一覧

  • シメオンの柱 ~七つ奇譚~
    値引きあり
    -
    天辺も底も見えない霧に包まれた巨大な塔。何千何万年もこの地にある塔は、時代ごとに姿を変え、呼び名を変える。ある時は信仰の対象として、ある時は畏怖の対象として、挑む者、住まう者、恵みを授かる者を生んできた。塔の周りには大きな円環の橋。そこには多くの民が居つき、暮らしを営んでいたーー。一つの世界観を共有した7人の新進気鋭の作家によるSFファンタジーアンソロジー。
  • 神獣夢望伝
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。

ユーザーレビュー

  • 神獣夢望伝

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    ネタバレ

    夢望が無謀でも叶えていく。脇役がちゃんと定型で素晴らしい。筆力大したもの。女性がそれなりに描かれているのが今どきでよろしい。初志貫徹する話がこんな風になるのはなんか最近の傾向だろうか。

    0
    2023年09月10日
  • 神獣夢望伝

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    ネタバレ

    気づけば一気に読み進めていた。縹以外の登場人物は皆それぞれのしがらみに囚われており、その人間臭さに好感が持てた。縹の正体は割と初期で予想がついたものの、その特異性が際立っていて良かった。われわれ読者もまた、縹と同じようにただ物語を眺めることしかできない、というのが何とも皮肉。夢幻、という言葉がこれほどしっくりくる物語はないのではなかろうか。

    童樊をはじめとした登場人物は、夢を見て突き進んだ先にあるのは誰も救われることのない現実だった。しかしそれをただ眺める縹は彼らを憐れみ哀しむことしかできない。夢とはなんと残酷なものだろう。

    0
    2024年07月13日
  • 神獣夢望伝

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    ネタバレ

    古代中国を思わせる舞台設定。小さな村の舞姫が中央の夢望の宮に連れ去られ夫婦となることを誓った童樊は彼女を迎えにいくことを誓う。そして何かを夢見る標もまた旅立つ。3人の望みが叶わず砕けていく様が哀しい。

    0
    2023年12月01日
  • 神獣夢望伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファンタジーノベル大賞2023 受賞作ということで、期待をもって読んだ。確かに面白かった。読み安さもあって、読み始めたら止まらず一気に読み終わってしまった。
    この小説の面白さは、主人公ではないが主人公以上に重要な登場人物である、楽嘉村の守り人衆の1人、童樊とやはり同じ楽嘉村の1番の祭踊姫、景との恋愛の行方と二人の生き様の鮮やかさだと思う。事実この小説は二人の恋愛が、同時に起こっている東国の旻と二人の国の耀との間の戦争と微妙に絡み合って進んでいく。ただ、ここに言う鮮やかさとは、正だけでなく負の場合の鮮やかさも言っている。つまり美しさだけではなく、愚かさ、醜さ、浅ましさなども鮮やかなのだ。
    童樊と

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    2023年10月07日
  • 神獣夢望伝

    Posted by ブクログ

    著者が私より年上で驚いた。私も頑張れば一冊書けるかなw
    表紙と裏表紙イラストの男性3人に個性が無い。樊はもっとごつくて日焼けしてるはずだ。

    0
    2023年08月27日

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