読み応えのある星5つ。ブラジル、アルゼンチン、サッカーのワールドカップぐらいしか意識しない南米の国々かもしれないが、ぜひ手に取ることを薦めたい。
日本では彼の国々の生活を伝える報道はあまり芳しいものは少ない。けれども実際に居を構えた著者が目にしたの民衆の風景は、最近の先進国と大差ない。民主主義政治
...続きを読む体制をかろうじて維持しながら、右だったり、左だったりの時々の政権の罪は「ポピュリズム」で共通している。他国の話だけでなく「自分に都合の悪い話は聞かない、データに向き合わない(改竄する)、好き嫌いで人を選り好みする」。どっかでも聞いた声ですね。
左右どちらがいいと著者は主張していない。罪深い権力者だけでなく、それを選らんでいる国民にも責はある。毎回、右に左ににぶれまくる国民にポピュリズムの原因を示唆している。但し、政治家として己を律する心を持っていてもらいたいことは、期待したい。自分たちの国を、子供たちの未来を少しでも良くするために。