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  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

    Posted by ブクログ

    面白かった。書かれている内容は、会社にまつわること全体のありとあらゆることにわたっていて、ボリュームたっぷりであり、しかもどれも興味深い。いずれも自分で実際に全部やって、苦労してきたことだろうなと思わせる。何冊かのビジネス書に相当する感じ。

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    2026年08月30日
  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

    Posted by ブクログ

    4.5 - iPod, 初期のiPhoneの開発をリードし、また自分でもスマートホームのメーカーを起業しGoogleに売却した著者による自伝。自身の経験からくるモノの作り方、チームの作り方、会社の作り方等のtipsがまとまっており、非常に分かりやすく、面白かった。今年読んだベストの1つかも

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    2025年12月14日
  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

    Posted by ブクログ

    起業家、iPodの開発責任者でiPhone開発にも携わり、ネスト社の創業者で今は「資金付きのメンター」として活躍するトニー・ファデル氏によるシリコンバレー事業の「ガイドブック」とも言える1冊。
    少し甘めだけど☆5つ。アメリカ的観点・環境下のアドバイスではありますが、日本でも十分参考になるあるべき仕事の流儀がたっぷり盛り込まれています。

    1. 日本流経営も盛り込まれているのでは?
    2. かたやアメリカ的ノウハウは根幹をなしている
    3. 所々でジョブズのエピソードも面白い

    1. 日本流経営も盛り込まれているのでは?
    読んでいて思ったのは、これはアメリカ企業としては異質な要素もあるのでは、ということ。日本の失われた30年を踏まえてやっぱりアメリカから学ぼう…という向きはあると思うのですが、日本企業がなくしちゃいけないものがまだまだあるように感じました。
    ・会社を辞める時に「後任にきちんと引き継ごう」
    ・新卒を育成する
    ・取締役会の議論内容を全社に共有する(取締役への事前説明はアメリカ的な風習なのかどうか…)

    2. かたやアメリカ的ノウハウは根幹をなしている
    アメリカンドリームの体現者たる著者のスタンス、あるべき振る舞いが広く共有され、皆がそれを学び追い付こうとするという本著の在り方が非常にアメリカ的だなと。。
    個別のノウハウについても、例えば「ビジョンとデータをいつ、どのように意思決定の拠りどころとすべきか」など大事なポイント。iPod開発の場面で、スティーブ・ジョブズのビジョン「Macを売るためのiPod」を、データを元にWindowsに対応させたのは、それが適切なタイミングで行われたから(初代iPodの顧客データが集まって、2代目以降はビジョンの優先順位が下がったから)というのは取り入れるべきロジックだと感じました。

    3. 所々でジョブズのエピソードも面白い
    ジョブズのテクニックで挙げられたものとして、著者が名付けた「疑念のウイルス」は、聴衆の今の状況への不満を喚起する技として非常に効果的だと感じました。(しかしネストの火災報知器にせよ、アメリカ製品の品質の低さ(すぐ誤動作)がITによる解決策を産んだ面はありますね…)
    あと、人への当たりがキツいクズのような人の中に「ミッション邁進型クズもどき」というとことん仕事に情熱を燃やす人がいるぞ…というのは、誰のコトかすぐわかりますね(笑

    細かいところで、過去マックワールドが1月に開催されていた理由(ホリデーシーズン直後で安く借りられた)は、どっかのお台場のイベントに似てるなぁと(笑
    あと「危機が迫っていることに気づいたら、必ずメンターと話してみよう。取締役会、あるいは投資家でもいい。」(P.290)の「取締役会」は「(社外)取締役」を指すのかなと思いました。Boardの訳かなと思いつつ、いきなり付議はしないだろうと。。

    分量が結構多いのですが、シリコンバレーのCEOの「ガイドブック」として必要な情報が網羅されている印象。もちろん私にそんな大それた志向がある訳ではないのですが、下位互換の面はあるので、有難く勉強して活かしていければと思います。。

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    2025年09月14日
  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

    Posted by ブクログ

    心のこもったメッセージがたくさん詰まった良著
    一つずつの話がコンパクトにまとまっており、読みやすくて良い。
    時間がある時にもう一度読んでみたい
    エピソードもすごく参考になる。

    メモ
    ・辞めます
      ミッションに情熱を感じられなくなった
      手は尽くした

    ・最初の冒険
      意思決定に必要なツール 
       ビジョン、顧客の情報、データ

    ・最高のアイデアには次の三つの要素が揃う
      なぜへの答えがある。なぜ顧客がそれを求めるか
      多くの人が日常生活の中で直面する課題を解決する
      あなたにつきまとって離れない。リサーチし、知識を得て、試してみた結果、どれだけ実現困難かわかってもそのアイデアのことが頭から離れない

    ・優れた判断をするには遅い思考を実践する。スローダウンが必要。

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    2024年01月27日
  • BUILD 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック

    Posted by ブクログ

    【はじめに】
    トニー・ファデル。この本を読むまでその名前を知らなかったのだが、AppleでiPodとiPhoneの開発をリードし、米国で一世を風靡したサーモスタットのNESTを創業(最終的には2013年にGoogleに32億ドルで売却)したこの上なく素晴らしい実績を残した人だということを知った。大失敗に終わった伝説のゼネラルマジック社でエンジニアとして働き、フィリップスでのビジネス向け携帯端末プロダクトマネージャ(CTOの一人)を経て、AppleとNESTでの成功を築いたスター経営者だ。エンジニアからマネージャを経て経営者になるというとても分かりやすいが言うほどには簡単ではないキャリアを重ね、今では次世代経営者に向けてのメンターと資金提供を行っている。

    成功者自身による成功譚は大変に面白い。そこに熱量や本人にしかわからない事実や感情が乗っかってくるからだ。NIKEの創業者フィル・ナイトの『シュー・ドッグ』、Google Mapのもととなったキーホールの共同創業者ビル・キルデイの『NEVER LOST AGAIN』、Apple共同創業者スティーブ・ウォズニアックの『アップルを創った怪物』などいくつもその例を挙げることができる。さらに本書は、著者の経験を軸にして、そこから得られたビジネスマン、特にプロダクトマネージャやプロダクトを届ける企業の経営者が持つべき資質や能力に関する洞察が融合されている。その点において、Intel創業者のアンディー・グローブの『パラノイアだけが生き残る』や『HIGH OUTPUT』にも比肩する本だと思う。
    副題は”An Unorthodox Guide to Making Things Worth Making”~ 「真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック」とあるが、まさにここに自伝ではなくガイドとして読まれたいという著者の意志がこめられている。読まれるべき名著。

    【ゼネラルマジックからApple、そしてNESTへ】
    ゼネラルマジック社のプロジェクトは(彼からすると)突然に終わりを迎えた。その経験を買われて情報端末を作るために入社したフィリップスを辞め、その後のリアルネットワークスはすぐに退社した。その後創業したスタートアップが瀕死の状態のときにAppleから声がかかり、その入社からわずか10か月で初代iPodを販売開始まで持っていった。スティーブ・ジョブズのもと、彼にしかできない芸当としか思えない。そこから18世代にもわたるiPodの開発チームを率いたあと、伝説のプロダクトでもしかしたら至上もっとも多く売れたプロダクトかもしれないiPhoneの開発を主導した。このAppleでの輝かしい9年を経て、NESTを創業する。このストーリーをなぞるだけでも心が躍るようなストーリーになりそうだ。彼は自らが世に送り出すプロダクトによって、何度か多くの人の生活に大きなインパクトを与えてきた。そこにはつねに明確な「なぜ」があった。

    前半では、まずはゼネラルマジックやフィリップスでの失敗の経験から学ぶことの重要性が綴られる。そのことを著者は、「社会に出るとは、いつの日にか多少うまくやれるようになるまで、ひたすら失敗を重ねていくチャンスを手にすることだ」と表現する。他の個所でも、失敗をしていないのは、十分に挑戦していないからだともいう。どんな仕事に就いてもいいが大手戦略コンサルにはなってはいけないと言う。そこには失敗できる要素がないからだ。また会社には挑戦を邪魔する多くのクズがいるとして、ご丁寧にその分類と対処策を教えてくれる。著者は基本的には辛口で、一緒に働くとどうも大変そうだが、書きっぷりは面白い。

    そのキャリアの中で、著者が本気で取り組むべきものは大きくぶれなかったこともわかる。
    「あなたが本気で好きになれる仕事、最終的に成功者となれるようなキャリアを見つける一番の方法は、自然と興味を惹かれるものを追いかけ、どこで働くかを決める段階でリスクを取ることだ」
    ゼネラルマジックを選んだこと自体は決して失敗ではなく、取るべきリスクであり、それは著者の人生の中で十分に報いられたとも言える。

    iPodやiPhoneの開発エピソードからは、プロダクトを生み出すまでの具体的な苦労が語られるが、そこからはストーリーの重要性や顧客に向き合うこと、そして「なぜ」に立ち帰ることの重要性が語られる。
    スティーブ・ジョブズのプレゼンがスムーズで人の印象に強く残るのは、彼がそのストーリーをそれまでに社内で何度も何度も繰り返して語り続けてきたからだという。そしてそのストーリーの最初に来るのが「なぜ」だ。なぜ、このプロダクトが存在する必要があるのか。なぜ重要なのか。なぜ人はそれを必要とするのか。なぜ夢中になるのか。「何を」に囚われることなく、その前提になる「なぜ」にこだわることが必要なのだ。そして優れたアイデアには、その「なぜ」への答えが含まれているのだ。
    そのストーリーはプロダクト開発の最初に考えられるべきものである。そのためにプレスリリースを開発の前に考えるべきだというのが著者のアドバイスだ。このリリースノートを書くというのは、IT界隈では有名な話になっていて、自分も書くように言われたことがあった。難しく、またそれが重要であることはよくわかる。

    そして、それをどう伝えるのかもまた重要である。
    「メッセージこそがプロダクトだ」と著者は言う。
    顧客にとってのアナロジーの重要さは、iPodの「1000曲をポケットに」がとても強力なメッセージとなって果たした役割からよくわかるという。このメッセージによってiPodはその圧倒的な価値を端的に示すことができた。

    iPod/iPhoneの開発譚では、そこから得られるプロダクトマネージャのあるべき姿に対する分析と指摘が白眉とも言える。
    曰く、
    「プロダクトだけがプロダクトなのではない。ユーザーのエクスペリエンス全体、つまりユーザーがあなたのブランドを始めて知ったときから、返品するか捨てるか、友人に売ったり中身をリセットするなどして別れを告げるまでの一連のプロセスが、あなたのプロダクトなのだ」

    プロダクトマネジメントについての語りは深くて同時に説得力がある。プロジェクトマネジメント、採用とチームビルディング、リスクマネジメント、グロースマネジメント、マーケティングなどの役割と意味を教えてくれる。プロダクトマネジメントとプロダクトマーケティングは一体であり、ひとつの仕事であるべきだとも。
    またプロダクト主導を進める上で、「従来型の歩合制は過去の遺物だ。時代遅れで最悪の行動を助長する」としする。セールスとマーケティングは違うとドラッカーが言ったことをとても説得力ある形で理解して腑に落ちることができたのがこの点だ。コミッションの文化、セールスの文化が会社自体を害すると。これは本当に難しい問題ではある。

    NESTに関しては、新しいプロダクトを作って市場で既存プレイヤから顧客を奪うということと、その後のGoogle売却の顛末がとても興味深いエピソードで満載になっている。NESTのプロダクトで自前工事の取付用ドライバを付属させたエピソードが効いている。ドライバがストーリーの一部になった。こういうところこそが重要なのだ。
    (NESTについては、サーモスタットの北米でのポジションを知っている必要があるかもしれない。日本でサーモスタットと言ってもほとんどだれもピンとこない。でも、当時はスマートホーム・ホームIoTの文脈でとても有名な事例だった)

    ここでの体験から、会社を作るとはどういうことか、CEOになるとはどういうことか、取締役会はどうあるべきか、会社を売ることもしくは買うこととはどういうものなのか、そしてCEOを辞めるとはどういうことなのかが丁寧に書かれる。

    【まとめ】
    この本では、著者の何人とも代えがたい体験に裏打ちされた素敵な内容が目白押しで出てくる。そこで使われる言葉もまたとても素敵だったりする。おそらくは著者のメッセージをいかに伝えるのかに心を砕き続けたことが、使う言葉も含めて染みついているのだろう。

    起業や買収売却、そうでなくても大きな意思決定について、曰く、
    「完璧なデータをそろうのをまってはいられない。そんなものは存在しないからだ。腹をくくって未知の世界に一歩踏み出すしかない。学んできたすべてを動員し、次に何が起こるかを知恵を絞って予想しよう。人生とはそういうものだ。決断を下すとき、データは参考になるが答えをくれるわけではない」

    また同じく、
    「これは冒険だ。冒険が計画どおりにいくわけがない。だから楽しい。だから怖い。だからやる価値がある。だから深呼吸して、最高の仲間を集め、荒野に向けて歩き出すのだ」

    また曰く、
    「顧客を抜きにした数字は空疎であり、コンテキストを抜きにした事実には意味がない」

    さらには、
    「ソニーはiPodを笑った。ノキアはiPhoneを笑った。ハネウェルはネスト・ラーニング・サーモスタットを笑った」
    こんなことを言えるのは著者だけかもしれない。かっこいい。

    最後に著者は、
    「突き詰めると、重要なものは二つしかない。プロダクトと人だ。「何を」つくるか、そして「誰と」つくるかだ」
    という。

    この本の中では、著者がビジネスの上で関係をもった多くの人が出てくる。もちろんスティーブ・ジョブズもその一人だし、Googleのセルゲイ・ブリンやラリー・ペイジもそうだ。Androidを作ったアンディ・ルービンもゼネラルマジックでの同僚でAppleに買わないかと持ち掛けてきたというエピソードで出てくる。そこからは人、そしてチームの重要性が強調される。当たり前ではある。でも、簡単ではない。自分ももっと積極的に人に絡んでいくべきなんだろうなと思った。

    そして、この本の中心でもある「プロダクト」は一連のエクスペリエンスだということが何度も強調される。自分もある新製品のプロダクト開発の責任者(たぶんプロダクトマネージャの位置づけだったのだと思う)になったことを思い出して、知識は薄っぺらだったし、考えも甘かったということを痛感した。

    何か新しいことをしたいと思う人、特に若い人には、まずもって面白いので手にとって読んでほしい。

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    2023年12月31日

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