元町夏央の一覧
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ユーザーレビュー
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ずっと好きだった片思いの人ともし再会したら…。もしもあの時、と考えてしまう好きだった人との思い出を思い返しながら読んでしまいます。この作品を読んで、白浜に行きたくもなりました。
kirakidoki
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やっぱり、元町先生の描く、食系漫画はお腹が空いて、心が満たされる
自分でも、表現が適切なのか、と迷うんだが、特別じゃない、そこが良いんだと思う
前作(なのか、そこも微妙だが)である『南紀の台所』を読んでいた方なら、もしかしたら、私が感じた印象と同じ、似たものを、この『14歳の里山レシピ 東吉野で、い
...続きを読むただきます』に感じたかもしれない
地産地消、その地域の特産の野菜、魚、肉、それらの美味しさを最大限に活かす、食べた人を笑顔にする、特別じゃないからこそ、グッと来るレシピが盛り沢山だからか
食べ物だけじゃなく、その地域の自然の美しさや、そこに住まう人らの優しさを表現するのにも長けた漫画家である、元町先生は
私ですら危うかったので、私より仕事の大変さや、人間関係の軋轢で、心が疲弊している人は、この食漫画を読んで、こう思ったんじゃないだろうか
そうだ、田舎へ移住しよう、と
どこで暮らすか、それは個々の自由なので、誰にも、その人の決断を止める権利はないんだが、一応、言っておこう
海青子ちゃんのような良い子と、ここまで良好な関係は、現実じゃ築けない
まぁ、そんなシビアな意見はさておき、海青子ちゃんが、この食系漫画の根幹と表現しても差し支えはないだろう
14歳って多感な時期真っ只中の少女が、無自覚で、疲れている青年・祐を自分が作る料理と笑顔で癒していく
彼女自身も大切な人を喪っているが、それに耐え、もういない事を受け入れようとしている強さがあるからこそ、近い境遇にある、似た痛みを抱えている祐を元気づけ、前を向き直す活力を与えられるんだろうな
グルメコミック誌「ごはん日和」で連載中ってことは、(2)が読める
これから、どんな料理が登場するのか、そこが一番に気になる点だが、祐と海青子の関係が、どうなっていくのか、気にならないと言ったら嘘になる
このままの距離感を保ち、それぞれの、自分が選んだ未来へ進んでいくのか、それとも、険持ちよ先生の『海咲ライラック』のような展開になるのか
『南紀の台所』は夫婦ものだったが、ラブコメ要素も質が良かった
なので、期待値は高い
どの回でも、食欲が刺激されてしまう。その中でも、特に美味しそうなのが、夏野菜のラタトゥイユからのカレーだ。ある意味、最強の進化
最早、これは、暴力的な旨味、と表現した方が伝わるのでは、と思ってしまうほどに美味しそう
認めるべきか、祐のリアクションもまた、この作品の良さの一つだ、と
この台詞を引用に選んだのは、その通りだ、と感じたので
誰の人生にだって、大変な事はある。誰だって、辛い過去がある
だからこそ、美味しい物を食べて、美味しい、と感じられる、それが、これからも生きていく上で大事なんだ、と私は思っている
過去とは向き合うべきだが、それにしても、タイミングはある
少なくとも、美味しい物を食べられて、幸せを噛み締めるべき時ではない
食事は楽しむもの、あえて、暗くなる必要はない
(・・・・・・まあ、いっか。きっと、今この瞬間だけは、どんなに大変だった過去も、きっと、たいしたことじゃない)(by坂本祐)
Posted by ブクログ
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元町先生、ごちそうさまでしたっ
心と腹を満たしてくれる、イイ食漫画をありがとうございます
この(4)で終わってしまうのは、実に残念。また、どこかの雑誌で、蘭・巴夫婦の騒がしくも楽しい、紀伊ライフを描いてくれると嬉しいです。できりゃ、YJあたりで一本、お願いしたいんですがね
大竹利朋先生の『もぐささん
...続きを読むは食欲と闘う』とコラボして欲しいですねぇ。きっと、百草さんなら、蘭さんのアイディアが光り、紀伊半島の食材の魅力を引き出した料理をたらふく食べてくれそうじゃないですか。料理人修行真っ最中の彼氏、小口も腕を揮ってくれたら嬉しいです
そんな好き勝手な妄想を膨らませてくれるくらい、良い完結巻でした、この(4)は
ほんと、今更かもしれないですけど、ストーリーと元町先生の絵柄、明るくて元気なモノが合ってますよね。食材や料理をより良く見せるだけでなく、それを食べた人の反応に、全く嘘くささがなく、本気で美味しい、と全身で感じているのが伝わってきます
紀伊半島の料理の良さを、ここまで引き出したのは、元町先生の絵柄があってこそでしょう。『すしいち!』の小川悦司先生、『鉄牌のジャン!』の西条真二先生、『ミスター味っ子 幕末編』の寺沢大介先生だって、ここまでは無理ですよ、きっと。まぁ、食べた人間が艶めかしいリアクションを取ったり、美味さ中毒になっちゃったり、「美味いぞぉぉぉ」って口から光を吐いちゃう展開も見てみたいっちゃ見てみたいですが(笑)
そんな絵柄に良さを引き出されている、ストーリーも質が高いです
個人的にグッとくる点は、単に食材の良さや、料理の美味しさを伝えるだけではなく、農家や漁師の苦労込みの日常を読み手にしっかり伝えているトコです
誰かの為に頑張ってくれている人がいるからこそ、私たちは毎日、美味しいモノを食べられるのでしょう。元町先生が、この『南紀の台所』を描いたのは、そういう人らや食材そのものに感謝の意を示したかったからでしょうか
蘭さん達と現地の人々の笑顔溢れる交流も、最後まで見所でしたが、この(4)では、あるく君とさやちゃんの関係にも、ちょっと進展があり、ニヤッとしてしまいました。楽しい夫婦を近くで見ているこの二人、もしかして?
どの回も楽しい気分になり、紀伊半島に遊びに行きたいってキモチを駆り立てる危険な(笑)モノばかりでした。個人的に、もっとも食べたい、と思ったのは第22話「氷爆ほかほか山ごはん♪の巻」でした。猪肉の豚汁風、絶対に作ってみせるぞ!!って気合が湧いてきました
ストーリーが特に印象的だったのは、何と言っても、最終話「この町で。の巻」でした。一時的に離れてこそ、見えるモノが良くも悪くもあります。帰りたい場所、自分を迎えてくれる場所を見つける、それは一度きりの人生で掴んでおきたい幸せの一つ
この台詞を引用に選んだのは、蘭さんがこの港町の住人になっている、と感じたので。先にも書いてしまったが、「おかえりなさい」と言ってくれる人、場所があるってのは、何にも代えがたい幸せ。今、自分がいる場所に不満がある人は多いかも知れないけど、「おかえりなさい」を言って貰えない場所に行った時、自分が大切なモノを手放しかけている、と気付くかも知れませんよ
Posted by ブクログ
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山と海、どちらにも美味しさを育まれている様々な良質素材を、蘭さんが主婦ならではの目線と、見た目によらず見事な調理技術で、更に美味しくしてくれる、この『南紀の台所』、1、2巻とも面白く、レビューを書かせてもらうほど好きな作品なのだが、この3巻で更に好きになれた
画力の向上ってのも、その理由だが、やはり
...続きを読む、大きいのは、新キャラ・島波あるく君の存在だ
昨今じゃ大して珍しくない、料理する男子を、田舎生活に何だかんだで慣れ出し、愉しめる強さを持っている蘭の日常生活に関わらせる事で、ストーリーに深みが増している
蘭さんの、心と口が直結していて、思った事をすぐ言葉にしてしまう癖は、彼女の短所である事は確かだが、それ以上に、人の心に光を射せる、人として優れている面だろう
誰かに褒められる、誰かが認めてくれる、その言葉だけで、人はビックリするくらい、肩や背中が軽くなり、目の前が開けるものだ
蘭さんが多くの人に愛される理由が、この巻で改めて納得できた
どの回も、紀伊半島の魅力を食で存分に伝えてくれ、登場する料理はどれも美味しそうで甲乙がつけがたいが、個人的な舌の好みで選ばせていただくなら、やっぱ、第12話「海もり山もり牡蠣づくし!の巻」だ。特に、牡蠣ごはんのおにぎり、これは日本人にとっちゃ、胃袋にクリティカルヒットだろう。米からして美味いのに、そこへ最高の牡蠣が投入され、極上のエキスが染み込むって!? 森と海の競演を叶えてくれる、最高の握り飯だ
この台詞を引用に選んだのは、蘭さんの才能は料理だけじゃないな、と感じるものなので。自分の住んでいる土地の良さ、それを見つけるのは案外、難しい。当然、それは対人関係でも当てはまるだろう。場所にしろ、友達にしろ、良い所を直観し、好きになる、それは生まれ持った才能だ。けど、絶対に身につかない訳じゃ無い。私も、蘭さんみたいになりたいね
Posted by ブクログ
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お腹と心を空かせて待っていました、この『南紀の台所』の2巻を
この巻は、ジャンプ改で連載していた分をきっちり収録してくれていて嬉しい限り。ガランドジャンプPREMIUMはリアルタイムで読んでないから、3巻は今まで以上に楽しみにしていられる
他の食系漫画を読んでも思うけど、この『南紀の台所』は特に、三
...続きを読む食を食べるってコトは、自然からの恵みをほんの少しだけ分け与えてもらう行為だって事を、しみじみと感じられるな
蘭さんが楽しみながら、紀伊半島の海と山の幸から作った料理、それ自体も実に美味そうで、口の中が唾液でいっぱいになるが、この作品の魅力はやはり、背景かも知れない
力強さと美しさが両立した自然の描写こそが、『南紀の台所』を読んだ読み手を滾らせる最大の理由だろう
大抵の食系漫画はお腹が空いている時に読んじゃダメだが、この作品は、仕事が忙しくて遊びに行っている暇がないと頭で判っていても、遠出したいってキモチが心の中で燻っている時に読むと危険(笑) もし、そんな心境の時に読んでしまうと、次の日、仮病で休んで、紀伊半島に遊びに行きたくなってしまうに違いない
どの話も、紀伊半島の素晴らしさを、元町先生が楽しんで伝えてくれているが、個人的に「食いてぇぇぇ」と悶えてしまったのは、第11話「シーカヤック探検隊!の巻」で作られた、カメノテの出汁から作った、シーフードカレーである
この台詞を引用に選んだのは、大きい世界は、小さな世界が無数に繋がって成り立っているんだ、そんな当たり前の事を改めて感じさせてくれたから
Posted by ブクログ
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