作品一覧

  • 目で見ることばで話をさせて
    3.9
    1巻2,310円 (税込)
    わたしは物語を作るのが好き.11歳の少女メアリーは,島のだれとでも手話で話し,いきいきと暮らしています.一方馬車の事故で死んだ兄さんのことが頭を離れません.ある日傲慢な科学者に誘拐され,ことばと自由を奪われて…….手話やろう文化への扉を開く,マーサズ・ヴィンヤード島を舞台にした歴史フィクション.

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  • あの子を自由にするために
    -
    1巻2,420円 (税込)
    マーサズ・ヴィンヤード島に暮らす14歳のメアリーは,ボストンの屋敷に囚われたろうの少女を助け,手話を教えてほしいと,依頼を受ける.希望を胸に旅立ったメアリーだが,屋敷は大いなる秘密を抱えていた.少女は誰なのか,救いだすことはできるのか.ろうの作家による話題の歴史フィクション『目で見ることばで話をさせて』続編.

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ユーザーレビュー

  • 目で見ることばで話をさせて

    Posted by ブクログ

    1805年米マーサズ・ヴィンヤード島チルマール。
    聾者と聴者が手話という共通言語で共に暮らす島が実際にあったそうだ。
    メアリーは家族や友人関係など悩みを抱えながらも、想像力豊かな、普通の11歳の少女だ。
    ある日、島外から来た自称研究者によりボストンに連れ去られ、聾者への凄まじい偏見差別に直面する。
    メアリーがどうなるのか、不安と緊張の連続だ。
    ここで描かれる差別は、障害者だけでなく、先住民、自由黒人への人種差別などもある。
    「障害は本人にあるのではなく、本人を取り巻く社会の側にある」その言葉を噛みしめる内容だった。島と街の社会の違いがその事を示している。

    0
    2024年09月18日
  • 目で見ることばで話をさせて

    Posted by ブクログ

    読書会で、偶然、マーサズ・ヴィンヤード島に関する本を連続して取り上げた。「ケイレブ」と「目で見ることばで話をさせて」である。どちらも素晴らしい作品だった。島は観光地とのことなので、いつか行ってみたい。

    「目で見ることばで話をさせて」
    ろう者が多かったこの島では、独自の手話が発達し、ろう者も健常者も不都合なく暮らしていた。
    ボーダーレスな社会のあり方にヒントをくれる本だと思う。

    0
    2024年05月22日
  • 目で見ることばで話をさせて

    Posted by ブクログ

    聾者への偏見、侮蔑、島での人種差別、兄の死でギクシャクした母娘の再生が描かれている。
    科学者の聾者に対する態度は目に余るものがあったけど、後半で出てくる博士にも聾者は知能が低いと思われていたとは驚きだった。
    自分も知らず知らずのうちに偏見を持ってしまっているのかもしれない。耳が聞こえないだけで普通の人と何も変わらないのにというメアリーの言葉にハッとさせられた。
    多くの事に気付かされ、読んで良かった。
    続編も翻訳されると良いな。

    0
    2023年03月07日
  • 目で見ることばで話をさせて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    19世紀初頭、アメリカのボストン南東部に位置するマーサズ・ヴィンヤード島に暮らす11歳の少女メアリーが主人公。この島では、みんなが手話で会話する。耳が聞こえても聞こえなくても差別なし。ただし、先住民族であるワンパノアグ族への感情は人それぞれだ。
    島の住民の4人に1人の割合でろう者がいるという事で調査に訪れた若い科学者アンドリューの偏見により、メアリーは辛い目にあう。
    ボストンでは耳が聞こえない人を何もできない障害者とみなし、乞食になるくらいが関の山だと思われていた。まだまだ、先住民族にも黒人にも、人権がなかった時代。アンドリューのように考える人は多かったのだろう。
    それにしてもメアリーが救出さ

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    2024年05月16日
  • 目で見ることばで話をさせて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ろう者と聴者が手話を共通言語として使う島が舞台。主人公メアリーの、島では耳が聞こえないことを気にすることはなかったのに、ボストンから若い科学者が調査といって島に来たことで偏見を感じるようになり、その後ある事件で更に外の世界の残酷さにさらされる場面にハラハラしました。またそもそも島でも、部族や人種への差別意識を持つ人がいたり、それへの疑問をメアリーは友達や母親と共感できないわだかまりがあったりして、知らないうちに持ち疑ったことのない偏見は厄介で人を傷つけるのだと思った。
    手話が共通言語の地域がありそこでの暮らしやコミュニケーションの仕方が描かれていたのも興味深かかったけど、自分の罪悪感や困難に立

    0
    2024年03月05日

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