高知東生の作品一覧

「高知東生」の「土竜(もぐら)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 土竜(もぐら)
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    侠客の父と、ネグレクトの果てに自死した母。17歳で天涯孤独となった彼は、喧嘩と女に明け暮れ、全財産6万円を握りしめ上京する。そして、薬物に溺れ逮捕された――。昭和の高知を舞台に、どん底まで堕ちていく男のやるせない人生と、彼を巡る人間たちに光をあてる、絶望と再生の物語。壮絶な過去と向き合いすべてを曝け出した、自伝的初小説集。読書人を唸らせた唯一無二の世界がここに。

ユーザーレビュー

  • 土竜(もぐら)

    Posted by ブクログ

    巻末の「初出」という辺りから察すると、文芸誌に6回に分けて掲載されていて、何か「6篇」というように感じないでもない面が在るかもしれない。が、間違い無く最初から「6つの章から成る1つの長篇」という企図で創られた小説であると思う。先の方の篇に現れる話題が、後の方の篇で「回収」という例も多く在るのでそういうように思った。
    本作は「竜二」(りゅうじ)という男を主人公とする物語である。「各篇」というようにも見える「各章」は、各々に視点人物が設定されている。「竜二」自身が視点人物となっているのは2つの篇、または2つの章である。(以降は「章」としたい。)
    「竜二」は高知で育っている。冒頭の章は、戦争未亡人で

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    2023年03月09日
  • 土竜(もぐら)

    Posted by ブクログ

    **土竜**
    高知東生/著

    **あらすじ**
    侠客の父と、ネグレクトの果てに自死した母の間に育った彼は、17歳で天涯孤独となり、喧嘩と女性関係に明け暮れる日々を過ごします。全財産6万円を握りしめて上京し、やがて薬物に溺れ、人生のどん底に落ちていきます。そんな彼がもがき、周囲の人々との関わりの中で少しずつ再生していく姿を描いた、絶望と再生の物語です。

    **感想**
    高知東生さんといえば、以前テレビで見かけた程度の印象しかなかった私ですが、本のレビューを目にしてふと興味が湧き、この本を手に取りました。読むうちに、彼の人生はまるで映画やドラマのようだと感じました。芸能界には多

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    2024年11月08日
  • 土竜(もぐら)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高知東生さんの自伝的小説。
    どこまでが事実でどこまでが虚構なのか、調べてみるとほぼほぼ事実のようではあり、小説の形でやわらかく(?)表現されているというところか。

    複数の視点から描かれることで主人公の姿をより鮮明に浮かび上がらせる形、素敵でした。

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    2024年05月18日
  • 土竜(もぐら)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ”あの”高知東生が書いたとは思えないほどの出来の良い作品で驚かされた。
    しかしながら高知東生のことはほとんど知らない私が上から目線で何を言っているのかとも思うが。
    半自伝的小説とのことだが、よく練られていると感心した。
    それぞれがどこかでつながっていて、人の気持ちの動きなども丁寧に書かれている。
    これを読んだので彼の「生き直す」も読んでみたいと思った。

    0
    2023年08月17日
  • 土竜(もぐら)

    Posted by ブクログ

    半自伝小説という事で、少し下世話な読み方をしてしまった。この先の人生またご活躍される事を影ながら応援している。

    0
    2023年07月23日

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