高知東生のレビュー一覧

  • 土竜(もぐら)

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    巻末の「初出」という辺りから察すると、文芸誌に6回に分けて掲載されていて、何か「6篇」というように感じないでもない面が在るかもしれない。が、間違い無く最初から「6つの章から成る1つの長篇」という企図で創られた小説であると思う。先の方の篇に現れる話題が、後の方の篇で「回収」という例も多く在るのでそういうように思った。
    本作は「竜二」(りゅうじ)という男を主人公とする物語である。「各篇」というようにも見える「各章」は、各々に視点人物が設定されている。「竜二」自身が視点人物となっているのは2つの篇、または2つの章である。(以降は「章」としたい。)
    「竜二」は高知で育っている。冒頭の章は、戦争未亡人で

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    2023年03月09日
  • 土竜(もぐら)

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    **土竜**
    高知東生/著

    **あらすじ**
    侠客の父と、ネグレクトの果てに自死した母の間に育った彼は、17歳で天涯孤独となり、喧嘩と女性関係に明け暮れる日々を過ごします。全財産6万円を握りしめて上京し、やがて薬物に溺れ、人生のどん底に落ちていきます。そんな彼がもがき、周囲の人々との関わりの中で少しずつ再生していく姿を描いた、絶望と再生の物語です。

    **感想**
    高知東生さんといえば、以前テレビで見かけた程度の印象しかなかった私ですが、本のレビューを目にしてふと興味が湧き、この本を手に取りました。読むうちに、彼の人生はまるで映画やドラマのようだと感じました。芸能界には多

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    2024年11月08日
  • 土竜(もぐら)

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    ネタバレ

    高知東生さんの自伝的小説。
    どこまでが事実でどこまでが虚構なのか、調べてみるとほぼほぼ事実のようではあり、小説の形でやわらかく(?)表現されているというところか。

    複数の視点から描かれることで主人公の姿をより鮮明に浮かび上がらせる形、素敵でした。

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    2024年05月18日
  • 土竜(もぐら)

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    ネタバレ

    ”あの”高知東生が書いたとは思えないほどの出来の良い作品で驚かされた。
    しかしながら高知東生のことはほとんど知らない私が上から目線で何を言っているのかとも思うが。
    半自伝的小説とのことだが、よく練られていると感心した。
    それぞれがどこかでつながっていて、人の気持ちの動きなども丁寧に書かれている。
    これを読んだので彼の「生き直す」も読んでみたいと思った。

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    2023年08月17日
  • 土竜(もぐら)

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    半自伝小説という事で、少し下世話な読み方をしてしまった。この先の人生またご活躍される事を影ながら応援している。

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    2023年07月23日
  • 土竜(もぐら)

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    自伝的な部分と,フィクションが入り混じっているのだろうか?
    表現の素人っぽいところがままあるけど,それも内容に合っててむしろ良いエッセンスになってたりして,良い作品だと思った.が,どう表現して良いか適当な言葉が見つからない.
    しばらく…心の中で反芻したい.

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    2023年04月10日
  • 土竜(もぐら)

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    高知東生の自伝的小説。

    どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションかわかりづらいものの、彼の人生を思わせるシーンが随所にあって面白かった。

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    2023年03月27日
  • 土竜(もぐら)

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    高知さんのことは存じ上げなかったんだけれど、
    ある日Twitterで彼の呟きを読んで、
    この人の考え方はいいなあ、と思っていた。

    そんな高知さんの半自伝小説が出版とのことで、やっと読めた。
    高知さんの人生や人となりはあまりよく知らないが、主人公竜二はほぼ高知さんなんだろうな、と思われる設定が多い。
    こうやって生きてきたのか、こんな世界があるのか、と、おもしろくすらすら読めた。
    ただ小説なので、他者が竜二についてこんな奴だよ、述べてる部分があり、なんかこれ自分で書くの恥ずかしくない?という邪念をモヤモヤさせつつ、最後の章を読んでいた。笑

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    2023年10月06日
  • 土竜(もぐら)

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    先に著者の「生き直す」を読んでいたため自伝的内容の部分には驚きは少なかった。
    文章も正直作家というには稚拙で直接的な文章で初めは感情移入出来なかった。
    ただ途中の思い出深いエピソードの部分では、非常に感情的で真に迫った表現でし世界に引き込まれた。
    著者はあまり器用でないと思うが、それが魅力でもあると思う。
    これからも、自身の世界を見せて欲しい。

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    2023年10月02日