作品一覧

  • アンクル・アブナーの叡智

    アンクル・アブナーの叡智

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    アンクル・アブナーはエドガー・アラン・ポーの生んだオーギュスト・デュパンに続いてアメリカが送り出した名探偵だ。彼が登場する作品は1911年から「サタデー・イブニング・ポスト」などに発表された。本書には、代表作「ドゥームドーフ殺人事件」「ナボテの葡萄園」のほか、18編を収めた。前者は古典的かつ独創的な密室トリックで知られ、後者は見事な最後の裁判のシーンがすべての作品の集大成となっている。当時の巡回裁判法廷の情景と民主主義確立途上のアメリカ人気質を生々と描き、正義を信じるアンクル・アブナーの面目躍如! 牧歌的な牧草地帯も好ましい背景になっている。
  • 歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

    歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕

    小説・文芸

    2.8
    1巻2,090円 (税込)
    母さんが死んで悲しみにくれるわが家に、ある日「電子おばあさん」がやってきた。ぼくたちとおばあさんが過ごした日々を描いた表題作、ヘミングウェイにオマージュを捧げた「キリマンジャロ・マシーン」など、幻想味溢れる全18篇を収録。『歌おう、感電するほどの喜びを!』『キリマンジャロ・マシーン』合本版
  • ゴムのラッパ

    ゴムのラッパ

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    「あらゆる部署から切り捨てられた情報や証拠物件を集めて保管し、そこから事件の糸口を引き当てる」、それこそが長い歴史を誇るスコットランド・ヤードの「迷宮課」である。おもちゃのゴムのラッパが、花嫁撲殺事件と結びつく。香水瓶、カーネーション、嗅ぎ煙草入れなどの小物が、ふとしたきっかけから刑事たちの事件への肉薄をうながし、思いもかけない事件の解決をもたらす。エラリー・クイーン絶賛の倒叙型警察ミステリーの傑作短編集。
  • 死時計

    死時計

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    時計師の家の天窓の下の部屋では、完全殺人の計画が進行していた。表のドアがあけはなたれて、死の罠へおびきよせられた犠牲者の押すベルが鳴る。中では男がピストルを持って待ち構えていた。しかし扉を開けて入って来た男は、相手がピストルを撃つ前に倒れていた。被害者は首を時計の針で刺されて、死亡していたのだ。しかもその遺体は別の殺人事件を追ってやって来た刑事だった! おなじみフェル博士が登場し、陰で微笑をもらす冷血な真犯人と対決する。初期のカーを代表する作品。
  • ソーラー・ポンズの事件簿

    ソーラー・ポンズの事件簿

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    ホームズの模倣作のなかで、一番正統な「嫡子」が本書のソーラー・ポンズだ。作者ダーレスはドイルに対して、「もうホームズものは書かないのですか」という手紙を書き、本人から「そのつもりはない」との返事をもらい、「では私が書きましょう」といって書き始めたのだから。著名な文学史家ハワード・ヘイクラフトは「シャーロック・ホームズの生まれ変わり(reincarnation)」という表現でソーラー・ポンズを評している。13編を収めた本邦初の作品集。
  • 縮みゆく人間

    縮みゆく人間

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    核実験によるスコールと、街中で噴霧された殺虫剤を浴びたスコット・ケアリーは、肉体が縮んでいくという恐るべき事態に直面する。あらゆる治療の甲斐なく1日に1/7インチずつ縮んでいくスコットはある日、ひょんなことから家の外に放り出され、鳥の襲撃を受け、逃げるうちに地下室に落とされてしまう。そこに待ち受けていたのは猛毒をもつ一匹の黒いクモだった。妻も子も失われ、人間世界から隔絶された別世界のなかで、スコットは針を手にして戦い、摩天楼のようにそびえ立つテーブルの上に置かれたクラッカーと漏水で飢えをしのぎながら、孤独な生存競争を続けてゆく。作者マティスンが描いた、この世ならぬ恐怖と孤独と絶望の世界!
  • ビッグ・ボウの殺人

    ビッグ・ボウの殺人

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    冬のロンドンのボウ地区で、ある朝、下宿屋を営むドラブダンプ夫人は戦慄の光景を目にした。喉を切られた下宿人の遺体が見つかったのだ。殺人かも知れず、有力容疑者を前に、ロンドン警視庁の敏腕刑事と元刑事が事件の解明に奔走する。本書は「密室ミステリの父」の手になる傑作中の傑作。ディクスン・カーも江戸川乱歩も「一大トリックを十分に書きこなしている古典」として絶賛している。
  • ビロードの悪魔

    ビロードの悪魔

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,045円 (税込)
    歴史学教授のフェントンは過去のある事件を調べるため、悪魔と契約を交わし時を遡った。三百年前の貴族に乗り移り、その妻が毒殺された事件を解明しようというのだ。きっかけは、事件の顛末を記した執事の手記だった。なぜか事件解明の部分だけ欠落していたのだ。過去の謎に挑むフェントンは事件を防ぎ、歴史を作り変えられるか? 華麗な恋愛模様と壮絶な剣戟場面を織り込み、中世英国を舞台にものした歴史ミステリ巨篇。
  • マックス・カラドスの事件簿

    マックス・カラドスの事件簿

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    マックス・カラドスは、無数の探偵の中で最もユニークな存在であろう。なにしろ盲目なのだから。だが、先天的に盲目だったわけではなく、乗馬中の事故で小枝が目にあたったためだった。この絶望的なハンディキャップを強い意志で乗り越え、彼は新聞や手紙の文字を指先でたどり、微細な凹凸から内容を把握できるまでになり、人の顔を見ることはできなくても、声や匂いで判別することができるようになる。カラドスの活躍するミステリは3冊の短編集として刊行され、26編におよぶが、本書では、うち代表的な8編を選んだ。
  • メランコリイの妙薬

    メランコリイの妙薬

    小説・文芸

    4.7
    1巻2,200円 (税込)
    生まれながらの夢想家にして、怪異の耽美家、叙情溢れる感傷家にして、詩人。根強く圧倒的な人気を誇るブラッドベリの魅力を余すところなく紹介する傑作集。珠玉の二十二篇収録。
  • よろこびの機械

    よろこびの機械

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    宇宙旅行に関するローマ法王の文書をめぐり、神父たちが奇妙な騒動を繰りひろげる「よろこびの機械」、火星の古い井戸の中でじっとあることを待ちつづけている男の悲哀をつづる「待つ男」、ある朝突然、全人類が姿を消して静寂そのものとなった地上の世界を旅する一家の物語「休暇」など、珠玉の21篇を収録。特異な文明批評と、幻想味あふれる叙情性で知られるSFの詩人ブラッドベリが精魂をこめて謳いあげた傑作短篇集

ユーザーレビュー

  • ビロードの悪魔

    Posted by ブクログ

    タイムスリップSF+冒険活劇+ミステリ。
    冒頭から悪魔と契約して、さっさと過去へ飛び出します。悪魔はおしゃべりな案外紳士風です…

    過去で乗り移ったニック卿。その妻リディアは、なぜ殺されたのか?どうやって殺されたのか?がメインに置かれ物語は進む。フーダニットにハウダニットは、それなりにインパクトはある。だが、この作品の魅力は、そんなところではない。

    フェントンが我を忘れ怒ったとき、乗り移った先のニック卿が10分間蘇る。この設定が実にハマっている、全編とおして、ストーリーの盛り上げに買っているのだ。

    ミステリの弱さなど、気にならない。
    暴漢退治、執事との組手、夜間襲撃、ロンドン塔での決闘。手に汗握る戦いの数々。
    17世紀の風俗、貴族の立ち振る舞い、召使たちとの絆、裏切り、報復、激情的なロマンス…小説の楽しみが贅沢に詰まっている。

    主人公フェントンの人間性、正義の推進力、実に知性に溢れる発言(独り言が多い)、尊敬に値する教授である。

    なにからなにまで設定が生かされた大傑作で、感動的なシーンが盛りだくさん。必読の作品です。

    0
    2017年10月14日
  • メランコリイの妙薬

    Posted by ブクログ

    一篇はたった5~6頁ほどですが巨匠ブラッドベリの手に掛かれば彩り豊かな宝石箱のような様相を見せます。22篇が収められた短編集は全体的に明るい作品が多め。そして日本語訳の表現も素晴らしい。もっと注目されてほしい一冊。

    『穏やかな一日』
    とある画家の絵画に想いを馳せるひとりの男性。バカンス先で起こった奇跡の出会い。一瞬で湧き上がる興奮とその余韻すら楽しめる心躍る一篇。

    『メランコリイの妙薬』
    娘に舞い込んだ謎の病。この病ばかりは両親にこそ分かり得ない。

    『すばらしき白服』
    仕事も金もない男たちが“共有”した一着の白服を巡るてんわやんわの大騒動。純白のバニラ・アイスクリームのような、八月の月のような…白服の様々な表現が秀逸です。男たちの賑やかなやり取りを経た先にあるちょっぴり切ない、でも心に響くラストは幸せな気持ちになりました。この短編集のなかで一番好き。

    『熱にうかされて』
    僕の体が侵されていく…。前作と風合いは一変、ホラー調。

    『誰も降りなかった町』
    田舎町のプラットホームに降り立ったひとりの男性。緊迫の対峙に背中がひやりとする。

    『金色の目』
    崩壊の危機迫る地球を脱出し、火星へと移住したとある家族。地球から運んだ動植物、そして人間すらも少しずつ火星に“適応”し始める。新しい文化。新しい生き方。

    『旅立つ時』
    死にゆくために家を出ようとする気弱な老夫と、それをぎゃんぎゃんと止める気丈な老妻。相性の良い夫婦。

    『すべての夏をこの一日に』
    太陽はこの日、7年振りに1時間だけ姿を見せる。子供たちの純粋な残酷さ。美しいタイトルに反し心が締め付けられる…。

    『贈りもの』
    地球をあとにしたロケットの中でクリスマスを迎える家族。ツリーを、プレゼントを心待ちにしている息子にどう喜んでもらおうか画策した両親のひと工夫。

    『たそがれの浜辺』
    変わり映えのない毎日に海からやってきた不思議な生き物。あなたならどうする?

    0
    2017年03月21日
  • ビロードの悪魔

    Posted by ブクログ

    カーの歴史ミステリの中、いやカー全作品の中においても屈指の面白さを誇るのが本作。私的カーベスト5、いやベスト3に入る作品と断言しよう。
    本書では『火よ燃えろ!』同様、現代の人間がタイムスリップして中世に行き、その時代の事件を解決するという手法が採られている。しかし、作品が書かれた年代から云えばこちらが先なので、逆に『火よ燃えろ!』が同様の趣向を取り入れたと云えよう。しかし本書のタイムスリップの仕方は一風変わってて、なんと主人公を務める歴史学者は300年前の殺人事件を調べるために悪魔と契約して、自身の魂と引換えに1675年のロンドンに送ってもらうのだ。悪魔と契約というところで、非常に読者を選ぶと思うが、これを深く考えず、単なる物語の設定と寛容に捉えていただければ、後は目くるめく物語世界が眼前に広がることになる。

    歴史学者ニコラス・フェントンは300年前に自分の家の近くで殺人事件があったことを知り、そのときの家主が同姓同名の人物であること、当時の事件の詳細を記した文書が秘書ガイルズ・コリンズによって書かれていたが、抜けがあり犯人が解らなくなっていることに好奇心を書き立てられたニコラスは悪魔に魂を売り渡し、当時のロンドンへタイムスリップする。
    ニコラスはニコラス・フェントン卿になりすまして毒殺された妻リディアの治療に専念する。その甲斐あって、リディアは回復し、そして犯人であった女中を追い払うことに成功する。しかしリディアが死ぬ6月10日にはまだ日があり、しかも悪魔の話では歴史は変えられぬという。そんな中、ニコラスは国を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。果たしてリディアの命は救えるのか、そしてニコラスは窮地を見事に脱することが出来るのか。

    数多くの密室トリック物はじめ不可能犯罪を取り扱ってきたカーはその作品性からトリック重視の作者と捉えられがちだが、実は物語作家としても定評がある。ただカーの場合はトリックを成立するために人物を配置させたような意図が見えてしまうのと、過剰なまでのサービス精神でドタバタ喜劇を展開してしまい、その濃度の高さから好き嫌いが分かれてしまっているのは認めざるを得ないだろう。しかし本書は歴史ミステリということでフェル博士シリーズ、HM卿シリーズとは趣を変え、不可能趣味よりも娯楽小説としての側面を前面に押し出しており、なおかつサプライズもあるというカーにしては稀有なまでの出来栄えとなっている。
    『火よ燃えろ!』では過去に戻ることでの読者への先入観を利用した錯誤をトリックにしており、歴史ミステリである必然性があったが、本書も同様に現代の人物が過去にタイムスリップすることが最後のサプライズに大きく寄与している。あまり詳しく書くと未読の方にヒントを与えてしまいがちになるので、この辺で止めておくが、策士としてのカーの側面が活かされた内容だ。

    そしてそれに加え、本作では物語自体が非常に芳醇である。タイムスリップしたニコラス、つまりニコラス・フェントン卿を取り巻く人物達と築かれていく信頼関係、特に日増しに募るニコラスのリディアへの思いなどロマンスの要素もさることながら、特に本書では剣戟場面が迫力満点で、単なる比喩でなく手に汗握ること間違いない。カーの筆も乗りに乗っていることは行間から明らかに窺え、数あるカー作品の中で最も躍動感に満ちたシーンといえよう。興奮冷めやらぬ体で読み終えた私は物語が終ることを惜しく思ったくらいである。
    本書を手に入れたきっかけは当時山口雅也氏が早川書房の企画で作家お勧めの1冊かなにかで本書を取り上げたことから当時絶版だった本書が復刊されたことによる。この企画で山口氏が取り上げなければもしかしたら未だに手に入らなかったかもしれない。こんな傑作が絶版になっていることこそ出版社の怠惰だと思うが、それを発掘し、世に知らしめてくれた山口氏に感謝したいと思う。

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    2017年02月02日
  • メランコリイの妙薬

    Posted by ブクログ

    火竜(dragon )なんか、詩的に描写を重ねて世界と心情を作り上げていて、さすがレイブラッドベリだなーと思ったら、その描写自体をオチにするという、割と性格悪い話
    だけど、詩的な表現は一級。憎い

    綺麗な悪女、という本

    あと、ブラッドベリにとって火星とはなんなんだろう。はっきり意味があるのは間違いないがわからない

    白い服は秀逸。テンション高い

    0
    2012年04月03日
  • ビロードの悪魔

    Posted by ブクログ

    悪魔と契約して タイムスリップして ミステリ を解く、みたいな設定は面白いし ダルタニアンの冒険 みたいな、チャンバラと女と政治 等を絡めた冒険活劇 みたいなのは面白かった
    ワクワクするような感じだし 助手がなんと!みたいな設定もいいんじゃないでしょうか
    ただし 最後、 あらそういう解決になるのっていう感じです。悪魔との契約についても、、、、なるほど派とオイオイ派が分かれそうですね。
    おまけの4かな
    楽しいのは楽しい。ミステリーとしてはてなで冒険 としては good っていうところじゃないでしょうか。毒を何やかんやするくだりのところは かなりいいと思いました。あと、タイトルも、読み終わりでなるほどと思う

    0
    2025年07月31日

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