藤本貴之の作品一覧
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
佐野研二郎氏デザインによる東京オリンピック・パラリンピックの
エンブレムがベルギー王立リエージュ劇場との類似性を指摘され
たことから、佐野氏の他のデザインの盗作疑惑までに問題が波及
したのは2015年だった。
類似性は脇に置いても、この時の審査委員の顔ぶれや応募条件、
採用時のデザインの修正等が「出来レースだったのでは?」との
疑惑さえも生んだ。
何故、五輪エンブレム問題は炎上・延焼したのかの検証から、
デザインとデザイナーはどうあるべきかを論じたのが本書だ。
編集者として仕事をする上で私もデザイナーさんたちとは切っても
切れない縁がある。一緒に仕事をしたデザイナーさんには恵まれ
た方だと思うが、稀に「この人、何を言っているんだろう」と思う人
もいたのは確かだ。
依頼主からの修正依頼に対して「いや、それは見る人が見れば分か
るデザインだから」と頑なに修正に応じない人とかね。「見る人が見れ
ば」って、見るのはデザインを勉強した人ではなくて一般消費者なの
ですけれど。その人たちが見て、何を意図したデザインなのか分から
なければどうしようもないんですけど。
デザインはアートとは違うという著者の論に、強く頷いてしまったわ。
アートは芸術だから見る側すべてが理解出来なくてもいいんだよね。
でも、デザインはそうじゃない。独りよがりのデザインになってしまった
ら、それはもうアートなのである。
だから、佐野研二郎氏デザインのエンブレムは失敗した。エンブレム
そのものの問題点だけではなく、問題が発覚した後のカタカナ語を
多用した審査委員会の説明も火に牧をくべた結果になっていた。
内輪でやっているデザイン賞の選考過程を説明するならいいかも
しれないが、オリンピックは幅広い年代が楽しみにしているのだ
から誰でもが理解出来る説明じゃないと正当性を主張しても通じ
ないよね。
結局は佐野氏エンブレムは撤回され、新たなエンブレム募集が行われ
た。前回と違って指定され指定されたデザイン賞の受賞歴等は条件に
せず、広く一般からの応募を受け付けた…と思っていたのだが、これも
著者に言わせると少々違ったようだ。
横暴はインターネットのみ。「TOKYO2020」はオリジナルフォントって…。
これだけでも非常に狭い門だったんだね。
デザインとデザイナーはどこへ顔を向けているのだろうか。一般に広く
受け入れられることか。それとも、同じ業界内の権威にだけ顔を向けて
いるのだろうか。後者だと、誰からも愛されるデザインなんて生まれない
と思うんだけどね。
既に2020年東京オリンピックは新しいエンブレムが採用されている。
はっきり言って私は好きじゃない。それは1964年東京オリンピックの
際のエンブレム以上にシンプルで分かりやすいデザインはないのでは
ないかと思うからだ。
それが証拠に1964年のエンブレムは記憶にあるのに、その後の札幌
冬季五輪、長野冬季五輪のエンブレムは記憶にない。長野冬季五輪
なんて、大会期間中、仕事でずっと会場周辺にいて常に目にしていた
はずなのに。
しいて言えば、招致活動の際に使用された桜をモチーフにしたエンブレム
は好きだったわ。
尚、本書では類似性のあるデザインについての分類もあって参考になる。
人間の発想なんて限界があるものね。参照したものからいかにオリジナル
に発展させるか。そこが問題なのだと思う。そのままトレースしてさも自分
が考えました!みたいに発表するのは論外だ。
Posted by ブクログ
「そもそも人間には『自分が知らないことは想像できない』という絶対の認知メカニズムがあります。」
「パクリ」の定義
「既存の表現物に類似を感じるモノ・コト」
混ぜれば安全
「同じテーマ(内容)の3つぐらいの記事を混ぜてしまえば、パクったことがバレずに、1つの記事が生み出せる」
「まずは書籍ではなく、自分が好きなウェブサイトがどんな構造、どんなデザインになっているかを観察し、ソースコードなどをのぞき、自分でパクりながらいろいろと試してみてください。それでどうしてもわからないことがあれば、その部分を参考書やチュートリアルサイトなどで調べてみてください。具体性もなく、漠然と教科書や参考書を読み始めても、絶対にウェブデザインはマスターできません」
「テレビをつまらなくする(=動けなくする)のではありません。むしろ、コンプライアンスという意識がコンテンツ制作や番組づくりの現場に浸透することで、あらゆる場面で『こんなことはやってはいけないはずだ』という意識が芽生え、コンプライアンスや社会規範以上に自主規制を、つくり手の側を自ら課してしまい、実際のコンプライアンス以上に、表現の幅を狭めているのです。」
Posted by ブクログ
使役のタイトルが素敵。
有名な発想法と、KJ法を簡略化した著者オリジナルの手法を紹介している。
著者オリジナル手法の優位性は、KJ法より簡単なこと意外ははっきりと分からなかった。
アイデアを思いつけ、と言われてただテーマについて考えると
どうしても自分の既存の連想を使った組み合わせしか出てこない。
そこで連想しないもの同士をルールを適用して強制的に結びつけることで
「新しい」「ユニークな」アイデアは生まれる、と理解。
組み合わせ爆発という言葉があるが、組み合わせの数は掛け合わせることで簡単に増えるので。
ただ、得られた組み合わせが面白いかどうかは分からない。
提示されている、自分が気になった言葉に敏感であれ、という方針は
自己満足になるかもしれないが、モチベーションを上げるにはよいと思った。