作品一覧

  • なぜ理系に女性が少ないのか
    3.6
    1巻982円 (税込)
    大学・大学院など高等教育機関における理系分野の女性学生の割合は、OECD諸国で日本が最下位。女子生徒の理科・数学の成績は世界でもトップクラスなのに、なぜ理系を選択しないのか。そこには本人の意志以外の、何かほかの要因が働いているのではないか――緻密なデータ分析から明らかになったのは、「男女平等意識」の低さや「女性は知的でないほうがいい」という社会風土が「見えない壁」となって、女性の理系選択を阻んでいるという現実だった。日本の男女格差の一側面を浮彫りにして一石を投じる、注目の研究報告。

ユーザーレビュー

  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    理系女子が日本で少ないということに対して、多方面からの分析がされている。
    日本の風土的なものが大きな一因ではないかということは、読む前からわかることだが、数値を示しての議論には説得力がある。
    その風土を生み出してきた、そもそもの歴史には目を向けられておらず、今現在のリケジョの少なさが問題とされているので、焦点はぼやけないけれど、楽しめたという感じではない。
    ただ、こういったことを科学として研究対象にすることは、感情だけでジェンダーを論じるよりずいぶん意味のあることだと思う。

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    2025年07月16日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆者と似たような学歴をおくっていたので興味をもった。
    女子の数理に対する自己効力感が低いことに驚いた。大学の理数系に進むのには周りの環境が左右する。また、周りが数理に対してどのようなイメージをもっているかにも左右される。
    これを払拭するのは日本の教育の課題だと思う。

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    2024年05月10日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    YouTube を見て、この本を知り読みました
    理系女子がいるいない理由を論理的に語っているところは面白いと思います。
    部分部分で同意しづらいところがあるのですが、それは自分のジェンダー間によるところなのかもしれないと思いました。

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    2024年02月18日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    大学・大学院など高等教育機関の理系分野の女性学生の割合はOECD諸国で日本が最下位というように、日本において理系に女性が少ない理由をデータに基づき分析し、その社会的な背景を明らかにする。
    ジェンダー平等の問題は感覚的な議論になりやすいが、データに基づき緻密に分析されており、理系分野のジェンダーギャップ解消に向けて示唆に富んでいる。

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    2023年07月09日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学生の頃、理科の定期テストでクラスのトップの成績を取ったことがあった。その時に先生は言った。「女の子でも、これくらいの点数が取れるのに(男子は何をやっているんだ)」
    高校生の頃、今で言う物理基礎の定期テストで満点を取ったことがあった。その時は男子も満点の子がいたが、他の男子からチラチラと私の方を見ながら、ひそひそと何か言われていたのを覚えている。

    結局私は文系に進み、それを後悔したことは、あまりないが、そのまま理系に進んでいたら、どうなっていたかな、と思うことはある。

    中学の頃の先生の発言は今ではアウトだと思うが、社会風土のようなもの、みんなが思っているだろうと人が想像することは、あまり

    0
    2023年03月18日

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