横山広美のレビュー一覧

  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    理系女子が日本で少ないということに対して、多方面からの分析がされている。
    日本の風土的なものが大きな一因ではないかということは、読む前からわかることだが、数値を示しての議論には説得力がある。
    その風土を生み出してきた、そもそもの歴史には目を向けられておらず、今現在のリケジョの少なさが問題とされているので、焦点はぼやけないけれど、楽しめたという感じではない。
    ただ、こういったことを科学として研究対象にすることは、感情だけでジェンダーを論じるよりずいぶん意味のあることだと思う。

    0
    2025年07月16日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆者と似たような学歴をおくっていたので興味をもった。
    女子の数理に対する自己効力感が低いことに驚いた。大学の理数系に進むのには周りの環境が左右する。また、周りが数理に対してどのようなイメージをもっているかにも左右される。
    これを払拭するのは日本の教育の課題だと思う。

    0
    2024年05月10日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    YouTube を見て、この本を知り読みました
    理系女子がいるいない理由を論理的に語っているところは面白いと思います。
    部分部分で同意しづらいところがあるのですが、それは自分のジェンダー間によるところなのかもしれないと思いました。

    0
    2024年02月18日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    大学・大学院など高等教育機関の理系分野の女性学生の割合はOECD諸国で日本が最下位というように、日本において理系に女性が少ない理由をデータに基づき分析し、その社会的な背景を明らかにする。
    ジェンダー平等の問題は感覚的な議論になりやすいが、データに基づき緻密に分析されており、理系分野のジェンダーギャップ解消に向けて示唆に富んでいる。

    0
    2023年07月09日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学生の頃、理科の定期テストでクラスのトップの成績を取ったことがあった。その時に先生は言った。「女の子でも、これくらいの点数が取れるのに(男子は何をやっているんだ)」
    高校生の頃、今で言う物理基礎の定期テストで満点を取ったことがあった。その時は男子も満点の子がいたが、他の男子からチラチラと私の方を見ながら、ひそひそと何か言われていたのを覚えている。

    結局私は文系に進み、それを後悔したことは、あまりないが、そのまま理系に進んでいたら、どうなっていたかな、と思うことはある。

    中学の頃の先生の発言は今ではアウトだと思うが、社会風土のようなもの、みんなが思っているだろうと人が想像することは、あまり

    0
    2023年03月18日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    東京工業大学は2024年の入試から総合型・学校推薦型選抜で「女子枠」を導入することになりました。そうした対策を取らないと理系大学の女子比率がなかなか上がらないのだと思います。そして、そうでもしないとイノベーションのベースである多様性を確保することに繋がらないこと、もっと生々しく考えると大学の国際ランキングがどんどん低下していくこと、へのアクションを取ったのでしょう。2018年に起こった東京医科大学での女性差別の不正入試事件の真逆のニュースです。この5年で激しくジェンダーの問題は社会の真ん中に来ていると感じますし、また一方、社会の「無意識のバイアス」は恐ろしいほど消えていない、ということも感じま

    0
    2023年02月22日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    割と正論で、一般論としてはいわれていたことをデータに基づいてやるとこうなる、というのが新しいところ。
    かわいい女の子をやっても残念ながらあとあと守ってくれる人がいるわけでなし。

    0
    2023年01月16日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    本書は、科学者らしく、きちんとデータで語ってあり、いちいちうなずけるところは多い。だが、バリバリの科学者だけが集まって議論・分析したとしても、どこまで世の中に刺さるだろうか。そもそもこの問題に関心のない母親が、我が国ではマスを占めているという肌感覚が、ワレワレ非科学コミュニティには、ある。ステレオタイプは抜き難い。あの小保方氏も、いっときヒーロー扱いされていたとしたときでさえ、変なジェンダーバイアスに囚われていたようではないか。
    ふつうの人のSNSで話題となるくらいの、アインシュタインのような宣伝塔となりえる、日本人女性科学者の登場を、待つ。あるいは、落合陽一や、はたまた、ホリエモン的ポジショ

    0
    2022年12月09日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    この学問は男性向き、あの学問は女性向きといったジェンダーステレオタイプというものが私たちの潜在的な意識にあるとのこと。それは、この社会風土によるものであり、私たちが置かれていた環境に起因するものであるという。
    理系に女性が少ないというのはもはや常識になりつつあるが、それがなぜ起きてしまっているのかというのは詳しく知らなかったので、本書を読み知ることができてよかった。
    論理的データをもとに日本の世界的な立ち位置、女性の能力について語られていて、すんなりと現状を把握することができた。
    また進学先の選択には母親の影響が大きいということには驚かされた。その理由も興味深く、一概に理由はこうとは言えないが

    0
    2024年07月03日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    目新しい内容はなかった。多くのデータが出てくるが、これまで見てきたものを細分化したようなもので予想を上回るものはなかった。
    解決のアプローチも偏見の是正という一般的なものが多く取り上げられている。
    特に近道等はなく、地道に意識を改革していくしか無い問題であるということなのだろう。

    0
    2024年05月25日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    著者はスーパーカミオカンデを用いた素粒子物理実験にも携わっていたリケジョ。理系に何故女性が少ないのか。確かに文系学部に比べて、女性の在籍は少ない。仮説として、①嗜好②能力③社会制度④文化、が考えられるだろうと、ボンヤリ読み始める。中でも、脳構造の違いから女性は言語領域に強いからとか、文化的には、昼夜研究するような現場では女性が活躍し難いからとか、そんな事を想像する。 その謎解きが研究論文のように展開される。

    OECD加盟国中、高等教育機関の理系女性学生の割合は、日本は最下位。PISAのテスト結果、日本は男女ともに数学ではトップクラス。女子の成績が悪いわけではない。能力、というわけでは無さそう

    0
    2023年12月18日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    「先日読んだ『ジェンダーと脳』に通ずるところがあるなあ」と思いながら読みました。

    結局のところ、タイトルである「なぜ理系に女性が少ないのか」に対する明確な答えは書かれていないのですが、その可能性がある要素については、いろいろと書かれていました。
    たとえば、「理系=男子」「数学=男子」のような思い込みや、そういった思い込みの結果として生じていると思われる「女性が理系に進むと不利になる」という社会的な風潮が、女性に理系を選ばせる障壁になっている可能性がある、と。

    個人的には、優秀な理系の女性は周りにいますし、うちの長女は理学部物理学科に進学したこともあり、「女性だから理系に向いていない」とか「

    0
    2023年10月09日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    最後の方に「ジェンダー平等パラドクス」(ジェンダーギャッップ指数上位の方が理系女子が少ない)があるけど、「よくわからんし日本には独特の問題があるからして」っていうことでした。

    0
    2023年07月17日
  • なぜ理系に女性が少ないのか

    Posted by ブクログ

    ジェンダー平等の意識の涵養と理系に関するジェンダーイメージの是正が結論か。
    定量的な分析が主なので、概説は言えても、掘り下げが弱い印象。

    0
    2023年04月17日