無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
東京工業大学は2024年の入試から総合型・学校推薦型選抜で「女子枠」を導入することになりました。そうした対策を取らないと理系大学の女子比率がなかなか上がらないのだと思います。そして、そうでもしないとイノベーションのベースである多様性を確保することに繋がらないこと、もっと生々しく考えると大学の国際ランキングがどんどん低下していくこと、へのアクションを取ったのでしょう。2018年に起こった東京医科大学での女性差別の不正入試事件の真逆のニュースです。この5年で激しくジェンダーの問題は社会の真ん中に来ていると感じますし、また一方、社会の「無意識のバイアス」は恐ろしいほど消えていない、ということも感じます。この問題を「サイエンス・オブ・サイエンスコミュニケーション」という切り口でわかりやすく解説してくれる時宜を得た新書です。この問題をどう分解してデータを取っていくか、そのデータをどう解釈していくか、まさに「なぜ理系に女性が少ないのか」の科学、なのです。この問題の難しさが、簡単に理解できます。先ずは、本書のような本が生まれることが、理系教育の成果なのではないか?と思いました。問題を顕在化したこと、問題の難しさを明らかにしたこと、この成果は引き続き積み重ねていくことが必要だと思いました。東工大の入試改革も注視です。
Posted by ブクログ
本書は、科学者らしく、きちんとデータで語ってあり、いちいちうなずけるところは多い。だが、バリバリの科学者だけが集まって議論・分析したとしても、どこまで世の中に刺さるだろうか。そもそもこの問題に関心のない母親が、我が国ではマスを占めているという肌感覚が、ワレワレ非科学コミュニティには、ある。ステレオタイプは抜き難い。あの小保方氏も、いっときヒーロー扱いされていたとしたときでさえ、変なジェンダーバイアスに囚われていたようではないか。
ふつうの人のSNSで話題となるくらいの、アインシュタインのような宣伝塔となりえる、日本人女性科学者の登場を、待つ。あるいは、落合陽一や、はたまた、ホリエモン的ポジションでもよい。
Posted by ブクログ
この学問は男性向き、あの学問は女性向きといったジェンダーステレオタイプというものが私たちの潜在的な意識にあるとのこと。それは、この社会風土によるものであり、私たちが置かれていた環境に起因するものであるという。
理系に女性が少ないというのはもはや常識になりつつあるが、それがなぜ起きてしまっているのかというのは詳しく知らなかったので、本書を読み知ることができてよかった。
論理的データをもとに日本の世界的な立ち位置、女性の能力について語られていて、すんなりと現状を把握することができた。
また進学先の選択には母親の影響が大きいということには驚かされた。その理由も興味深く、一概に理由はこうとは言えないが、多くの事柄が絡むことで起きているという。
まず、この問題を理解し議論するうえでは、能力に男女差がないということを前提に物事を考えなければならない。日本人が持つ「女性は理系的な知性を持たなくてもよい」といった偏ったジェンダー意識を変えるために、学生を中心に様々な理系を知る機会を増やすべきなのではないかと感じた。
Posted by ブクログ
「先日読んだ『ジェンダーと脳』に通ずるところがあるなあ」と思いながら読みました。
結局のところ、タイトルである「なぜ理系に女性が少ないのか」に対する明確な答えは書かれていないのですが、その可能性がある要素については、いろいろと書かれていました。
たとえば、「理系=男子」「数学=男子」のような思い込みや、そういった思い込みの結果として生じていると思われる「女性が理系に進むと不利になる」という社会的な風潮が、女性に理系を選ばせる障壁になっている可能性がある、と。
個人的には、優秀な理系の女性は周りにいますし、うちの長女は理学部物理学科に進学したこともあり、「女性だから理系に向いていない」とか「女性が理系に進むと不利」いう考えはないのですが、世間にはまだまだよくわからない思い込みがはびこっている、ということかと思います。
しかも、内実をよく知らないまま、各理系学部に対して勝手なイメージを持っているケースも多いようですね。
令和になっても昭和な考え方がまだまだ残っていたり、知らないことを知ったかぶりしたりしている人が多い、ということですね。
他山の石として、自分自身も気を付けたいと思います。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。