作品一覧

  • 京都秦家 町家の暮らしと歴史
    -
    1巻2,860円 (税込)
    一八世紀以来,小児薬「奇応丸」の製造卸売を継承してきた京都の商家・秦家.京の自治や祇園祭を支えてきた町衆としての秦家の歴史を辿りながら,江戸末期の大火後に再建された有数の京町家のしつらいと,そこに暮らす人が受け継ぐ年中行事や,四季を通した日々の営みを,美しい写真とともに伝える.(カラー32頁)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • 日本中世の民衆世界 西京神人の千年
    3.3
    1巻968円 (税込)
    さまざまな社会集団や権力が併存し,紛争の解決手段としてしばしば暴力をふるう.より強大な力をもつ幕府が,それらを統合・支配しようとする.日本の中世は殺伐とした時代だ.本書は,千年の命脈を現代にまで保つ京都・西京神人に焦点をあて,生業と祭祀を紐帯に,苛烈な世界をたくましく生き抜いた民衆の姿を描く.

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 日本中世の民衆世界 西京神人の千年

    Posted by ブクログ

    京都・西京神人に焦点をあて、現代へと続く千年の歴史をたどる一冊。垣間見える中世民衆社会の一端が興味深く、その生業や祭祀の在り方を変化させながら、近世・近代における共同体の危機を乗り越えていく様相が面白かった。

    0
    2024年05月16日
  • 日本中世の民衆世界 西京神人の千年

    Posted by ブクログ

     「神人」という存在は、網野善彦の著作など中世史の歴史本を読んで知ってはいたが、本書では、中世京都の「西京」とよばれる地域に生き、麹業を営みながら生きた「西京神人」の歴史が叙述される。

     その歴史の概略は、次のようなものだった。
     西京神人は北野天満宮と結び付いていたのであるが、酒麹役の免除が北野天満宮の「神役」を納めることとセットで室町幕府の義満の代に認められ、さらに義持のときに麹業の独占付与の特権が与えられた。
     この背景には、平安時代には始まると言われる当時衰微していた北野祭が義満政権期に再編されたが、それに西京神人が鉾の準備と費用負担において大きな役割を果たしたことがあるとされる。

    0
    2024年08月01日
  • 日本中世の民衆世界 西京神人の千年

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1章  「西京」の成立~中世京都の空間
    第2章  生業の展開
    第3章  北野祭と西京神人
    第4章  神供奉納と麹業~画期としての「文安の麹騒動」
    第5章  武家被官化と戦乱~中世末期の西京神人
    第6章  神職と麹業~近世の西京神人
    第7章  神仏分離を越えて~近代から現代へ

    <内容>
    北野天満宮に奉仕していた西京神人たち。酒屋と麹業を兼務していたが、室町時代から麹業が圧迫され、結局はその仕事は剥奪されていく。一方で、北野天満宮への奉仕は継続し、戦国期には武家被官化していく。今は「瑞饎祭」を支えている。このことはわかったが、京都中世の民衆としての部分は、ちょっとわかりにく

    0
    2023年06月16日
  • 日本中世の民衆世界 西京神人の千年

    Posted by ブクログ

    中世から現代までの西京神人をテーマに、歴史学のみならず民俗学的側面からアプローチしている。西京や御土居の地図を見ながら読むと楽しい。

    0
    2022年10月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!