作品一覧

  • ペルシャ王女の棺

    ペルシャ王女の棺

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,375円 (税込)
    舞台はパキスタン・カラチ。麻薬組織の隠れ家で一体のミイラが発見された。鑑定を依頼された女性考古学者のグルは黄金のマスクと王冠を身に着けた姿から、幻の「ペルシャ王女」の遺体だと推測する。本物であれば歴史を揺るがす大発見なだけに、ミイラを巡って隣国イラン、地元マフィア、政府の思惑が絡みあい、解析を進めるグルも巻き込まれていく。ところが、このミイラが何者かによって博物館から盗み出された。その後、再び発見されたが、グルはこのミイラに疑念を抱く。ミイラに隠された陰謀、そして衝撃の真相とは? 秘密、裏切り、陰謀渦巻く壮大な歴史エンタメミステリー!
  • 白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録

    白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録

    小説・文芸

    3.6
    1巻2,420円 (税込)
    「私はいま、家を去る最後の瞬間にこの文章を書いています。このあとすぐに私は刑務所に再び入れられます」 2023年に獄中でノーベル平和賞を受賞したナルゲス・モハンマディの手記と、ナルゲスによる13人の女性受刑者へのインタビューをまとめた衝撃のノンフィクション。 ●白い拷問とは? イランのエヴィーン刑務所は、悪臭と恐怖に満ちた悪名高き場所。そこで繰り返されるのは、看守による自白の強要、鞭打ち、性的虐待、家族への脅迫、そして「白い拷問」だ。照明を操作した独房で昼夜の感覚を奪い、睡眠パターンを妨げ、時に目隠しをし、身体的接触をすべて奪うことで、囚人の身体と精神を蝕む非人道的な拷問である。 ●突然の逮捕と奪われた日常 「女性にも権利を」「民主主義と人権を」「好きなことを言い、好きな服を着たい!」自由を求めて思いを表すだけで、服装が不適切というだけで、思想犯・政治犯として逮捕されてしまうイラン。ヒジャブ着用が不適切だと拘束されたのち死亡したマフサ・アミニ氏問題を巡り、国連調査委員会は「違法でありイラン政府に責任がある」と発表している。 本書に登場する女性たちも一方的な容疑をかけられ、拘束されている。幼いわが子を道端に置き去りにするかたちで逮捕・投獄された女性までいる。 著者ナルゲス自身、夫は政治亡命し、10代になった双子の子どもたちも父のもとで暮らし、孤独な闘いを強いられている。13回逮捕され、5回の有罪判決を受け、31回の禁固刑と154回の鞭うち刑を言い渡されても、ナルゲスが闘いをあきらめない理由は、女性の権利と暴力や死刑の廃止を求める信念に他ならない。 ●世界選挙年とジェンダーの平等 ある囚人はインタビューでこう明かす。「独裁者が支配する不平等な世界で、人々は支配されるか従うか、どちらかしかないが、女性は普段からさまざまな不平等に傷ついているので、日々の経験を足掛かりに抵抗のレベルを一段あげることができる」と。さらに「男性優位の社会でヒエラルキーからこぼれ落ちた男性は、女性以上に弱い存在になってしまう」と喝破する。 本書は「遠い国のイスラム世界の物語」ではない。今、現実に起こっている人間の権利とジェンダーの平等の問題でもある。専制政治の支配と家父長制度の支配のなかでがんじがらめの女性たちの闘志は、すべての人に勇気を与える。 ●推薦の言葉および海外での反響 ・安藤優子――全人格を奪う「白い拷問」。その実態をつぶさに告発したナルゲスさんと証言者たち。彼女らが闘っているのは、この地球上の人権を踏みにじられているすべての人々のためだ。                     ・ニューヨーク・タイムズ絶賛。世界16か国で緊急出版。
  • 三階 あの日テルアビブのアパートで起きたこと

    三階 あの日テルアビブのアパートで起きたこと

    小説・文芸

    -
    1巻2,530円 (税込)
    舞台はテルアビブ郊外にある瀟洒な三階建てのアパート。一階の若夫婦は、同階の高齢夫婦に子守りを頼み、良いご近所付き合いをしているつもりでいた。しかし認知症を発症した老人と彼らの九歳の娘に不幸な出来事が襲いかかり、傷ついた夫は一線を超えてしまう――。二階では、不在がちな夫を頼りにできない、若い母親が二人の子どもの育児に追われている。疲労から幻聴や幻覚に悩まされる彼女の前に、義理の弟が現れ、彼女と子どもたちに新しい風を吹き込む。しかし彼は詐欺事件の容疑者として警察に追われていた――。三階には元地方判事の女性が住んでいる。一年前に夫と死別し、若者の市民運動に身を投じるようになった彼女には、人には言えない、断絶してしまった息子との苦い思いがあった――。交わることのなかった一階から三階までの住民が、ある出来事をきっかけに、互いに作用しながら現代イスラエルの大きな変化の波に飲み込まれていく。イスラエルのベストセラー作家が描く、サスペンスフルで、最後には登場人物を解放の光で満たす、感動の物語。
  • PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記

    PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記

    小説・文芸

    4.6
    1巻3,300円 (税込)
    世界同時緊急出版!彼は暴き、告発し、闘い、愛し、最後まであきらめなかった。 「プーチンが最も恐れる男」と評された、ロシア反体制派リーダーにして人権活動家のアレクセイ・ナワリヌイによる渾身の自伝。 2020年、飛行機内での毒殺未遂という大事件の直後から執筆が開始された半生記と、政治犯として収監されてなお、死の直前まで綴られた獄中記で構成。 プーチン独裁政権に挑むナワリヌイの、ページをめくる手が止まらないスリリングな「闘いの履歴」である。 チェルノブイリ原発やアフガン侵攻を間近に見た少年期、ソ連崩壊と新生ロシアに失望した青年期、ロシア上層部の汚職とのウクライナ侵攻を敢然と告発する壮年期までが描かれる「歴史の証言」でもある。 そして何より、情熱、ユーモア、勇気をもって、真摯かつストレートに綴られた「ナワリヌイから世界への最後の手紙」である。 地球上で最も残酷な刑務所で過ごしながら、時に囚人と友情をはぐくみ、SNSでメッセージを発信し、極限下でもささやかな楽しみを見つけ出し、トルストイに共感し、妻と子供たちへの愛を温め続けた「人間の底力」の実話だ。 「この本は、アレクセイの生涯の証であるだけでなく、独裁政権との闘いへの、彼の揺るぎない決意の証です。この闘いのために、彼は人生も命も捧げました。この本を通して読者のみなさんは、私が心から愛した男を知ることになるでしょう。私の夫は、限りない誠実さと不屈の勇気をもつ男です。アレクセイの物語を共有することは、彼を称えるだけでなく、みなさんが正義のために立ち上がり、本当に大切な価値観を見失わないようにする力となるはずです」ユリア・ナヴァルナヤ
  • HOME-A Memoir of My Early Years(日本語版)

    HOME-A Memoir of My Early Years(日本語版)

    小説・文芸

    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    本書は2008年に出版され、全米を中心にベストセラーとなった「Home」の日本語版。 ジュリー・アンドリュースが『メリー・ポピンズ』の撮影のため、イギリスを出てハリウッドに向かうまでの回想録。1935~1963年が描かれている。続編は『ホーム・ワーク』1963~1986年のハリウッドが描かれている。 この本は批評家から大好評を博し、ロサンゼルス・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙は彼女の文章の質の高さを賞賛した。2008年4月27日付のニューヨーク・タイムズ紙の成人向けノンフィクションベストセラーで第1位になる。 ジュリー・アンドリュースの幼少期、戦時下のロンドン、戦後の復興の中、10才で家計を担うためにステージに立ち、地方興行を続ける。17才でNYへ渡り、ブロードウエイで活躍するまでの下積み期間。 これまで日本のファンの多くは、映画でしかジュリー・アンドリュースを観ていない。 本書にはそれ以前の彼女の姿が赤裸々に綴られている。ミュージカル史上最大の金字塔である「マイ・フェア・レディ」が誕生するまでの楽屋話。大物スターであるレックス・ハリソンが初演で怖じ気づくエピソードなど、ミュージカル・ファンなら驚くような裏話が満載である。 グレース・ケリー、ケーリー・グラント、リチャード・バートンなどハリウッド黄金時代の大スター達が、日常の風景の中で闊歩する。 【寄稿 純名里沙 ジュリーさんへのインタビュー】

ユーザーレビュー

  • ペルシャ王女の棺

    Posted by ブクログ

    題名に棺が入っており、不穏な感じが苦手そうに思えたが、読み始めてすぐ心をつかまれて、私の好きな種類の本と感じた。
    読みやすかった。
    情が深いが無愛想で、感情を表に出さず、たやすく人に同情しない。それでいて正義感はとても強いフェルナンデスのキャラも良かった。

    0
    2026年09月10日
  • ペルシャ王女の棺

    Posted by ブクログ

    舞台はパキスタンのカラチ
    文化歴史博物館に勤務するエジプト考古学者グルのもとに一本の電話が入る
    麻薬組織の隠れ家で見つかった一体のミイラについての鑑定の依頼だった!
    そのミイラは黄金のマスクと王冠を身につけていたことから、幻の「ペルシャ王女」の遺体だと推測された…
    本物であれば歴史を揺るがす大発見にミイラを巡ってさまざまな思惑が絡み合い、グルもそれに巻き込まれていく
    ミイラに隠された陰謀…
    そして衝撃の真相とは…?  

    パキスタンの考古学ミステリーに大興奮…
    そして大変読みやすかった
    ミイラの真贋論争に加え、グルの失踪した姪の行方のミステリー
    二転三転する展開にハラハラ、ドキドキ…
    そして想像を越えた、パキスタン社会の腐敗に衝撃を受ける
    しかしそんな社会でしぶとく生きる主人公グルに勇気づけられるし、
    彼女を支える信頼できる存在が頼もしい
    何よりびっくりするのはこの作品が、実際に起きた事件をもとにしているということ…
    (2000年に発覚!12億相当で闇取引されそうになっていた…)
    ユーチューブでカラチの映像を観ながら、巻頭にある地図で場所を確認しながらしばし、パキスタンに浸る
    が、しかし、ミイラを処理する過程には身震い…
    頼むから、私の死体は灰にしてくれ〜〜!(笑)

    0
    2026年08月20日
  • HOME-A Memoir of My Early Years(日本語版)

    sun

    購入済み

    素敵な思い出

    子供の頃、ジュリー・アンドリュースからファンレターの返事をもらったことがあります。素敵な思い出です。
    本書『HOME-A Memoir of My Early Years』は、彼女の1935年から1963年までの幼少期からブロードウェイでの成功、『メリー・ポピンズ』のオファーまでを綴った自伝です。
    戦時中のロンドン、両親の離婚、10歳で家計を支えた過酷な下積み時代を率直に描き、ミュージカルファンには『マイ・フェア・レディ』の裏話やレックス・ハリソンとのエピソードが魅力的。
    文章は繊細でユーモラス、ノスタルジックな味わいがあります。
    日本のファンには、映画スター以前の彼女の苦労と成長が新鮮で、グレース・ケリーとの交流も楽しい。感動的で読み応えのある一冊です。

    0
    2025年08月04日
  • 白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録

    Posted by ブクログ

    なんでこんなに評価が低いんだろうか。踏み躙られている訴えがどれも似ているから?訳者が日本と重ねたから?彼女たちのように不屈の精神で戦い続けられなくても、考えることで少しでも良い方向にいけたらと思った。作者がノーベル委員会への手紙に書いてあった、最高の権威である市井の人々として。

    0
    2025年08月02日
  • PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    毒殺未遂後、なぜ命の危険があるのにロシアに戻ってきたのか知りたくて、本人の手記を読みました

    その答えはとてもシンプルで、

    まず、ロシアという国を人を文化を心底愛していたこと
    『ロシアの人たちはすばらしい。ロシアの人たちは複雑で、思索にふけるのが好きで、私も同じだ。それに、何でもかんでも生きるか死ぬかの問題に置き換えて、この国の未来について議論を交わし始める。私もそうだ。』
    『ロシアの文学や映画も好きだ。どれも必ず、苦悶や沈思、苦悩、憂鬱、自省に触れている。』

    そして、そんなロシアに自由をもたらしたかったこと

    それには命の危険を伴うことを覚悟していたこと
    『ある日、もう気にしないことにしようと決めたのである。すべてを秤にかけて、自分の立ち位置を理解して、なるようにしかならないと考えることにしたのだ。自分は反体制派の政治家であり、敵が誰なのかよく承知している。にもかかわらず、敵に殺されるのではないかと始終不安に感じているのだとしたら、ロシアで生活する価値はない。どこかに移住するか、生き方を変えるか、どちらかを選ばなければならない。』

    そして実際、ロシア帰国直後に不当に逮捕され、北極圏の刑務所で毒殺されました(2024年2月16日没47歳)

    After the attempted poisoning, I wondered why he would return to Russia despite the danger to his life, so I read his own memoir.

    The answer was very simple:

    First, he loved Russia—its country, its people, its culture—from the bottom of his heart.
    “The Russian people are wonderful. They are complex and fond of deep reflection, and I am the same. What’s more, they turn everything into a matter of life and death, then begin debating the future of this country. I do that too.”
    “I also love Russian literature and film. Every one of them inevitably touches on agony, deep thought, suffering, melancholy, and introspection.”

    And he wanted to bring freedom to that Russia.

    He was prepared to face the mortal danger involved.
    “One day I decided I simply wouldn’t care anymore. I weighed everything, understood my own position, and resolved that whatever happens will happen. I am an opposition politician, and I know full well who my enemies are. Yet if I spend my life in constant fear of being killed by them, then there is no value in living in Russia. I must choose: either emigrate somewhere or change the way I live.”

    And in fact, immediately after returning to Russia, he was unjustly arrested and poisoned to death in a prison in the Arctic Circle (died February 16, 2024, aged 47).

    0
    2025年07月06日

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