ティム・ワイナーの作品一覧
「ティム・ワイナー」の「米露諜報秘録 1945-2020:冷戦からプーチンの謀略まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ティム・ワイナー」の「米露諜報秘録 1945-2020:冷戦からプーチンの謀略まで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
7月1日に白水社から発売された『米露諜報秘録1945-2020』を読んだ。
とにかく内容が濃い。
近現代史の知見が得られたのはもちろんのこと、民主主義にはらむ脆弱性についても気づかされた。
本書の主題は第二次大戦後の米ソ・米露関係である。
語り尽くされたテーマにも思えるが、諜報活動や外交についての膨大な量の機密解除文書にもとづいて書かれているため、歴史の舞台裏を垣間見ることができる。
前半は冷戦時代をあつかっている。
諜報の分野では帝政ロシア以来の歴史を持つソ連に対して、アメリカは素人だった。
アメリカは第二次大戦後にCIAを設立し、ソ連の政治戦に対抗していく。
コンゴ動乱やインドネシア9
Posted by ブクログ
膨大な資料をもとに、第2次大戦後からロシアが米国を弱体化させターゲットの国を自陣営に取り込む為に行ったプロパガンダ、エスピオナージ、偽情報の流布等の政治戦(Political Warfare)の秘史が暴かれる。「現実とフィクションのあいだの境界線をぼやかし、メディア事業体と情報環境、政府、国民相互、そして民主主義への信頼をそこなう “blur the lines between reality and fiction, erode our trust in media entities and the information environment, in government, in eac
Posted by ブクログ
第二次世界大戦終結から冷戦を経た現代に至るまでのアメリカのロシア政策あるいは無策を描く。確かにプーチンが大統領になってからのロシアは冷徹で戦略的な諜報活動によってその姿を保とうとして、それにある程度成功していたのかもしれない。特にトランプ当選に象徴されるSNSでの世論コントロールは改めて恐ろしいものだと思う。とはいえそこにはロシア独特の空虚な大義のなさが強く感じられる。確かにNATOの拡大は元々の話と違うものだ。しかしロシアはあまりにも都合の良い過去に自分自身が惑わされているように感じてならない。そもそも面積以外の面で本質的に大国であったことがないロシアが歴史のいたずらのようなナポレオンに対す
Posted by ブクログ
前半良かったんだけどな。
良かったと言うか、えげつない。
大国の、それも、一部の図が高い奴らの思惑でどれほどの人間が不幸になるのか。
米国もえげつないことをやっていたらしいのだが、露国に対すれば子供みたいなもんだなぁ。C国はどうなんだろう。
露国を刺激したことが今の情勢を招いているのは間違いないんだろうが、じゃあ、露国が安定する、つまり、露国の圧政が少なくとも、それをよしとしない一部の非圧政を認めることも許されるべきだったのか。
なんにせよ、世の中って絶望しかないのか。
後半。言いたいことはここかと思ったが、トランプがロシアの操りで、その思惑通り大統領になったと。
唾つけて読まないと無理だ