作品一覧

  • Genesis この光が落ちないように

    Genesis この光が落ちないように

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    日本SFを牽引する注目の書き手による最新作6編。全編書き下ろし。第13回創元SF短編賞受賞作を収録。創元SF短編賞受賞作「天駆せよ法勝寺」が12,000ダウンロードを記録した八島游舷。『神々の歩法』が話題、日本初の動画配信SFシリーズを生み出した宮澤伊織。《ユア・フォルマ》シリーズで人気、今回初の短編小説に挑んだ菊石まれほ。『マインド・イーター』で知られ、人間と音楽と宇宙をテーマに描いた水見稜。『感応グラン=ギニョル』でデビュー、注目の怪奇幻想SF作家・空木春宵。三選考委員絶賛の第13回創元SF短編賞受賞者・笹原千波。ベテランから日本SFの未来を担う新鋭まで、6人の作家が集結!/【目次】はじめに/八島游舷「天駆せよ法勝寺[長編版]序章 応信せよ尊勝寺」/宮澤伊織「ときときチャンネル#3【家の外なくしてみた】」/菊石まれほ「この光が落ちないように」/水見稜「星から来た宴」/空木春宵「さよならも言えない」/笹原千波「風になるにはまだ」〔第13回創元SF短編賞受賞作〕/第13回創元SF短編賞選考経過および選評/ちいさなあとがき/編集部より
  • 風になるにはまだ

    風になるにはまだ

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,999円 (税込)
    散りたくない。無形の情報に還(かえ)るにはまだ、わたしというものへの未練が濃い。病気や障害などの事情で生身の体で生きることが難しくなった人々が、〈情報人格〉として仮想世界で暮らせるようになった近未来。情報人格の小春は、大学時代の同級生が集うパーティに出席するために「一日だけ体を貸し出してくれる」サービスを利用する。体を貸してくれたのは年の離れた大学生だった。ひとつの体を共有して、ふたりは特別な一日を過ごす。第13回創元SF短編賞受賞作を含む瑞々しいデビュー作品集。/【目次】風になるにはまだ/手のなかに花なんて/限りある夜だとしても/その自由な瞳で/本当は空に住むことさえ/君の名残の訪れを
  • アンソロジー 舞台!

    アンソロジー 舞台!

    小説・文芸

    3.6
    1巻799円 (税込)
    役を生きる俳優の輝き、世界観を作り出す舞台装置、息を潜めた客席の雰囲気。すべてが合わさって生まれる「舞台」は、同じものは二度と生まれない特別な空間です。きらびやかで華やかな非日常を楽しむ場所であると同時に、「誰かの人生を演じてみる」「そこに自分の人生を重ねてみる」意外に身近な場所なのかもしれません。自分という「役」を演じながら日々を過ごすわたしたちにとって、毎日が自分だけの「舞台」とも言えます。ミュージカル、バレエ、ストレート・プレイ、2・5次元……さまざまな舞台をテーマに描かれた五つの物語を収録した文庫オリジナル・アンソロジー、開幕です。/【目次】ここにいるぼくら=近藤史恵/宝石さがし=笹原千波/おかえり牛魔王=白尾 悠/ダンス・デッサン=雛倉さりえ/モコさんというひと=乾 ルカ/解説=三宅香帆
  • 風になるにはまだ-Sogen SF Short Story Prize Edition-

    創元SF短編賞受賞作

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    病気や障害や、その他さまざまな事情で生身の肉体で生きることに不都合を抱えた人々が、〈情報人格〉となって仮想世界で暮らすことが可能になった時代。十三年前にある事情から情報人格となった楢山小春(ならやまこはる)は、大学時代の同級生が集うパーティーに生身の体で出席するために、「情報人格のために体を貸してくれるサービス」を利用する。体を提供してくれたのは21歳の女性で、楢山の半分の年齢だった。ひとつの体にふたつの意識をのせて、ふたりは一日限りの稀有な体験をする。第13回創元SF短編賞受賞作。※本電子書籍は、『Genesis この光が落ちないように』(東京創元社 2022年9月30日初版発行)に掲載の「風になるにはまだ」のみを電子書籍化したものです。『Genesis この光が落ちないように』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。

ユーザーレビュー

  • 風になるにはまだ

    Posted by ブクログ

    すんごい面白かった。文章がやわらかくてすき。
    〈情報人格〉として仮想空間で生きることが可能になった世界でどう生きるかというようなお話。そもそも〈情報人格〉は生きてるのか、みたいな。
    人間の本体は思考なのか肉体なのか、というような深さがあります。

    連作短編集なんですが、一番好きなのは『手のなかに花なんて』かなあ。
    〈情報人格〉になる必要性が一番強く感じられたからかもしれない。

    0
    2026年09月21日
  • アンソロジー 舞台!

    Posted by ブクログ

    2.5次元にキャス変として抜擢された小劇場俳優
    バレエで生きる母娘と、陰で支える叔母
    アマチュア劇団を続ける為派遣で働く女性
    会社の歯車として踊るアンサンブル
    2.5次元チケ譲渡で知り合った2人

    みんな現実的な日常がある中で
    舞台の光に惹かれ続けている
    楽しいだけではない
    けど辞められない何かに惹かれて
    良い短編集だった

    0
    2026年03月02日
  • 風になるにはまだ

    Posted by ブクログ

    繊細で優しく、美しい、人が人を想う気持ちに満ちた物語。
    ・地の文が図抜けて上手い。作者の観察眼がすごい。
    ・嫌なやつに固執しない。殊更に書き立てないのがいい。
    ・単身赴任でフルリモートっていう働き方の人は、情報人格の人の気持ちがよく分かるかもと思った。
    ・情緒も風情もなく言うと、片道切符の異世界転移モノ(前の世界と通信はできる)。

    0
    2025年08月17日
  • Genesis この光が落ちないように

    Posted by ブクログ

    SF短編アンソロジー

    今回が最後のGenesis、以後は紙魚の手帖に移行するそうです
    海外作品ばかり読み耽っていた時期に、日本SFを読みたいと創刊号を手に取りました
    以来ここで何人もの推し作家様と出会い、珠玉の作品の数々を拝読いたしております
    自分の人生の一部であるこのアンソロジーが終了するのは少し寂しい気持ちです
    深く感謝申し上げます


    『風になるにはまだ』
    第13回創元SF短編賞受賞作品

    肉体を持たない“情報”として生きている女性が、現実の身体を1日借りるお話です
    情報化の女性視点で久しぶりに生身を持った感覚は、まるで自分が体現しているように冴え、没入します
    是非皆さま体感なさって下さい
    タイトルの意味を知ったとき、切なさが込み上げました…新感覚の近未来SF


    『応信せよ尊勝寺』
    宇宙の森羅万象、物理ならぬ“佛理”により成り立ち、このエネルギーを超能力者の如く操る五百羅漢たちを描く未来SFスペースオペラ長編の序章
    佛(ほとけ)の道に沿った独特な名称やアイテムに、背筋がゾクゾクするような期待感がとまりません(こういうのを待ってた)
    長編が楽しみです!


    『さよならも言えない』
    地球から他星系へ植民し遥かなる時が過ぎ、環境に適した進化を辿った人類を描いた未来SF
    外見、思想が大きく隔たった人間の社会を円滑に運営するため導入された“スコア”とは…?
    真実を知った主人公のとった行動は、現実社会と重なって見え、やるせない
    空木先生の世界観に魅了される作品です


    0
    2022年12月03日
  • 風になるにはまだ

    Posted by ブクログ

    散りたくない。
    無形の情報に還(かえ)るにはまだ、わたしというものへの未練が濃い。
    病気や障害などの事情で生身の体で生きることが難しくなった人々が、〈情報人格〉として仮想世界で暮らせるようになった近未来。情報人格の小春は、大学時代の同級生が集うパーティに出席するために「一日だけ体を貸し出してくれる」サービスを利用する。体を貸してくれたのは年の離れた大学生だった。ひとつの体を共有して、ふたりは特別な一日を過ごす。
    第13回創元SF短編賞受賞作を含む瑞々しいデビュー作品集。

    あたしには何もない、と彼女は言ったけれど、それはまっさらな布のように、糸のように、幾通りもの未来があるということじゃないかと思う。彼女はまさにこれから肉体を通じて、経験を通じて彼女になっていくところなのだ。「風になるにはまだ」

    他者に物語を求めないっていうのはとっても得がたい性質なんだけど、わかってくれるひとは少ないんだよね「手のなかに花なんて」

    死とは孤独なものなのだろう、と榛原は思う。得てきたすべてに別れを告げなくてはいけないから。三森の苦しみは愛し愛された証であって、善く生きるべく努めた証であって、榛原には少し眩しい。「限りある夜だとしても」

    前半3作が印象的。文章も柔らかく丁寧で魅力的。SFというカテゴリを超えてます。

    「その自由な瞳で」
    「本当は空に住むことさえ」
    「君の名残の訪れを」

    後半3作もあわせ、全てが少しずつリンクして、ひとつの世界を作り上げてます。
    情報人格として仮想世界に意識を移すか、現実世界に留まるか。
    どちらを選ぶにせよ、その人その人の生き方に誰も口を挟まないのがよかったな。

    人と人の間にあるものが、人を人間たらしめているんじゃないかと思っているので、感覚を共有できなかったりする微妙なずれが、散逸を生み出すのかな?と考えたりしました。
    周りみんなデータなんだって感じてしまうと、私も自我を保てなくなりそう。
    ただ、散逸が恐ろしいものとも思えなくて。
    誰かをふと振り向かせる、そんな風になるのも悪くはないんじゃないかな。

    0
    2026年05月26日

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