【感想】
どん底人生から最高の人生になったとか、導入が胡散臭かったが、いい意味で裏切られた
人生を再起動するための具体的ですぐに実践できそうな方法が体系的にまとまられていてよかった
「人は頼られると嬉しい」という当たり前のことがわかっているようでわかっていなかった
これからは正しく頼っていこうと思う
【要約】
著者は42歳で全てを失いながらも人生を再建した経験を基に、自信を取り戻し最高の生き方を実現するための具体的な方法を解説している
自信と最高の生き方を手に入れるための5つの行動原則
①人のせいにしない
全ては自分次第であるという意識を持ち、常に素直で謙虚でいる
課題を常に探す姿勢を持ち、学びの窓口を大きく開いておくことで、成長し続けることができる
仕事で気が進まない依頼があったとしても、自分で引き受けると決めることで、単なる仕事が挑戦や経験に変わる
自分の人生の舵を自分で握っている感覚が得られ、自己決定が幸福度や前向きな気持ちに直結する
失敗を学びの糧とし、成長へとつなげることができる
②思いやりを持つ
自分を後回しにし、相手が喜ぶことを真剣に考える
見返りを求めず、自分への評価も気にしない姿勢が大切
相手の立場に立って本当に望んでいることを感じ取り、それを形にしていく
他者との協力関係が築かれ、人間関係がスムーズで温かいものになる
人間関係の疲れや人生の重さが軽減され、最終的には自分自身の心を癒す力となる
③覚悟を決める
自分の限界を知り、それを受け入れる
自身の弱さをさらけ出し、他者に知ってもらい、頼ってもらえるようになる前提で他者に頼る覚悟を決める
弱さを受け入れることで心が柔らかくなり、他者との繋がりが自然に深まる
自分に限界があることを認めることで、本当の意味で行動を開始できる
④正しく頼る
持ちつ持たれつが成立する相手や環境を見極め、人は皆未熟であることを知り、決して卑下せず見下さず、一人ひとりと真剣に向き合う
自立するために、他者にどんどん頼ることが必要である
自分が誰かの役に立っていると感じる「貢献感」を得ることも重要
人は本質的に誰かに必要とされたいと願っており、頼られること自体が幸福に直結する
他者に頼る行為自体が相手の貢献感を引き出し、「他者貢献されることによる他者貢献」という新しい形の貢献が生まれる
これにより、人との関係性の中で私たちは成長し、孤立することなく、自分の判断で生きる力が養われ、自由で主体的な人生を歩めるようになる
⑤人の力になる
力を貸してもらい生まれた余力を使って、今度は誰かの力になる
感謝の気持ちを原動力にし、自分の得意なことに集中して行動する
互いに助け合い、支え合い、自然な形で利他の循環が起きる関係性を完成させる
他者への思いやりが連鎖し、人間関係が温かい場所になる
自分にできることや得意なことで誰かを助けることで、相手にとっての大きな救いとなるだけでなく、自分自身を満たし、自信や生きがい、幸せな人生へと繋がる
人生を再起動するための4つの実践ワーク(知識はすぐ行動に移す!)
①やりたかったことを思い出す
子供の頃に抱いた「こんな大人になりたい」「こんなことをしてみたい」という思いを振り返り、明確にする
自分の人生の目的を言葉にし、自分が一番幸せを感じる瞬間を掘り下げて価値観を浮き彫りにする
その価値観に基づき、理想の未来を具体的に思い描く(いつまでにどうなりたいか、どんな暮らしをしたいかなど)
自分のやりたいことや理想の姿を言語化することで迷いが減り、ワクワクする目標があれば自然と行動に勢いが生まれる
②避けたい未来を明確にする
理想の未来を妨げている課題を明確にし、もし今行動しなければ10年後、20年後にどう感じるか、人生最後の日にどんな思いを抱くかを想像する
「自信が足りない」ことと「危機感が足りない」ことが行動できない主な原因であるため、未来の後悔をリアルにイメージすることで強烈な危機感を生み出し、今行動しなければならないという覚悟へと繋がる
これにより、自分を本気で動かす原動力が生まれる
③3つのお守りを準備する
目標達成と人生再起動のための精神的な支えとなる3つの要素を準備する
▪サポーター:心の支え、守りたい存在、大切な価値観を言語化する
▪ストッパー:自分の弱点や過去の失敗に対する予防策(自己理解とルール設定)を明文化する
▪アンカー:心が疲れた時に戻れる安全基地となる場所や人(利害関係のないサードプレイスなど)を見つける
困難な時にも立ち上がる原動力となり、失敗を未然に防ぎ自信を保つ仕組みとなる
ありのままの自分でいられる場所があることで、心を守りながら目標へ歩み続ける力が湧いてくる
④アクションプランを決める
「5つの行動原則」それぞれに対して、自分なりに具体的な行動計画を立て、実際に行動し、習慣化する
例えば「人のせいにしない」では「仕方ないという言葉を使わない」、「思いやりを持つ」では「毎日5人に労いの言葉をかける」
頭の中で考えるだけでなく、行動し習慣化することで、日々実践的に人生が確実に再起動し始める