40代から手に入れる「最高の生き方」 今すぐ知っておくべき人生を左右する「やっていいこと」「わるいこと」

いれぶん

人生の中盤戦をむかえる、40代――。
「人生が決められない」「やりたいことがわからない」「このままでいいのか？」、そんな葛藤に押しつぶされそうな日々を送る人が少なくありません。

人生のピンチに直面したときに大切なのは、「お金」「時間」「心」の余裕を手に入れること！
どん底の人生から、最高の40代生活を手に入れた著者が語る、人生の壁を楽しく乗り越えるコツを紹介。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 経済
• 出版社: KADOKAWA
• 電子版発売日: 2022年08月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

「40代は最高に楽しい」という著者の持論のもと、なぜ40代は楽しいのか、最高の40代を迎えるために20代30代をどう生きれば良いか、著者の経験談も踏まえて説かれた自己啓発本。

■本書の構成
本書によると、著者は20〜30代にブラック企業で心身を消耗し、42歳で人生の心身・金銭のどん底を迎えたことを機にパラレルキャリアを目指すようになりました。
その後、見事人生の好転を成功させ、本書著作時（45歳）においては順風満帆な公私を送っておられるようです。
本書は、そんな著者の人生の好転を振り返った成功のメソッドが記載されています。

奇をてらったものはなく、自己啓発本においては比較的王道なメソッドが記述されていますが、特筆すべき点は「人生は40代で花開く」という軸に基づいて記述されている点。
「明日から」「今すぐ」ではなく、充実した40代を迎えるために、これから何を心がけるべきかという視点で書かれている点は少しユニークでした。

■こんな人にオススメ
・30代で仕事で追い込まれている方
・40代でこれからを見つめ直したい方

■私が思う本書のダイジェスト

（１）不惑とは40歳のこと
20〜30代は人生の研修期間。
毎日もやもやして苦しんでいたとしても、コツコツ一歩ずつ進んでいけば、ある時突然惑わなくなる。
人生において習得すべき事柄をようやく一通り覚えきり、研修期間が終わるタイミングがくる。
不惑の40歳を迎えると、心に余裕ができて一気に楽しくなる。

（２）40代とは人生の本編
精神的にも体力的にも充実しているのが40代。
人生の仕組みや全貌が見えてきたことで、思い切った舵取りができるようになる。
変に大きな夢を持つのではなく、等身大の自分を把握した楽しみ方や挑戦ができるようになる。

一方、疲れている40代というのも沢山存在する。
その分かれ目は、ちょっとした差である。
それは「止まるか、進むか。」
思考停止状態で過ごさない、惰性ではなく自ら舵をとっていく。それだけで、人生の本編40代は最高に楽しくなる。

（３）80％でこなす
何事も80％でこなすことを意識し、常に20％の余裕を持っておく。
そうすることで、イレギュラーにも対応できるし、イレギュラーが起こらなければ時間が余る。
そうすれば心の余裕ができて自己肯定感も高まる。

（４）迷ったら進む/「やる」癖を身につける
前に進むか、そうしないか迷った時は必ず進む。
「迷っている」ということは「進む」という選択肢を持っているということ。
そうであれば、迷う時間がもったいないので前に進むべき。

前に進んだ分だけ、挑戦回数が増えているということ。それにより経験値は増える。
その時成功しようが失敗しようが、その経験は必ずプラスになる。数をこなせば慣れてきて、そして改善できるようになる。
そうなれば成功の確率はぐっと上がる。

（５）完璧じゃないことを許す
40代になると、ほどほどの良さがわかるようになる。
完璧を求めすぎると相手にもそれを求めるようになる。本質的ではないことでも足りていないことが気になるようになりギスギスする。

無駄な完璧思考を捨て、ミスもほどほどに許し合える方が結果的に生産性が高まり、楽しく軽やかになる。

（６）3つの余裕を手に入れる
・時間の余裕
・お金の余裕
・心の余裕

まずは時間の余裕を作ることに邁進する。
時間の余裕ができれば、その時間を使ってお金の余裕を作る。（副業など）
お金の余裕ができれば、気がつくと心の余裕ができてくる。
まずは時間の余裕を作ること！

（７）理屈だけでなく気持ちを汲み取る
「理屈」意外にも「気持ち」も存在しているということを念頭に置くだけで全然違う。

理屈では納得できないことがあっても、気持ちなんだろうな、と折れる心の余裕が出てくる。
人に優しくなれる。

（８）3割しか伝わらない
自分の頭の中にある情報は、3割しか伝わらないと思っておく。
伝わらないことが前提になると工夫をするようになるし、全部伝わらなくても問題が発生しないように手を打つようになる。

（９）疲れない工夫
40代になると衰えてくるし、疲労回復にも時間がかかる。
だから、疲れない工夫をすべき。
暴飲暴食をしない、夜遅くまで仕事をしない、同時に色々なことをしない、、、
つまり無理をしないということ。

（10）40代からは身体にも投資
体づくりに時間をかけるべき。
時間がないのではなく、優先順位を上げるべき。

（11）人に会う
今の自分は、今まで会ってきた人たちの「平均値」で出来ている。
収入、センス、頭の良さ、仕事の出来、趣味趣向、全て平均値でできている。

だからこそ、会いたいと思う人に会って、今の自分の想像を超えていくことが重要。
すごい人だと気後れせずに、アプローチした方が良い。

■最後に
気をてらわない、読みやすい一冊。
新たな発見というよりも、「そうだよね」と再認識して自省する、そんな一冊でした。

カバンの中に忍ばせておいて、隙間時間に読むくらいでも十分楽しめると思います。
ぜひ読んでみては。

[ブクログ · ★★★★☆]

## 『40代から手に入れる「最高の生き方」』要約

「もう遅い」なんてことは、絶対にない。
本書は、40代からでも人生を劇的に好転させるための「心の持ち方」と「行動の選び方」を、具体的かつ温かい言葉で教えてくれます。

困難に直面したときこそ「学びのチャンス」と捉え、迷ったらとにかく「進む」と決める。
無駄を削ぎ落とし、物事の本質に集中する力を磨きながら、日々を丁寧に、前向きに積み重ねること。
「素直で謙虚で前向き」でいる人には、人もチャンスも自然と集まってくる、と筆者はいいます。

また、40代からは特に「体」と「心」のメンテナンスが大切だと説きます。
無理をせず、疲れない工夫をしながら、自分のコンディションを最高に整えることで、人生をもっと楽しめるようになるのです。

「人と比べるのではなく、過去の自分と比べよう。」
「雑な仕事はやめて、丁寧な仕事を積み重ねよう。」
そんなシンプルだけれど力強いメッセージが、心にまっすぐ届きます。

読み終えたとき、あなたはきっと、自分の未来にワクワクしているはずです。
40代からこそ、本当の「最高の生き方」を始めませんか？

[ブクログ · ★★★★☆]

Xが跳ねた時のキッカケ、具体的な理由が知りたいけど、最後まで読んだら出てくるのかしら…？

40代からの戒め指南書。謙虚さの欠乏など「自分を整える」ことへのサボリに気付かせてもらった。

[ブクログ · ★★★★☆]

「40代は一番楽しい。」そう思えるための「コツ」がある。実はノウハウよりも大事なその「コツ」をこの本が教えてくれます。

① 続けることが大事、ブレイクスルーはいつか必ず起きる。
② シンプルに考える。そもそも物事はシンプルにできている、それを「思考」が難しくしている。
③ 何事も80%でこなす。人にも完璧を求めない。そもそも話は３割しか伝わらない。
④ とりあえず結論を出す。「考え中」にせず、「答」にしてから格納する。思考は15分まで。
⑤ 理屈だけでなく、気持ちを汲み取ってあげる。人は間違った思い込みを指摘しても感謝せずに不機嫌になる。人は理屈よりも、気持ちを優先する時がある。
⑥ 圧倒的なGIVEをする。
⑦ 近道をしすぎない。それが一番の近道。
⑧ 自分から人に会いに行く。今の自分は、付き合ってきた人たちの「平均値」でできている。自分が思っている以上の自分にはなれない。

[ブクログ · ★★★★☆]

40代を楽しむためにこの本を手に取った。
社会的にも家庭的にも自由な時間は限られてくるがその中で自分のやりたいことをするために今までの経験を活かして取り組んでいけたらと思えた。

[ブクログ · ★★★★☆]

40代はまだまだ人生の前半戦
40代を最高に楽しいと感じるためのマインドセットのコツがたくさん
遅いなんてことはなく、これからも成長していけるということがよく分かりました

[ブクログ · ★★★★☆]

【冬の７冊目】
ある人から見ると経験談を語っているだけに見えるかもしれないが、40代になってわかること、共感できることが多かった。いくつかの答え合わせもでき、知りたかったこともいくつかあった！

[ブクログ · ★★★★☆]

40代から手に入れる「最高の生き方」 今すぐ知っておくべき人生を左右する「やっていいこと」「わるいこと」
著：いれぶん

なぜ変われたのか？
特別なことは一切しておらず、ちょっとしたコツを掴んだだけである。その１つ１つは些細なこと。でも、大切なこと。そういう事を１つずつ丁寧に磨き、実施し、習慣化していっただけである。結果、その積み重ねが大きな変化をもたらしてくれる。ちょっとしたコツを付け足したり、考え方、視点、習慣を変えたりする事で人生は大きく変わる。

本書の構成は以下の6章から成っている。
①人生は花開くようにできていた
②まずは溜まった「ストレス」を全て解放する
③人づきあいをもういちど見直す
④お金と時間はこれに投資せよ
⑤本当の不惑になれる8個のリスト
⑥賢い人はしないことを決めている

40代になり、身体が無理をきかなくなったり、多くの局面で違和感を感じている。全てがうまくいかないことばかりではなく、少し時間をおいて自分を見つめ直し、今までの人生を振り返り、棚卸をするような踊り場にいる感覚がある。

勢いや惰性でうまくいっていたことも立場も環境も変われば、それは過去のことであり、割り切って前を向いて新しいことをする必要が生じる。

そのために、何をやらないのか、小さなことであっても何が大切で続けて、習慣化しないといけないのか。それはなぜなのかを中長期的な自分と周りを意識した軸で組み直す必要が生じてきている。

本書はそんな、誰しもが陥る、しかし、あまり気付いていない、ひとつの壁の越え方を著者の経験則という成功体験を本質的なレベルまで掘り下げてノウハウとして提供してくれている。

[ブクログ · ★★★☆☆]

要約動画にて

40代は人生に慣れてくる時期
・80%でこなす
・受け身な姿勢をやめる
・迷ったら進むと決める
・居場所をいくつか作っておく
・考えるのは15分まで
・休みに仕事はしない
・近道をしすぎない

[ブクログ · ★★★☆☆]

【書名】
40代から手に入れる「最高の生き方」
いれぶん

【目的】
数年後に来る40代に備え、どう残りの余生を充実させて過ごしたらいいのか、ヒントを得たい。
わたしはJTCでの仕事をライスワークにし、贅沢せず多少の趣味を持ちつつ暮らしているが、このまま漫然と過ごしているととても後悔しそうだなという予感があることから、不惑本を手に取った。


【印象に残ったポイント】
・コツコツ継続がブレイクスルーの秘訣
ファクトフルネスでも示されていた、当然にすべてのグラフが直線的ではないという点から、なかなか成果が出なくてもブレイクスルーするまで続けることが大事。
楠木健氏も著書で好きこそものの上手なれと事例ベースで示されていたように、だからこそ苦も無く続けることが大事。苦行は継続が困難になるし、と再認識。

・お金の余裕は収入の柱を複数持つこと。
尾石晴氏なんかも、同様のことを著書で述べていた気がする。
JTCに閉じこもって外の世界とかかわりが薄いと、金銭面のみならず組織の中での「～ねばならない」に心身を圧迫されがちと実感する。

・収入は給料以外で増やす
仕事で給料を増やしても、豊かになりにくい税制や社会保険制度があり、会社からすると所詮は今後も会社で働かせるための経費である。なので、やっぱり経費をいかに浮かしてお金の余裕を得つつ、給料以外の収入を増やす必要があるなと感じた。

【具体的に生活や仕事にどう活かすか】
・真面目すぎる生き方を脱却するべく、自分にも他社にも寛容になる
ために、自分と人に向く「ねばならない」を剥がし、「でもまぁ。いっか」で上書きする。

・悩まず、自分で決める
思考は15分というフレーズがあったが、逆に言うと15分で当座の結論が出せない場合は悩んでいる状態になっているかもしれない。イシューからはじめよにもあったが、悩むな考えろ、そのためにさっさと結論を自己決定し、前に進むことが大事。

・もう遅い、を辞める。
技術革新でどんどん産業構造が変わっている現代において、40代って平均余命からしても、維持できているだろう活力を考えても若い。投資の格言で「まだはもう、もうはまだなり」なんて言葉があったが、自己投資も人生もまだなり、というつもりで長く変化の大きい世の中を生き抜いていきたい。