作品一覧

  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

    心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻2,420円 (税込)
    あなたが「思っている」と思っていることは、全部でっちあげだった! 「心の奥底には何かが隠されている」と、誰もが思いたがる。 心理学者や精神分析学者たちは、暗がりに潜むものを暴き出そうと奮闘してきた。 だが、神経科学や行動心理学の驚くべき新発見の数々は、隠された深みなどそもそも存在しないことを明らかにしている。 「無意識の思考」などというのは、神話にすぎなかったのだ。 わたしたちの脳は、思考や感情や欲望を「その瞬間に」生み出している……行動の理由も、政治的信念も、そして恋心さえも。 本書が紹介する数々の驚くべき実験結果を目にしたとき、そのことを疑うことはもはや不可能になる。 世界はどのように存在し、自分はどんな人間であるのか―それも、脳がもつ途方もない即興能力によって創り出されるフィクションなのだ。 認知科学をリードする世界的研究者が"脳と心"の秘密を解き明かす、超刺激的論考! ※原題は、The Mind is Flat: The Illusion of Mental Depth and The Improvised Mind (Penguin, 2019) 【本書「訳者解説」より】 本書の最終結論である「心には表面しかない」ということは序章から明記されており、深みという錯覚で私たちを騙している犯人は脳であるということが、あたかも最初から犯人がわかっている倒叙ミステリーのごとく、はじめから述べられている。そして、心理学実験を紹介しながら進められる論証は、章を追うごとに説得力を増していくことが、一読してわかるだろう。 ・ チェイター教授は、オークスフォード教授との推論心理学(人間はどのように推論するのか)の共同研究を続けつつ、意思決定や判断、言語や社会的相互作用へと研究領域を拡げ、また自ら会社を共同創業したりイギリス政府へ協力したりと、認知科学のビジネスや政策への応用にも取り組んでいる。 ・ 「心は実体というよりは、外界と接する接触面(インターフェイス)における即興演奏の ”手癖” である」という捉え方を展開する本書の見方の射程はかなり広い。 【本書の内容】 序章 文学の深さ、心の浅さ 第一部 心の深みという錯覚  でっち上げる力/現実という実感/インチキの解剖学/移り気な想像力/感情の創作/選んだ理由の捏造 第二部 即興が「心」を作る  思考のサイクル/意識の経路の狭さ/無意識的思考という神話/意識の境界/原理ではなく前例/知性の秘密 終章 自分を創り直す
  • 言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―

    言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―

    小説・文芸

    4.4
    1巻2,970円 (税込)
    相手に何かを伝えるため、人間は即興で言葉を生みだす。それは互いにヒントを与えあうジェスチャーゲーム(言葉当て遊び)のようなものだ。ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。神経科学や認知心理学などの知見と30年におよぶ共同研究から導きだされた最新の言語論。

ユーザーレビュー

  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

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    ネタバレ

    私たちが五感で感じていることは、実感ではなく錯覚であるという。錯覚には2つある。一つは、われわれは断片的にではなく総合的にとらえて実感しているということ。もう一つは、心というものがあり、実感としてとらえてものを心が感じているということ。つまり、五感で得た断片的な情報を脳がもっともらしく私たちが感じるように創作しているというのだ。読んでいるうちにこの世界の何がリアルで何が脳のフィクションなのかわからなくなる。どうして脳はこんなことをするのだろう?と考える。ヒトの脳は高度に発達しすぎたゆえにこうなったのだろう。ヒトが生きている世界は、理路整然としたことよりもなんだかよくわからないことばかりである。脳はなんとかしようとするが、理論ではなんともなるはずはなく、むりやり物語をつくりだして処理しようとしたのだろう。そうでもしないと脳は情報処理できずにパンクしてしまうからだろう。ヒトがこの世界で生きていくためにとった脳の進化であろう。そして、ヒトはAIでどれだけ高度な知性をもったところで、意味を求めずにはいられない「生物」の枠からは抜け出すことはできない。

    0
    2026年10月03日
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    心はこうして創られる
    「即興する脳」の心理学

    序章 文学の深さ、心の浅さ
    第一部 心の深みという錯覚
    でっち上げる力/現実という実感/インチキの解剖学/移り気な想像力/感情の創作/選んだ理由の捏造
    第二部 即興が「心」を作る
    思考のサイクル/意識の経路の狭さ/無意識的思考という神話/意識の境界/原理ではなく前例/知性の秘密
    終章 自分を創り直す

    心理学や認知科学の実験結果をもとに著者が導いた結論は、人の心は外部環境や過去の記憶から瞬間ごとに解釈しているインタープリターであって深遠な深層心理や無意識はないということ。
    この結論を視力、聴力、感情などの実験結果をもとに脳の思考のサイクルは一つのことしか認知できず、絶えずそれを脳は実行しているだけであることを説明していきます。
    マービンミンスキーの「心の社会」で、人の心は様々なエージェントにその場でスポットライトがあたるようなものと言っていますが、ニックチェイサーは、エージェントはバックグラウンド処理はせず、スポットライトがあたったときに即興で様々な認知と判断を行っているというもの。
    結論では、人は過去の経験をもとに想像力を働かせてリアルタイムに処理を行っているだけなので、深遠な真実や思想・信条などないため、その想像力をフルに働かせて常にアップデートしていくことが大切と述べています。
    過去の因習、過去の経験にたよることなく、新しい情報や考え方を元に最善を尽くすということが大切だということを肝に銘じました。

    竹蔵

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    2026年09月27日
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

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    言われてみれば確かにその通り
    新しい経験が人生を変えるのも納得できる
    これならAIでの置き換えも簡単になりそう

    0
    2026年05月06日
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

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    ネタバレ

     心はこうして創られる、というタイトル通りの一書。「心などなく、あるのは巧妙にストーリーを紡ぎ、何かを解った(知った)ように思い込ませる脳の働き」。
     原題はMind is flat、心には奥行きも闇もなく、ただ表面を漂う、その時の気持ちのみ。
     私がいままで自己啓発本や能力開発本を読んできたのと重なるところを列挙すると、
     「本を読むとき目に入っているのはせいぜい1語。それを順に追いかけているにすぎない。その一語以外は視野にも入っていない。ページ全体が見えているように思うのは、脳が超高速で視覚画像をつなぎ合わせているから」…これだと速読法の根拠がひっくり返る。速読では、「ページ全体を写真を撮るように」頭に送り込む、としていた。
     無意識の力の利用も同様。脳がそのことを考えていないときも無意識のレベルで、PCのバックグラウンド処理のように答えを探すわけではない。しばらく休んだあとに答えが見つかりやすいのはそのような理由ではない。もし、無意識が答えを運んでくれるのなら、難問が解ける割合は休憩の後に上がるはずだがそうなっていない。
     同様に直感の正しさ、も単に過去の情報から目の前の事象と類似したものを拾い上げる能力が優れているだけ、ということになる。ユングのいう、広大な無意識や人類共通の記憶など幻想、ということになる。

     それを一読しただけ受け入れられるかというと…今まで信じてきたものが崩された、ということ、なかなか受け入れられない。しかし…この本をもとに自分の思考を再構成すること、時間がかかっても必要なように思える。
     

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    2025年05月11日
  • 言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―

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    チョムスキー帝国を瓦解に導く強力な一撃。キーワードは、ジェスチャーゲーム、即興、ボトルネック、チャンキング。なにも難しい概念ではない。これらをもとに、人間の言語に関してまったく新しい視点が提供される。
    人間どうしの意思疎通の基本は身振りや音声を用いた即興的なジェスチャーゲーム。クリスチャンセンとチェイターはそう主張する。そのゲームが何度も繰り返されて様式化し(簡素なものへと変化し)、多数の人々の間で共有されれば、それが言語になる。世界に何千という言語があるのも、それぞれの人間集団が即興的なやりとりのなかでそれぞれの言語を生み出し、受け継いできたからだ。
    読みどころは4章と5章。チョムスキーのいう普遍文法も、言語の生物学的説明も、再帰性こそ言語の特徴だという彼の主張も、ことごとく粉砕される。読み進むにつれて、チョムスキー説についていままでぼんやり疑問に思っていたことが解消されてゆく。
    言語は文化だ。なるほど、言われてみればその通り。その主張や説明の8割は納得できる。ただ、あとの2割は(もう少し考えてみる必要があるので)保留かな。それに言語習得の臨界期にも言及してほしかった。
    (7章、デンマーク語が母語話者にとってもひじょうに難しいという話はおもしろい。デンマーク語は著者クリスチャンセンの母語だ。)

    0
    2025年05月07日

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