作品一覧

  • わたしたちの登る丘

    わたしたちの登る丘

    小説・文芸

    4.0
    1巻790円 (税込)
    2021年1月、バイデン大統領就任式で朗誦された一篇の詩。 アメリカの、世界の分断を癒し、ともに立ち上がろうというメッセージをうたいあげ、全世界に感動を与えたわずか21歳の桂冠詩人こそが、アマンダ・ゴーマンでした。 シングルマザーに育てられ、幼い頃には言語障害にも悩まされました。今でさえも黒人であることで差別を受けるといいます。そんな生い立ちから米国議会図書館の支援で世に認められ、全米青年詩人賞を受賞して時代を代表する詩人となった彼女が、団結の象徴として書き下ろした圧倒的な「うた」。それが本作『わたしたちの登る丘』です。 この『The Hill We Climb』のみを収録した単行本は、米国で初版100万部を刷り、各国で版権の争奪戦に。雑誌『文學界』に掲載された、鴻巣友季子さん渾身の訳業も大きな話題を呼びました。 そしてこのたび、満を持して日本版を改めて文庫として刊行します。英文と対照できる対訳形式も掲載。鴻巣さんによる背景解説、そして日本版だけのスペシャル企画として芥川賞作家、柴崎友香さんと鴻巣さんの解説対談を収録します。さらに、大坂なおみさんも特別コメントを寄せてくれました。 就任式以降も、スーパーボウルでのスピーチ、『VOGUE』誌のカバーに登場、「Met Gala」では大坂なおみ、ビリー・アイリッシュらと登場、と「Z世代」を代表するスーパーセレブに駆け上っている彼女。 現代を代表することばの紡ぎ手であり、多様性を象徴する存在である彼女の「うた」を堪能してください。英語学習のテキストとしてもおすすめです。
  • わたしたちの担うもの

    わたしたちの担うもの

    小説・文芸

    4.0
    1巻3,201円 (税込)
    全米100万部の若き桂冠詩人、初の詩集が待望の邦訳 2021年、アメリカ大統領就任式で世界を驚かせた若き桂冠詩人。パンデミックと分断の日々を尖りまくった表現で描き出す、驚愕の作品集が登場。 大統領就任式での『わたしたちの登る丘』の朗読で一躍、現代アメリカ最重要詩人となったアマンダ・ゴーマンの第一作品集。 彼女の詩は苦難の瞬間をとらえ、希望と癒しのリリックに変える。 歴史、言語、アイデンティティをかけめぐり、想像力豊かい、そして親密に、ことばをコラージュし、ときに消去する。 パンデミックの悲嘆をうけとめ、悲痛のときに光をあてる。 彼女はわたしたちの過去からのメッセンジャー、未来への声だ。

ユーザーレビュー

  • わたしたちの登る丘

    Posted by ブクログ

    アマンダ・ゴーマンさんの詩集ですね。
    訳は、鴻巣友季子さん。
     アマンダさんが2021年、バイデン大統領の就任式で22歳にして本作品を朗読。
     英語の対訳も掲載されているのと、柴崎友香(詩人)さんと鴻巣友季子さんの解説対談も附記されています。

     朝が来るたびに、わたしたちは自問する。
     どこに光を見出せるというのか?
     この果てなくつづく暗がりに。
     わたしたちの抱える喪失、これからわたる荒波に。

     ………………………………………………………………………

     朝が来たら、暗がりから踏みだそう。
     熱い思いを胸に、臆することなく。
     解き放てば、新たな夜明けが花ひらく、
     光はきっとどこかにあるのだから。
     わたしたちに見る勇気さえあれば、
     わたしたちに光になる勇気さえあれば。

     黒人であるアマンダさんが、人種差別や戦争や紛争、断絶を解決するように訴え掛けた「わたしたちの登る丘」の詩の完全版ですね♪
     現大統領のトランプとは真逆の、人間主義の壮絶な雄叫びに賛歌あれと祈ります(=゚ω゚=)

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    2026年02月23日
  • わたしたちの担うもの

    Posted by ブクログ

    アマンダ・ゴーマンさんの詩集ですね。
    アマンダ・ゴーマンさん(1998年、アメリカ生まれ)
    詩人、活動家。全米青年桂冠詩人受賞。
    2021年1月、ジョー・バイデン大統領の就任式で、自作の「わたしたちの登る丘」を朗読。
    訳は、鴻巣友季子さん(1963生まれ)
    翻訳家、文芸評論家、エッセイスト。

     アマンダ・ゴーマンの第一詩集。
    『彼女の詩は苦難の瞬間をとらえ、希望と癒しのりリックに変える。歴史、言語、アイデンティティをかけめぐり、想像力豊かに、そして親密に、ことばをコラージュし、ときに消去する。パンデミックの悲嘆をうけとめ、悲痛のときに光をあてる。彼女はわたしたちの過去からのメッセンジャー、未来への声だ。』と、紹介されています。

          「わたしたちの名は」

     わたしたちの型に痣を刻印し、
     この日付をしるせ。

     この体は折々に半分以上が
     自分のものではなくなる。

     わたしたちの躰は非人間の細胞を
     容れる器になった。

     細胞にとってわたしたちは
     存在を乗せる小舟

     不可欠のもの。
     国
     
     大陸
     惑星

     人間
     微生物叢というのは、この体の
     表面&内面でうごめくなにか。
     わたしたちの生の下で設計されるもの。
     
     わたしたちは、わたしではないーー
     わたしたちは、わたしたちだ。

     こうしてわたしたちが担うもの、
     その名でわたしたちを呼んでほしい

          「樹木のように Ⅱ 」

     樹木のように
            わたしたちがしきりと
     探っているねは
            暖気で、
     それは
            この目ではなく、
     このぼやけて
            体で探す、
     内に縫いこまれた
            天使が探す。
     斜め上へまっすぐ
            なぜなら
     じっとしたまま&
            喜びにこの負傷を
     見つけさせる
            方法はあるから。
     低く鳴る
            音の
     ように
            わたしたちの
     頭を
            喪失に
     洗われている
            ときでさえ。
     わたしたちは
            おたがいの
     いちばん良いところを
            つかんで、
     &始める。

     『わたしたちの登る丘』も収録されています。
     謝辞の最後に「わたしは黒人作家たちの娘。縛めを断ち切り、世界を変えた自由の闘士たちの裔。かれらがわたしを呼ぶ。わたしはかれらを担いつづける。愛を、アマンダ」と綴られています。
     人種差別の活動家としても、若い闘士の雄叫びの詩もあります。
     翻訳の鴻巣友季子さんの詳しい解説も、こね若い詩人を讃えています。
     なかなか、受け止めるのが大変な詩が多いですが、読み応えのある素晴らしい詩人さんですね。
     若い詩人の内面からの言霊に、身震いを感じる真摯な詩に感動を覚えます。

    0
    2025年02月21日

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