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  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ
    4.4
    1巻1,540円 (税込)
    意識と脳の関係性の謎に立ち向かうお膳立ては整いつつある! これまでの研究における発展と限界,トノーニによって提唱されて意識の理論として有望視されている統合情報理論,そして著者が取り組んでいるクオリア(意識の中身)を特徴づける研究アプローチを解説.意識研究の面白さ,研究者が抱いている興奮を伝える.

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ユーザーレビュー

  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

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    意識はどこにあるのか

    ■6章 意識の統合情報理論

    ○統合情報理論が提案する意識の公理
    70

    1 存在性 意識はそれを持つ者にとって存在する
    2 組成性 意識はさまざまなコンポーネントから構成されている
    3 情報性 意識には情報がある
    4 統合性 意識は統合されている
    5 排他性 意識は排他的であり、経験されるそれ以上でもそれ以下でもない


    ○数学的な手続き
    1 (脳などの)あるシステムが持っている意識レベルに相当するのは、そのシステム統合情報量(システムレベルのビッグΦ)と呼ばれる量である

    2 ビッグ・ファイが局所的に最大になるサブシステム、それを「コンプレックス」と呼び、そのコンプ

    0
    2022年10月31日
  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

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    意識研究の最前線を紹介している。仮説である「統合情報理論」の紹介。
    その前に前提となる意識の研究の仕方を紹介して、後半で理論を紹介している。

    最先端の研究の紹介ということで基礎的な内容を学ぶものではなかったため難解な部分もあったが刺激的で面白かった。全てを理解することは当然不可能なので、自分の体験と比較して面白いなと感じた部分は「注意向けることで対象の情報量が増加してより理解が可能だ」ということ。

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    2022年03月24日
  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    意識は意識のレベルと意識の中身(クオリア)で語ることができる。
    意識と注意。注意は、意識か無意識かに関わらず情報や選択肢の増幅や減衰を行う。意識は、自動的な注意よりも、意志によって制御されるトップダウン型の注意がクオリアに関係する。
    統合情報理論。脳のニューロンの間に発生するネットワークの統合情報量が極大になる範囲(コンプレックス)が意識となる。意識のレベルはこの統合情報量で説明できる。意識の中身(クオリア)の構造は、脳の各部位のコンプレックスでの情報構造と一対一対応していると考えられる。

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    2024年09月05日
  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

    Posted by ブクログ

    最先端の意識研究を一般向けに解説した本だが、やはり相当に難しい。

    特に、最近、話題となっている統合情報理論について詳しく解説しているが、高度な数学理論を活用していることまでは分かるものの、理解するのはなかなか難しい。
    このような抽象的な統合情報理論が意識レベルの計測まで可能にしていることには驚く。

    また、統合情報量同士がどういう関係を持っているかによって意識の中身であるクオリアが決まることから、クオリア構造と情報構造との間の関係を明らかにすることが作者の目標のようだ。

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    2022年03月28日
  • クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ

    Posted by ブクログ

    茂木健一郎さんのクオリアに関する本を読んだ時には、意識が立ち上がる仕組みを探求するなんて無理なんではと思ったが、ジュリオ・トノーニの統合情報理論の解説本を読んだ時には、これは面白いと思った。それでもいったいいつ進展があるのかと思っていたが、研究している人は色々といるのだな。この本の解説で以前よりは少し分かり易くなり、展望も開いてきたように思う。

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    2022年02月01日

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