清水文雄の作品一覧
「清水文雄」の「和泉式部日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「清水文雄」の「和泉式部日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
彼女の歌をみて、やりきれない、ひとの性をみた。
自分といふものをひと一倍頼みにしながら、その実、誰かを求めずにはいられない弱さを同時に抱へて生きてゐる。それは、生れてきてしまつた以上、避けられないこと。ひとは、さうあることをやめられない。自分以外を生きることも、自分以外になることも、できない。
哀しいままでゐることも、幸福だけでゐることもできない。どんなに悲しくても、喜びはやつて來てしまふ。幸せであることは、もう別れが始つてゐるといふことでもある。明けない夜がないといふことは、希望でもあるが、同時にどうにもならない、ひとの在り方への絶望だ。
夢よりはかなき世といふのは、単なる男女の仲だけではな
Posted by ブクログ
中古文学を読むのは久しぶりなので
意味を理解するのに骨が折れました。
文章の美しさは中古文学が素晴らしいと思いますが、
読みやすさは中世以降の文章が読みやすいです。
冷泉院の第三皇子である弾正尹為尊親王と死別し
その弟である第四皇子、太宰帥敦道親王(帥の宮)との
恋の始まりから同居までを記した日記です。
日記とはいっても歌物語的な
自伝的小説といってもよい内容です。
和泉式部はふとした切っ掛けから
帥の宮と恋仲になります。
他の男性とも関係を結んでしまう
和泉式部を独占したくなった帥の宮は
自邸の南院に和泉式部を引き取り
同居を始めます。
南院には正妻である
小一条大納言藤原済時の中